TOP グルメ 一度食べたら忘れられない、アルザス菓子の詰め合わせ

一度食べたら忘れられない、アルザス菓子の詰め合わせ

2023.11.15

本日の一品 > good time pâtisserie「クッキーアソート」(兵庫・苦楽園)

関西の食の名店を数々取材・執筆しているライターの西村晶子さんの推しおやつは、兵庫県西宮市・苦楽園にある小さなパティスリーが作る焼き菓子。小さな、と言っても、フランス・アルザス地方の郷土菓子を主軸に作っている本格派でした。神戸市に限らず、兵庫のパティスリーはハイレベルです!

【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解のハズレなしのおいしさです。

「素朴だけれど、印象に残るアルザス菓子の詰め合わせ」(西村さん)

good time pâtisserie の「Cookie assortment(クッキーアソート)」

タルト リンツァー、サブレ オ ショコラ、サブレ オ ブール、キプフェル、きなことクルミのブールドネージュ、クロカン カフェ ノアゼットの6種入り。2,650円

「フランスのアルザスで修業を積んだパティシエの渡邊雄策さんが“、“僕が好きなアルザス菓子の詰め合わせ”と太鼓判を押す品。あまり見かけないミニサイズのタルト リンツァーは、ラズベリージャムの甘酸っぱさとシナモンの香り立つヘーゼルナッツ生地のバランスが絶妙です。

馬蹄形のキプフェルは、口の中でほろほろと崩れる軽さながら、バニラとバターの風味が強く、後を引くおいしさ。アルザスの郷土菓子はクグロフぐらいしか知りませんでしたが、素朴で地味ながら食べると印象に残るものばかりです」(西村さん)

パティシエの渡邊雄策さんは、フランスの郷土菓子が好きで、アルザスのパティスリーなどで8年間、修業。帰国後は東京の「ヨックモック」で商品開発に携わった後、地元に戻り、2020年9月、西宮市・苦楽園に焼き菓子をメインにした自店を構えました。

店頭には、アルザスの郷土菓子を中心に、自身のキャリアの中で思い入れのある、そして食べてほっとするようなお菓子を並べていると言います。その代表格が、クッキーの詰め合わせ。パッケージを開けた瞬間、ドイツ・オーストリアの影響を色濃く残す地域らしい菓子文化を感じさせてくれます。

編集部の「これも食べたい!」

クグロフ サレ

ホールサイズ(直径16cmで4〜8名分)2,000円は要予約。店頭では、1/4カットサイズを500円で販売。

アルザスといえば、やっぱり名物の発酵菓子パン、クグロフははずせません。中でも気になったのが、西村さんから「ふんわりしっとりとした食感、ベーコンの塩気、玉ねぎの甘みが感じられるクセになるおいしさ」と聞いた、塩味のもの。

燻製ベーコン、クルミ、玉ねぎ、グリーンオリーブ入り。

10種のプロヴァンスハーブが利いたブリオッシュのような生地には、芦屋の名店「メツゲライクスダ」の燻製ベーコンがたっぷり入っていて、食欲をそそるおいしさ。アルザスワインが欲しくなります。

教えてくれた人西村晶子/Shoko Nishimura

兵庫県在住のライター&エディター。「家庭画報」「dancyu」「あまから手帖」「エクラ」などの雑誌&ウェブで執筆。トレンドから日本の食文化に至るまで食の守備範囲は広く、京都の和食や和菓子に精通する。書籍の企画編集も手がけ、『大原千鶴のいつくしみ料理帖』『「食堂おがわ」の料理帖』『祇園 鍵善 菓子がたり』など多数。

DATA

good time pâtisserie(グッド タイム パティスリー)
兵庫県西宮市樋之池町14-7ハニーマンション1F
TEL. 070ー4195ー2272
営業時間:11:00~17:30(土日祝16:00)
定休日:日・月 ほか不定休あり*詳細はインスタグラムで確認
https://gt-patisserie.com/

\from Editor/
まさに、アルザスの街並みが目に浮かぶようなお店のラインナップ! ホリデーシーズン間近なだけに、ストラスブールやコルマールで訪れたクリスマスマーケットを思い出しました。実は、お店では、その時期マーケットに並ぶクリスマス菓子のベラヴェッカも期間限定で販売中(12月21日まで)。大好きなお菓子のひとつで、いままで日本で食べたマイ・ベストは東京・千歳烏山「ラ・ヴィエイユ・フランス」のもの。こちらの店のものもぜひ、ぜひ、食べてみたくなりました!
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※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。



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