名店のDNAが結実! 京都の実力派が作る、世にも美しきオーバル型のクッキー缶
本日の一品 > ラ・クラシック(La KLASSIQUE)の「フール・セック・クラシック」(京都・下鴨)
神戸在住のライター・いなだみほさんが、京都・下鴨神社へ参拝に出向くと立ち寄るのが、伝統的なフランス菓子に定評があるパティスリー「ラ・クラシック」。シェフのていねいなお菓子作りが大好きで、生ケーキはもちろん、神戸までの家路を考えてテイクアウトすることが多いという焼き菓子にも太鼓判を押してくれました。
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「クッキーやサブレの歯応え、粉の風味が大好き」(いなださん)
ラ・クラシック(La KLASSIQUE)「フール・セック・クラシック」
「加藤雅也シェフの、お菓子に真摯に向き合う姿勢が大好きなんです。取材をした際、”京都で店を構えたからには、京都産の食材も使っていきたい”とおっしゃっていて、その時にいただいた亀岡・小島農園のイチゴを使ったショートケーキには、本当に感動しました。クッキー類もとてもていねいに作られていて、塩味のサブレなど、歯応え、粉の風味がとても好きです」(いなだみほさん)
惜しまれつつ閉店した、京都の名店「オ グルニエドール」でスーシェフを務めた加藤雅也さんが、2018年にオープンしたパティスリーで、大・大人気のクッキー缶。長さ22.5cmの特注のオーバル缶には、フランス伝統のクッキーから、ジャムサンド、塩味のサブレまで、14種が美しく、隙間なく詰められています。プレッツェル形は、ほかのアソートなどには入らない、この缶だけのチーズクッキー。幸せを呼ぶ子ぶた形のクッキーには、アイシングにも生地にも三重県産のマイヤーレモンを使っています。
編集部の「これも食べたい!」
タルト・オ・フリュイ
「亀岡・小島農園のイチゴが大粒で、とってもみずみずしくて甘いんです。産地から直送される季節のフルーツを使っていて、農家さんのこだわりを大切に考えてケーキに仕立てているのがよくわかります」(いなださん)
7〜8種のフレッシュフルーツを、庭に咲き誇る花のように、上に、横に、動きをつけてのせているというタルトは「オ グルニエドール」時代から大切に作り続けているケーキ。フルーツは、こぼれ落ちないように無味無臭の寒天で保形。その下には、生クリーム入りのカスタードクリーム。タルト台には、アーモンドとカスタード風味のコクのある生地を焼き込んであり、フルーツの香りとみずみずしさ、生地のおいしさにため息が出ます。
教えてくれた人いなだみほ/Miho Inada
兵庫県赤穂市生まれ、神戸在住のライター。主に関西のお菓子やパンに関する記事を雑誌、ウェブなどで取材・執筆。特に、地元神戸のあまいもんやパンに精通し、「神戸のパン屋さん、やっぱりすごい」(グラフィス社)など著書も多数。パンのイベントなども手がけている。
DATA
ラ・クラシック(La KLASSIQUE)
京都府京都市左京区下鴨森本町13-9 糺の森ビル本館 1F
TEL. 075-746-3059
営業時間:10:00~17:30
定休日:日・月 ※変更の場合あり。公式サイトを確認
https://www.instagram.com/laklassique/
\from Editor/
店の前に立った瞬間、“あ、ここのケーキは絶対おいしい”と確信しました。フランスのオーセンティックなパティスリーを思わせるようなセンス抜群のインテリア。ディスプレイされたケーキも美しく、あれもこれもと試してみたくなり、選ぶ楽しみ&迷う幸せ(笑)。ほんとうに下鴨神社のすぐそばなので、いなださんに倣って再訪を誓いました。
>「水曜15時のあまいもん」連載一覧
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