いくつなっても大好き! ショート、ロール、チーズ。“永遠の定番”が絶品の名パティスリー【大阪】
本日の一品 > デリチュースの「苺のショートケーキ」(大阪・箕面)
関西エリアの飲食店を数多く撮影しているフォトグラファーの東谷幸一さんは、パンやあまいもんに関しても慧眼の持ち主。今回は、そんな東谷さんが、すでに有名店ながら「誰もが知る定番ケーキがおいしいので」とあえて推薦してくれたパティスリーへ。
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「どこにでもある定番ケーキの、どこにもないおいしさに惹かれます」(東谷幸一さん)
デリチュースの「苺のショートケーキ」
「店名を冠した有名なチーズケーキをはじめ、苺のショートケーキにロールケーキと、誰もがよく知る定番のケーキが、しっかりおいしい。創業者である長岡末治シェフの、ホテルで培われた確かな技術と、素材への並々ならぬこだわりから生まれた名品は、20年以上を経た今も色褪せていません」(東谷幸一さん)
どこにでもあるけれど、どこにもないおいしさで勝負しよう。創業者の長岡末治シェフは、長年勤めたホテルを退社し、2002年に自店を構える際、そう心に決めたと言います。目指したのは、徹底的に素材にこだわり、それが個性となるお菓子。そうして誕生したのが、いまも絶大なる人気を誇るチーズケーキであり、苺のショートケーキです。
イチゴは、一年を通して日本各地から取り寄せたものを使います。そして、そのイチゴの味が活きるよう、厳選した生クリームと驚くほどきめ細やかなスポンジ生地でシンプルに構成。1年中あるけれど、その時々で違うおいしさに出合えるように仕立てています。いわく、生菓子ではなく“生き菓子”。上から下まですーっとフォークが入る食感にも驚きます。
現在、長岡シェフは相談役として後進の指導にあたっており、鶴園シェフパティシエらが、そのレシピを受け継いで、苺のショートケーキなどのロングセラーを作り続けています。そして、同じ冷蔵ケースには、鶴園シェフらによる新しいケーキも並びます。
編集部の「これも食べたい!」
たまごロール
長岡シェフが厳選した卵を、贅沢に使用したロールケーキ。生地の材料は、その卵と粉と砂糖だけ。卵を極限まで泡立て、気泡が沈まないよう特注のフランス製オーブンに入れ、高温短時間で焼き上げた生地は、ふんわり&しっとりとした食感で、卵の風味も活きています。
そして、はずせないのが、故アントニオ猪木さんをはじめ、著名人にも多くのファンを持つ、店名を冠したチーズケーキ「デリチュース」。長岡シェフが、フランス産の白カビチーズ、ブリー・ド・モーに惚れ込み、店内の熟成庫でそれを熟成させるところから手がけているチーズケーキです。
ベイクドとは思えない、クリーミーで少しクセのあるチーズ生地と、表面に塗った杏ジャムがひとつになって生まれる味わいは、ほかにありません。また、熟成の進み具合で、日々変化する味わいも醍醐味と言える、まさに“生き菓子”です。
教えてくれた人東谷幸一/Koichi Higashiya
大阪生まれ、大阪在住のフォトグラファー。食や旅などを中心に、『あまから手帖』をはじめとする雑誌や書籍(料理のレシピ本)、広告などで幅広く活躍。料理は食べるのも作るのも大好きで、フライパンや鍋を多数所持している。日課は、ぬか床の手入れとギター演奏。
DATA
Delicius (デリチュース)箕面本店
大阪府箕面市小野原西6-14-22
072-729-1222
営業時間 10:00~19:00
定休日 火(祝日の場合は営業)
https://www.delicius.jp/shop/minoh/
\from Editor/
取材に訪れたのが祝日とあってか、朝10時開店とともにお客さんが押し寄せ、瞬く間に順番待ちの列ができていました。素材や製法にこだわり抜いたショートケーキやロールケーキなど定番メニューのおいしさに感服。チーズケーキが大ヒットしても、一過性の人気で終わることなく、長く愛されている理由が、よくわかりました。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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