TOP グルメ 斗六豆バニラは必食! 豆乳ベースの“和ジェラート”は沁み入るおいしさ【京都】

斗六豆バニラは必食! 豆乳ベースの“和ジェラート”は沁み入るおいしさ【京都】

2024.10.16

本日の一品 > SHUKA/種菓の「ジェラート」(京都・西院)

猛暑日が続き、冷菓や氷菓に誘われる日々が続いた今夏。メディアでの特集も多く、カメラマンの東谷幸一さんも、ひんやり系あまいもんの撮影が多々あったそう。そんな中で、圧倒的に記憶に残ったというのが、京都の種菓子専門店が作るジェラート。夏日はもちろん、秋冬の暖房がきいた温かい空間で楽しむのもまた、格別です。

【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

「豆が主役のフレーバー。豆乳ベースのジェラートのおいしさに開眼しました!」(東谷幸一さん)

SHUKA/種菓の「ジェラート 斗六豆バニラ/スーパーグリーンピスタチオ」

2Fカフェのイートインスペースでは、飲み物とのセットで楽しめます。ジェラートは斗六豆バニラとスーパーグリーンピスタチオのダブルで900円。飲み物は、「海ノ向こうコーヒー」のスペシャルティコーヒーとイタリア産有機ライスミルクを合わせたライスオレ600円。ドリンクのシロップを6種から選べるのも楽しい! 写真はカカオのシロップ。

「豆やナッツを使った豆乳ベースのジェラートがほんとうにおいしいです。これまであまり食べる機会がなかったのですが、牛乳ベースのものよりさっぱりとしていて後味がよく、圧倒的に好み。斗六豆バニラは、白花豆そのもののホクッとした食感もほかになく、印象に残りました」(東谷幸一さん)

京都で1926年から続く甘納豆の老舗「斗六屋」の4代目である近藤健史さんが、2022年に豆や種子を主役にした種菓子ブランドを立ち上げました。そして、甘納豆を作る過程でできる煮汁やシロップを再利用して、より多くの人に楽しんでもらえるスイーツを、と誕生したのが、こちらのジェラートです。

主役の豆や種子を、京都の老舗豆腐店の濃厚な豆乳をベースに、豆の風味が出た煮汁や3日間漬け込んだシロップなどとともに練り上げていて、これがほかにない風味や食感を生んでいます。動物性の材料をいっさい使わない純植物性のジェラートですが、どれも素材の味がしっかり出ていて満足感もあります。

フレーバーは、定番6種に季節フレーバーを加えた全7種がラインナップ。ジェラートはシングル700~800円、ダブル800~1,000円。

このお店らしいフレーバーは、北海道産の白花豆を使った斗六豆バニラや、有機栽培の兵庫県産黒大豆を使った丹波黒豆、京丹波町旧瑞穂地区でのみ栽培される小豆を使った瑞穂大納言小豆。さらに、イラン産の希少なスーパーグリーンピスタチオを使ったピスタチオ、京都のクラフトチョコレート「Dari K」からのインドネシア産のカシューナッツや、カカオ豆を使ったカカオが定番です。

材料によって漬け込むシロップに使う砂糖の種類を変えているので、ジェラートの甘味が原料糖だったりココナッツシュガーだったりと、それぞれ異なるのも面白いところです。

天窓から光が差し込む2階のカフェスペース。手前にはプラントスペースがあって、瑞穂大納言小豆を栽培中。すくすくと育っている様子を見ることができます。

また、2024年8月から、斗六豆バニラには白花豆の甘納豆が、スーパーグリーンピスタチオにはローストピスタチオがと、各フレーバーに素材そのものがトッピングされるようになりました。素材の形や味、食感を知ることができるので、味わいが深まるように感じます。

編集部の「これも食べたい!」

SHUKA

手前が瑞穂大納言小豆、ピスタチオ、カシューナッツが入った「Mix Okonomi」、奥が兵庫県産の有機の黒大豆を使った「丹波黒豆」。各40gで1,100円(11月1日より1,200円)。

豆を煮て、シロップに漬け込み、砂糖をまぶす。そんな伝統的な甘納豆の製法にのっとりながら、材料を吟味し進化させたのが、砂糖漬けの「SHUKA」です。素材によって砂糖の種類を変え、まぶす砂糖には和三盆糖。色や形だけでなく食感も残した仕上がりで、穏やかな甘さに、ひとつ、またひとつと手が伸びます。

1階のディスプレイには、商品の一つ一つにていねいなポップがついていて、全種読みたくなります。2024年からは新たに、製造過程で使ったシロップの販売もスタートしました。

小豆や黒大豆、白花豆だけでなく、カシューナッツやカカオ豆、ピスタチオといった種子をも砂糖漬けにしているのが、新しいブランドの特徴です。加える材料は砂糖だけ。形も色もそのまま活かした、素材に寄り添った種菓子は、現在6種が揃っています。

教えてくれた人東谷幸一/Koichi Higashiya

大阪生まれ、大阪在住のフォトグラファー。食や旅などを中心に、『あまから手帖』をはじめとする雑誌や書籍(料理のレシピ本)、広告などで幅広く活躍。料理は食べるのも作るのも大好きで、フライパンや鍋を多数所持している。日課は、ぬか床の手入れとギター演奏。

DATA

SHUKA/種菓
京都府京都市中京区壬生西大竹町3-1(斗六屋西隣)
075-841-8844
営業時間 1:00~17:30(2Fのカフェは、17:00LO)
定休日:月
https://shuka-kyoto.jp/

\from Editor/
「SHUKA/種菓」は、「斗六屋」の工房に寄り添うようにありました。店主の近藤さんは大学院で微生物の研究をしていたとのこと。昔ながらの甘納豆の魅力を未来に伝えたい、世界へ広げたいという思いを、持ち前の研究者気質で叶えていく。そんな店主の情熱が伝わってくるジェラートであり、種菓子、そしてお店でした。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

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