TOP おでかけ 【奈良市】奈良の素材で造るフルーツビールとエシカルなクラフトビールを飲んでみない?

【奈良市】奈良の素材で造るフルーツビールとエシカルなクラフトビールを飲んでみない?

関西には、美味しいものや素敵なものがたくさん! このコーナーでは、anna編集部が実際に足を運んで見つけた、2府4県の隠れた名店や注目のスポットをご紹介します。

猿沢池のほど近く、ひっそりとした路地に佇む「GOLDEN RABBIT BEER(ゴールデンラビットビール)」は、2015年のオープン以来、次々にオリジナルビールを発表し、そのレシピは100種類以上。クラフトビールに音楽の記憶を添えて」をコンセプトにしたタップルームも週末に営業しています。奈良の素材を活かしたクラフトビールを、ぜひ一度味わってみてください。

会社勤めとブルワリー経営を両立中

醸造所を率いるのは、現在も製薬会社に勤める市橋健さん。薬や化粧品の開発に携わる中で醸造に興味を持ち、奈良の醸造所で修業を重ねました。「薬や化粧品の世界で1+1は2にしかなりませんが、発酵飲料のビールはそれが3にも4にもなる。そこが面白くて」と市橋さんは語ります。

2013年、奈良市のビジネスコンテストで優勝した市橋さんは、本業の製薬会社でも副業解禁となったことから、自己資金で「GOLDEN RABBIT BEER」を開業しました。現在、市橋さんは社内ベンチャー制度の事務局を担当し、各地を飛び回りながらビールの醸造と商品開発を手がけています。

ほんのり甘くてすっきり!フルーツの恵みをビールで表現

左から「古代桃」(瓶)935円、「青二才」(瓶)825円

おいしい果物の生産地でもある奈良。そんな地元産の旬の果物を使ったビールが、女性を中心に人気を博しています。

桜井市産の希少な桃を使った「古代桃」、青りんごを使った「青二才」は、素材の味わいを生かしたすっきりとした甘さが特徴。軽やかな炭酸で、思わずクイっと飲み干してしまいます。

「えめらるど」(グラス)1,210円

透明な見た目がまるでサイダーのような「えめらるど」は、芳醇で甘い香りを堪能できる一杯。ひと口いただくと、マスカットの甘い香りがふわりと広がり、心地よく喉を潤してくれます。

アップサイクルビールで環境に配慮

「SOSEINO」各種(瓶)792円

「GOLDEN RABBIT BEER」では、アップサイクルのビール造りにも注力しています。形が不揃いなものや賞味期限が迫った食材を活用して醸造した「SOSEINO(ソセイノ)」は、人やモノを蘇生させる新ブランドです。

左から「エスプレッソダーク」(瓶)792円、「ビアフィーカ」(瓶)836円

中でも注目したいのは、「SOSEINO」シリーズ第7弾となる「öI Fika(ビアフィーカ)」。スウェーデンの高級チョコレートブランド「MALMö CHOKOLADFABRIK(マルメ・ショコラファブリック)」のハイカカオチョコレートをふんだんに加えたブラックエールです。

実はこのチョコレートはビーガンなので、かなりの高級品ですが、賞味期限が近づくと大量に廃棄することになってしまいます。それではあまりにももったいない……そこで廃棄するはずだった原材料を再利用し、さらに味わい深い、風味の強いクラフトビールへと生まれ変わらせました。

飲んでみると、カカオの上品な苦みが心地よくて、また飲みたくなる、大人向けの味でした。

奈良にちなんだ古典的な名前の定番ビールは、お土産にも◎

左から「ちはやふる」・「しろたへ」各748円、「あをによし」・「そらみつ」各660円

定番の4種類のクラフトビールも見逃せません。名前はすべて奈良にかかる枕詞で、古事記や万葉集で目にしたことがあるかもしれません。

「そらみつ」はさわやかな酸味のピルスナー。「あをによし」はシトラスの香りのレッドエール。「しろたへ」は小麦麦芽を80%以上使用したホワイトエール。「ちはやふる」は香りと苦味がしっかり味わえるIPAです。いにしえの人々が使っていた言葉は、不思議と耳になじみますね。

「美醪」55,000円

熟成タイプの「美醪(みむろ)」は、奈良県産の希少小麦「ふくはるか」や明日香村の老舗醬油蔵の麦麴を使用した逸品。日本酒の技法を用いた並行複発酵で醸造され、2年の熟成期間を経て、ブランデーのような香りと味わいになるのだそう。

醸造所を見学したら、2階のタップルームで乾杯!

醸造所の2階にはタップルームがあり、カフェのような明るい雰囲気の中でクラフトビールとおつまみを味わえます。カウンター席もあり、1人で来られる女性も多いとのこと。ノンアルコールのジュースもあるので、お酒が飲めない人でもゆっくりと過ごせますよ。

店内に流れるBGMはレコードで、アナログな音が心地よい空間を演出。80年代のヒットアルバムや外国人アーティストの音楽が中心ですが、リクエストにも応じてくれるそうです。

タップには常時10種類前後のビールが用意されており、定番ビールに加えて、季節限定のフルーツビールも専用のグラスで楽しめます。

右から「ビール屋さんの自家製ピザ」1,650円、「そらみつビアピクルス」539円

フードメニューで一番人気なのは「ビール屋さんの自家製ピザ」。生地に「GOLDEN RABBIT BEER」のビールとモルトの搾りかすを使ったエシカルな一品で、ザクザクとした食感の生地に、チーズの風味がビールによく合います。

「そらみつビアピクルス」は、ビネガーに「そらみつ」とハチミツを加えて漬け込んだもの。ビールの酸味とピクルスの酸味が絶妙にマッチした、ビールによく合うおつまみです。

「さくさくフライドポテト」649円

サクサク食感とスパイスがビールにぴったりの「さくさくフライドポテト」もおすすめです。ボリューミィなので、複数人でシェアするのがいいかも。

「パパ・ド・ウルスのソーセージ3種盛」1,650円

このほか、奈良の自家製ソーセージ工房「パパ・ド・ウルス丘の上食堂」の味をビールとともに堪能できます。月によってソーセージの種類が変わるのもリピーターのお楽しみ。添えられたザワークラウトと一緒にどうぞ。

「カマンベールハニー」1,320円

「カマンベールハニー」は、アツアツのカマンベールチーズにハチミツをたっぷりとかけた、おやつ感覚でも楽しめる一品です。

\from Writer/
行く度に新しい味わいに出会えるのが、GOLDEN RABBIT BEERの魅力。奈良ゆかりの素材にこだわり、積極的にSDGsに取り組む店主の市橋さん。ビール造りで出た絞りかすを農園の堆肥に利用し、ホップの栽培に挑戦するなど、エコな醸造を行っています。地産地消、循環型醸造のさらなる進展にますます期待が高まりますね。

GOLDEN RABBIT BEER(ゴールデンラビットビール)

住所:奈良県奈良市東寺林町30
電話:0742-77-0944
営業日時:【ショップ】10:00~17:00、【タップルーム】金曜19:00~21:00、土曜13:00~21:00、日曜13:00~17:00(変更あり)
定休日:【ショップ】月・木曜日【タップルーム】月~木曜日
https://www.goldenrabbitbeer.com/
https://goldenrabbit.buyshop.jp/

※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

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