大阪市内から1時間で“あったか里山”へ。豊能・能勢で食も温泉も満喫旅
冬の訪れを身近に感じる一日、寒さを忘れるほどほっこりした時間を過ごせる里山・大阪府豊能郡へ小旅行にでかけませんか?
大阪府の北西端、京都府や兵庫県と隣接する豊能郡は、豊能町と能勢町からなる山深い場所。大阪市内から1時間ほどで訪れることができるアクセスの良さもあり、大自然に包まれたリトリートスポットとしても人気のエリアです。
山里ならではの旬の恵みを味わい、自然に魅せられた人たちや温かみのあるモノと出会い、体を芯から温めてくれる温泉を満喫する旅が待っています。
【道の駅能勢】能勢産の旬の食材が集結
旅の最初に訪れておきたいのが「道の駅 能勢(くりの郷)」。残念ながら名物の栗や黒枝豆のシーズンは終わっていますが、おうちの食卓をおいしくぽかぽかにしてくれる旬野菜や加工品、スイーツ、おみやげなどがずらりと並びます。
なかでも直売コーナーは必見! オープンから9時30分ごろにかけて、町内の農家さんが採れたばかりの農産物を運んできます。お鍋にぴったりな原木椎茸や大根に白ねぎ、ことこと煮込みたい里芋、ピリ辛をプラスしたいときの鷹の爪など、バリエーションの豊富さもうれしいポイントです。
さらにフルーツや洋菓子、和菓子、おこわ、漬物なども充実しており、能勢のご近所さんたちはもちろん、旅の途中で立ち寄る旅行者も多いとか。
自宅用にも、おみやげとしてもおすすめしたい加工品は「のせはちみつ」と能勢栗100%の「栗ジャム」「栗バター」です。能勢産のはちみつは料理に使ったり、温かい飲みものにプラスしたりして召し上がれ。
栗のおいしさだけでなくツブツブの食感も楽しめる「栗ジャム」はパンケーキ、バニラアイスといったスイーツにもマッチ。濃厚な味わいが魅力の「栗バター」は、トーストに塗るだけでなく、お正月の定番・おもちにも好相性なんだそう。
冬の食卓に取り入れたい食材や加工品はスライドでもご紹介します!
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能勢ブランド野菜のひとつ「べにはるか(さつまいも)」。その甘さやほくほく感を満喫できる焼き芋をはじめ、大学芋や天ぷらにも最適です。 -

葉野菜コーナーにも菊菜や水菜といったお鍋のおともが充実。それぞれの野菜におすすめの食べ方を記載したポップがあるのもうれしい! -

煮込み料理にぴったりな大根はおでんの主役にぜひ。 -

赤しそやゆず、いちご、うめ、メロン、ジンジャーなど多彩にそろうシロップ。その日の気分に合わせてお湯割りや炭酸割りなどで楽しんで。 -

広い産直コーナーには、種類ごとにさまざまな野菜が並びます。買い回りしやすいのもポイントです!
施設内には「レストランひだまり」「おむすびハウス のせむすび」「スイーツハウス のせむすび茶屋」といったグルメスポットが集結。12月中旬以降には、能勢で獲れた「猪なべ定食」といった限定メニューが登場することもあるうえ、米どころならではの「おむすび」も朝食にぴったりです。
道の駅 能勢(くりの郷)
大阪府豊能郡能勢町平野535
072-731-2626
営業時間:9:00~17:00 ※一部店舗は異なる
定休日:火曜(祝日の場合は翌平日休)、年末年始<2025年12月31日(水)~2026年1月4日(日)> ※7~10月は無休
https://www.michinoeki-nose.jp/
【薪パン 日々】完売必至の薪窯ベーカリー
能勢町随一の名所であり、国の天然記念物にも指定されている「野間の大けやき」のすぐそばには、遠方からも多くの人が訪れるベーカリー「薪パン 日々」があります。
出迎えてくれたのは、自然豊かな田舎で子育てがしたいと、奥さまの地元に戻ってきたというご夫婦。地元の小麦や食材を生かし、手づくりの薪窯でこだわりのパンをつくっています。
もともとパン職人として腕を振るっていた店主は、以前食べた薪窯で焼いたパンの味が忘れられず、能勢町での開業を機に薪窯に挑戦。毎朝3時間かけて薪を焚き続け、最高温度はなんと400度にもなるそう。そこからゆるやかに下がる温度に合わせて、カンパーニュやバゲット、食パンなどを焼き上げます。
火入れは一日に一度しか行えないため、窯の熱さをダイレクトに感じる厨房内ではスピーディに焼成が繰り返されます。つまり、すべてのパンが売り切れ次第終了。11時のオープン前から行列ができるのも納得です。
自家製の小麦酵母とぶどう種酵母の2種の天然酵母を使い、毎日20種ほどのパンが店頭に並びます。季節ごとに変わるメニューもあり、写真の「渋皮栗のカンパーニュ」は、自家栽培の栗がなくなり次第「いちじくとくるみとデーツのカンパーニュ」(560円)に切り替わるそう。どのパンも香ばしい香りと、力強い小麦の味わいが魅力の一品ぞろいです。
ほかにも「パルミジャーノブレッド」や「バゲット」「ガーリックフランス」「クロックムッシュ」、能勢のベーコンを使った「無添加ベーコンのエピ」など、シンプルでこだわりの詰まったパンが充実しています。
取材に訪れたこの日、すべてのパンが完売となったのは14時。駐車スペース横のウッドベンチで、徒歩3分の「野間の大けやき」前にあるテラスで、お好きな場所でブランチの時間を過ごしてください。

薪パン 日々(まきパン ひび)
大阪府豊能郡能勢町野間稲地105
072-703-1714
営業時間:11:00~16:00 ※なくなり次第閉店
定休日:月・火・水曜 ※臨時休業あり
https://www.instagram.com/makipanhibi/
【JOZU+】発酵食と家具、雑貨がそろう注目施設
もともと東大阪にあった木工所「上手工作所」が緑豊かな広い場所を求めて移転。最初は社員食堂をつくる目的からスタートしたという「JOZU+(ジョウズプラス)」は、発酵食とオリジナル家具などを取り扱う複合施設です。
その発祥だけではなく、施設内を回遊しながらめぐる楽しみ方もユニーク。実際に訪れた気分で、気になるショップを見て回ってみましょう。
発酵料理 孚
施設の1階には、数々の発酵料理を使った和食ランチが味わえる「孚(ふぅ)」がお待ちかね。おすすめの「発酵御膳」は季節替わりのメインを肉料理・魚料理から選べるほか、副菜やお味噌汁などにはそのときの旬の食材を使った一品が勢ぞろい。釜炊きのごはんは、席で釜からお茶碗によそってくれる心遣いもうれしいポイントです。
巨大な一枚板のオブジェが印象的な店内は、野趣あふれるお庭と裏山に面しています。11月には庭のモミジと山のイチョウが鮮やかに色づき、料理を待つ時間も目を楽しませてくれるはず。
秋のメニューは11月末まで。その後の冬メニューもお楽しみに!
発酵と暮らしのものSelect Market
1階をさらに進むと、作家ものの雑貨やアンティーク食器、「上手工作所」が手掛けるオリジナル雑貨などがならぶ「Select Market(セレクトマーケット)」が広がります。一つひとつのアイテムを眺めているだけでも、わくわくが止まりません!
旅のおみやげを購入したり、思い出の品を手に入れたりするのはもちろん、「孚」に並ぶ待ち時間にも、ふらりと足を運んでみてください。
家具・無垢天板 MiTSUKeRUN
さらに1階奥にあるのが倉庫スペース。「家具・無垢天板 MiTSUKeRUN(ミツケルン)」では、おうちに飾りたいさまざまな家具が並びます。定期的にレイアウトが変わるため、訪れるたびに新たな刺激をくれそうです。
「MiTSUKeRUN」すぐ横の階段を上ると、そこは多彩な木の天板が並ぶギャラリースペース。木の種類、仕上げ、大きさによって印象をがらりと変える天板の数々は迫力満点です。天板が連なる道の向こうには、カフェ「閑日(かんじつ)」がのぞいています。
発酵カフェ&ダイニング 閑日
2階のカフェ「閑日」では、太陽光が差し込む明るい広々とした空間から、まるで東屋のような木造りが美しい小上がりまで、好きな場所を選んで滞在を。ここでは「スキレットランチセット」や「ピザランチセット」といった洋食ランチがいただけるほか、季節のスイーツとともにのんびりと過ごすことができます。
季節の米粉タルトは、秋が旬の柿を使用。シンプルでベーシックな味わいのタルト生地に甘さ控えめの生クリームを盛り付け、さらに甘い柿をこぼれるほどトッピングしています。
老舗の紅茶専門店「musica tea(ムジカティー)」の紅茶を使ったフルーツティーも、時季によってレモンやカボスなど合わせる食材が変わります。訪れた日は、自家製のみかんとライムのシロップをプラス。まるでフレッシュな果実を味わっているような、芳醇なフレーバーを楽しんで。
スライドでは、そのほかの注目スポットもご紹介します。
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まるで大人のおもちゃ箱のようなエリア。アンティーク工具からレコード、キャンプ用品、衣類雑貨など、オーナーの好きなモノが詰まっています。 -

2階の天板ギャラリー。おうちに迎えたい家具が具体的にイメージできると人気です。 -

「閑日」の庭を見下ろすテラス席は、ワンちゃんの同伴もOK。 -

2階の吹き抜けには、約200冊の本が並ぶ「Book Wall(本の壁)」がドン! “LIFE”をテーマに小説や画集、絵本などがそろい、「閑日」でメニューを注文すれば席で本が読めるほか、購入もできます。 -

「孚」でも提供されている「つぶつぶ納豆糀」(150g/520円)。豊能町の納豆店から仕入れた納豆を使ったオリジナルのごはんのおともです。
1階から2階までぐるりと回遊すれば、お気に入りのアイテムがきっと見つかるはず。心躍るようなわくわくする気持ちが、こころをぽかぽかにしてくれました。

JOZU+(ジョウズプラス)
大阪府豊能郡豊能町余野10-1
072-743-9131
営業時間:【孚】11:00~15:00(L.O.14:00) 【閑日】11:00~17:00(L.O.16:30) 【家具・物販エリア】11:00-17:00
定休日:月・火曜(祝日の場合は営業)
https://jozu-plus.com/
【山粋】手にあったかくなじむ唯一の器を見つけて
能勢の自然を見渡せる絶景の高台に建つ古民家が、コーヒーと器のお店「山粋(さんすい)」です。店主はアジアや中東など10か国以上をバックパッカーとして放浪し、帰国後は人気セレクトショップに勤務していたという異色の経歴の持ち主。「自然のなかに人が集まる心地良い場所をつくりたい」という想いから、「山粋」が誕生しました。
扱っているのは、茶碗に湯呑み、マグカップ、急須、小皿、大皿、酒器、壺など、日常に彩りをプラスしてくれる器たち。関西はもちろん、秋田や沖縄など全国各地からあたたかみのある民藝作品を集め、約300点もの商品が並びます。
個性的なデザインが施されたものから、わず見とれてしまうような奥深い色合いのものまでそろい、おうちで使っているところを想像するだけでも楽しそう。実際に手にとってみて、長く愛用できる器を見つけてください!
「山粋」のもうひとつのお楽しみが、店主こだわりのコーヒーと軽食。コーヒー豆は手回しの焙煎機で自家焙煎しており、エチオピア、ケニア、グアテマラなど常時3、4種の豆がスタンバイ。水には豊能町内の山の湧き水を使い、ここでしか味わえない一杯に仕上がっています。
軽食には、クロックムッシュやトーストなどの軽食からデザートまで充実。ストーブを焚いたあったかい店内で味わったり、寒い日だからこそテラス席に出てアツアツのコーヒーでひと息ついたり、思い思いのリラックス時間が過ごせます。

山粋(さんすい)
大阪府豊能郡豊能町川尻646
072-703-4542
営業時間:11:00~17:00(L.O.16:30)
定休日:日・月・火曜・祝日
https://www.instagram.com/sunsui._
【能勢温泉】自然に抱かれた名湯を満喫
寒い日でも体を芯から温めてくれる旅のお楽しみといえば、欠かせないのが温泉! 能勢の里山に佇む温泉宿「能勢温泉」では、午前中からなんと夜21時まで日帰り温泉が体験可能。旅のプランにあわせて、好きなタイミングで自家源泉100%の天然温泉が満喫できます。
能勢ならではの雄大な自然を眺める庭園露天風呂は、魅力のひとつ。里山の澄んだ空気とともに、心ゆくまであたたまってください。
温泉には、内湯と源泉風呂もあります。なかでも加温・加水をしていない源泉風呂はぜひ体験を。神経痛や筋肉痛、病後回復などによく効くと言われる単純弱放射能泉は、肌触りが良くさらりとした質感のお湯で、遊び疲れたあとのリフレッシュにもってこいです。
ここでは日帰り温泉のほか、食事付きプランもスタンバイ。なかでも土・日・祝日限定で実施されている「セルフランチカレー」は、11時30分から13時30分までカレーがおかわり自由になる人気プラン。満腹になったあとは温泉でのんびりする充実のひとときが楽しめます。
能勢温泉/日帰り入浴(のせおんせん)
大阪府豊能郡能勢町山辺409-81
072-734-0041
営業時間:【平日】11:00~21:00 【土・日・祝・GW・お盆、年末(12月29日~12月30日)】10:00~21:00 【年末年始(12月31日~1月3日)】10:00~16:00 ※最終受付は各1時間前まで(混雑時は15:00に受付終了の可能性あり)
定休日:火曜 ※臨時休館あり
料金:【大人(12歳以上)】平日1,000円、土・日・祝・GW・お盆・年末1,100円、年末年始1,300円 【小学生】平日700円、土・日・祝・GW・お盆・年末800円、年末年始1,000円 【小学生未満(3歳~)】平日・土・日・祝・GW・お盆・年末500円、年末年始800円 ※タオル類等販売あり
https://noseonsen.jp/
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