取り寄せできない、名店の新作!「粟玄の玄豆、抹茶玄豆」【大阪】【水曜15時のあまいもん】Vol. 05
生粋の大阪人で、大阪の旨いものに関する著書を持つライターの団田芳子さん。左党ながら、あまいもんも遍く知る彼女が選んでくれたのは、子供のころに住んでいたという大阪・住吉にある粟おこしの名店が、本店限定で出している新作です。あの有名な和洋は知っていても、これを知る人はまだ少ないのでは?
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解のハズレなしのおいしさです。
「あの粟玄の、取り寄せできない新作です」
粟玄(あわげん)「玄豆」「抹茶玄豆」(大阪・住吉)
「粟玄さんの和洋のおいしさは、大阪ではよく知られたところ。ですから、“あの粟玄の、本店に足を運ばないと手に入らない商品です”とお持ちすると、食いつきがものすごくいいんです(笑)。玄豆はカシューナッツを使っていて、アーモンドが主役の和洋に比べて、食感も味も軽やか。バターでコクを加えつつ、ナッツそのものの甘味を活かした、生クリームや砂糖、水飴の使い方をしていて、完成まで5年ほどかかったというのも納得のおいしさ。私はワインのアテにしていますが、食べる手が止まりません」(団田芳子さん)
おこしの専門店として1950年に創業。大阪名物の粟おこしや岩おこしなどを作っていた2代目店主が、”うちは菓子屋なのに手土産にできるような、しゃれた商品がない。ギフトになるものを作ろう”と、一念発起。おこしの技法を使って、洋風のアーモンド菓子”和洋”を作ったところ、そのおいしさが口コミで広がり、いつしか行列が絶えない人気店に。
店に並ぶ商品は、すべて職人の手仕事。作れる数に限りがあるため、百貨店などには出店せず、実店舗は大阪・住吉の本店だけ。しかも、昨年、約20年ぶりに登場した新作”玄豆”は、店頭での販売のみというプレミアムなアイテム。カシューナッツならではのやわらかな食感とやさしい味わいが魅力です。
編集部の「これも食べたい!」
和洋(こちらはお取り寄せOK!)
初めてなら、これは絶対にはずせません。かれこれ40年ほど前に誕生したという、いまや「粟玄」の代名詞となった”和洋”。団田さんいわく「名人が握る寿司のように、口の中でホロッとほどける」食感が醍醐味。硬すぎず、ねっとりしすぎない、この口ほどけのよさは、まさに職人芸です。アーモンドの心地いい歯応えとともに、生クリームのまろやかさと甘み、コーヒーのほろ苦さが広がって、後を引くおいしさ。コーヒーにも日本茶にもワインにもよく合います。
教えてくれた人団田芳子/Yoshiko Danda
生まれも育ちも、そして仕事場もずっと大阪という、大阪を愛してやまないライター。食・酒・旅・大阪についての記事を数多く、取材、執筆。料理人からの信頼も厚く、”姐さん”と呼ばれ、親しまれている。著書に『私がホレた旨し店 大阪』(西日本出版社)、『ポケット版大阪名物』(新潮文庫・共著)などがある。
Address大阪府大阪市住吉区上住吉1-2-3
DATA
粟玄(あわげん)
TEL: 06-6671-0246
営業時間:10:00~17:00(11月より、9:30~16:30)
定休日:土日祝
http://awagen.jp/
\from Editor/
恥ずかしながら、「粟玄」さんを知るまで、粟おこしや岩おこしが大阪名物とは知りませんでした。しかも、東京の雷おこしとは、製法も材料も食感も違う様子。団田さんに、玄豆や和洋だけでなく、「昔ながらの岩おこしも名品。“こんなに固くてもおいしいんだ”と思えますよ」と聞いて、俄然、そちらも試してみたくなりました。なにせ、玄豆も和洋も手が止まらないおいしさだったもので。整理券制だし、土日祝休みだし……と、なかなかハードルが高いけれど、行きたい!
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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