乃木坂46卒業後初ドラマ！山下美月さんインタビュー「ドラマ出演を知った母から……」

私が出演しているのは現代、2024年の軸ですが、事件自体は7年前に起こっていて、さらにその前にも謎がある。いろんな時間軸で話が進んでいくんです。

過去を読み解いていくと、事件の見方がガラッと変わったり、登場人物の最初の印象がまた全然違うものに変わったり。本当に奥が深い謎だな、と、台本を読んでいても、実際に演じていても感じています。

個人的な話ですが、今まであまりやったことのないような役柄だったので、正直とても不安でした。グループを卒業して初めてのドラマ出演にもなるので、不安が大きかったんです。

今、1話が終わってすぐですが、正直まだ“え〜っ、大丈夫かな？”という気持ちで（笑）。なので、不安はまだ拭えませんが、順調に撮影も進んでいます。個人的には、私の母が実写化する前からこの原作のマンガが好きだったそうで（笑）。

私も全然知らなかったんですが、私のドラマ出演が発表されたあと、母から「この作品すごく好きだから、出てほしいって思ってたのよ」って言われて「そうなんだ」って（笑）。それがすごくうれしくて。視聴者の皆さん、そしてそこに含まれている母のためにも、撮影をがんばりたいと思っています（笑）。

すごくおもしろかったと言ってくれました。母は普段は辛口なんですが……（笑）。でも本当におもしろかったと言ってくれたので、ホッとしました。

ドラマオリジナルのキャラクターの立ち位置は、この作品に限らず難しいなと思います。原作に登場しているキャラクターを演じるとき以上に、より責任感を持たないといけないなと感じています。

事件の解決に迫る記者で、真摯に事件と向き合っていて、一人の少女を助けたいという信念に突き動かされている役です。役柄としては、いろんな登場人物がいて交差している謎を、現代軸でまとめる役割かなと思います。

見てくださっている視聴者の皆さんに、事件について説明する役割や、点になっていた謎を線にする役割を演じさせていただいていると思っています。しっかりと人間を描いている作品だと思うので、そこを大事に演じています。

原作をしっかり読ませていただいた上で、森燈子がなぜこの作品にオリジナルキャラクターとして必要だったのかという、存在意義を、自分なりに解釈して演じるように意識しています。

この役は、視聴者の皆さんが見てくださっているなかで、先ほどもお話した通り、時間軸や事件がどうなっているのかというのを整理する役割と、事件に奥行きを出す役割を担っていると感じています。そこをしっかりと自分のセリフ、言葉で視聴者の皆さんに届けたいという気持ちで演じさせていただいています。