江口のりこ「芝居をしていて…」原作には描かれていないラストシーンに提案【愛に乱暴】
2024年8月30日(金)公開の映画『愛に乱暴』で、主人公・桃子を演じる江口のりこさんにインタビュー。
全3回に分けて掲載。第1回となる今回はオファーがあったときの感想や作品に対する思い、ラストシーンについてのレアなエピソードなどをご紹介します。
映画『愛に乱暴』ってこんな映画!
世界12大国際映画祭に数えられる『カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭』のコンペティション部門に選出された本作。数多くのベストセラー作品が映画化されている吉田修一の小説を原作に、森ガキ侑大が監督を務めます。自分の思う丁寧な暮らしに勤しむことで、毎日を充実させている桃子。しかし、その周辺では少しずつ不穏なことが起こり始めます。いつしか追い詰められていった桃子は……。
爆発的におもしろい原作を映画化するにあたって……
映画化にあたってハードルの高さを感じられていたそうですが、特にどういうところでしょうか?
とにかく小説がすごくおもしろくて。小説では主人公の桃子がいろんな女性と出会うんですよね。田舎に帰ったときに自分の同級生の女子と再会して話したりとか。上下巻の小説をもとにした映画の脚本は、そういったエピソードを削ぎ落としてシンプルなものになっていたので、演じるにあたっての難しさを感じ、おもしろくできるだろうかっていうプレッシャーがありましたね。
本作のどこに一番惹かれましたか?
森ガキ監督は前にも仕事をしたことがあったので、またご一緒できるのが嬉しかったですし、頂いたプロットと原作の小説がすごくおもしろかったので、これはぜひやりたいなと思いました。とにかく小説がおもしろかった。本当に素晴らしかったんです(笑)。
企画書などを見たとき、自分が演じるイメージが浮かんできました?
年齢もだいたい自分と同じくらいの人だし、この素晴らしい原作がどう映画の脚本になるのかというのがまず興味がありました。そのときはまだ脚本ができてない状態だったので、原作しか頼るものがなかったんですね。それでもやりたいと思って返事をしました。
撮影中盤以降に現場でのやりとりが活発に
江口さんを起用されたことについて、監督から何かお話はありましたか?
別になんで私というのは何も聞かなかったし、おっしゃいませんでしたね。一般的に監督と会うのって、衣小合わせっていうのが最初なんです。その衣小合わせの前に、監督から話があるから少し早く入ってほしいって言われて。何かなと思ってたら、“とにかくがんばろう”って話で、そんなことかって(笑)。
その時に何かありますかって聞かれたんですが、脚本に対して特に疑問もなく、現場に入ってみて色々感じたことで桃子を見つけていこうと思っていたので、事前に監督と大きく話し合うことはなかったです。
現場に入って、新しい疑問や意見のやりとりなどはあったんでしょうか?
物語が進んでいくなかで、話をしたのは中盤以降ですかね。映画としての「愛に乱暴」の桃子の在り方を、監督とたくさん話し合いました。
何かが足りないラストシーンに提案も
原作には描かれていないラストシーンでしたが、そこについては?
ラストシーンを撮る日が近づいていく中で、監督も私も、もっと桃子らしい終わらせ方があるんじゃないか?と思ったんです。監督からは確か、撮影が始まった頃にもラストシーンのことで相談されました。その時から監督はずっと考えていたんだと思います。そして、たくさん話し合って、あのラストシーンになったわけですけど、桃子のたくましい部分が見えて私は好きです。
さっぱりとした表情が印象に残りました。
ありがとうございます。
江口さん自身は、桃子はあの終わり方でよかったって思われますか?
よかったと思います。現場のみんなと一緒に考えられたことが良かったです。ラストについては、見る人が解釈してくれればいいんじゃないかなと思います。
飛び抜けておもしろい小説の映画化、その主演を務める心境、そして原作にはないラストシーンについてなど、2024年8月30日(金)公開の『愛に乱暴』にまつわるレアなエピソードをたくさん明かしてくれた江口さん。
第2回は主人公・桃子のこと、現場の雰囲気などについてインタビューします!
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