TOP ライフスタイル 気象予報士がアドバイス! 9月の天気&台風対策【教えて蓬莱さん! お天気耳より情報】

気象予報士がアドバイス! 9月の天気&台風対策【教えて蓬莱さん! お天気耳より情報】

2023.08.31

近畿を中心に台風7号が猛威をふるった8月。8月に続き9月も台風が発生しやすい時期のため、油断はできません。

そこで今月は、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」のお天気コーナー「スケッチ予報」でお馴染み、気象予報士の蓬莱大介さんに、2023年9月以降の天気について、突然の大雨や台風の備えについて解説していただきました。

9月も暑さ・台風続く

気象庁の異常気象分析検討会によると、この夏は統計開始以来125年間で最も暑い夏だったそうです。京都や豊岡では、夏休みのほとんどが35℃以上の猛暑日を記録しました。9月に入っても厳しい残暑が続くため、引き続き熱中症に注意してください。

猛暑の影響で、果物が傷んだり、収穫時期が早まるなど、農作物に影響が出ています。北日本や東日本では雨不足の心配もありますが、近畿地方では台風7号が直撃したため、降水量は平年並みかやや多い傾向となりました。

警戒が必要なのはこれからシーズンを迎える台風ですね。台風7号は、比較的小さかったのですが、動きが遅く、近畿に直撃した際に長時間雨を降らせて被害が出ました。今後の台風は、雨台風、風台風の両方の性質を持つので、要注意です。

いざ大雨や台風が来たときに必要な、備えと心構えとは?

写真は我が家の防災バッグの中身と買い足したものです。懐中電灯、電池、食料、水、水のいらないトイレセットなどの準備は常にしています。天気が荒れてから「あれがない、これがない」と言って買い出しに行かなくて済むように、数日ほど外にでなくても暮らせるくらいの食料、水の備蓄も常にあったほうがいいと思います。スーパーで買える缶詰やカップラーメンなどでもいいんですよ。

子どもたちには、僕が経験した2018年の台風21号(大阪市内でも暴風をもたらした)の話をしています。屋根瓦やトタン板などが外に飛び交っていて危なかったという話や近所の街路樹が倒れた話、店の看板が落ちてきた話などをして、天気が荒れている時に外に出たらいかに危ないか想像してもらえるようにします。

写真:Graphs / PIXTA(ピクスタ)

よくテレビで道路が冠水しているところを車が通る映像を見ることがありますが、あれはとても危ないんです。アンダーパスや高架下など低くなっているところに水が溜まると、深さがよく分からなくなります。そこへ車で突っ込むと、50センチほどの水深でもマフラーに水が入り、車がストップしてしまいます。一か八かで行動することが一番危ない。まさか自分がではなく、もしかしたら自分がという意識で、前もって備えをすることが大切です。

台風が接近するときは、事前にベランダにある飛ばされやすいものを片付けるといった準備も怠らないようにしましょう。手間かもしれませんが、やっておいた方が無難です。繰り返しになりますが、これからが台風シーズンです。日本の南の海上では台風が発生しやすい状況になってきましたので、こまめに情報を確認するようにしてください。

今年は、異常気象の夏です。9月は秋ではなく、まだ夏です! お子さんがいるご家庭では、2学期が始まり、体育の授業中での熱中症に引き続き警戒するように話してあげてください。暑さも、いつもの夏とは違う暑さです。いつも以上にしっかりと対策をとってくださいね!(解説/蓬莱大介)

蓬莱 大介ほうらい だいすけ

2011年より読売テレビの気象キャスターを担当し、現在は「情報ライブ ミヤネ屋」、「かんさい情報ネット ten.」、「ウェークアップ!ぷらす」に出演中。翌日の天気のポイントをイラストで教えてくれる「スケッチ予報」では、ユーモア溢れるイラストが大人気!

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