台風10号の特徴は?気象予報士・蓬莱さんに聞く台風対策
台風10号が日本に接近しているということで、台風に関する話を中心に、読売テレビ『かんさい情報ネットten.』のお天気コーナー「スケッチ予報」でお馴染みの気象予報士・蓬莱大介さんに2024年8月〜9月の天気を解説していただきます。
台風10号について、蓬莱さんに聞きました!
まずは台風10号について教えてください! 改めて今回の台風の特徴は?
8月の終わりにやってきた台風10号は、進路がなかなか定まらず、予報が更新されるたびに変わるという珍しいケースです。特に日本に近づいた際には、上空の風が弱く、進む速度がジョギング程度で非常にゆっくりでした。そのため、長時間にわたって広い範囲で影響が及びました。また、日本周辺の海水温が高いため、台風から離れた地域でも大雨が降ることがありましたね。
例年と比べると、今年は台風や大雨の発生が多いのでしょうか?
今年は特にゲリラ雷雨の発生が多く、その威力も増しています。その理由は、猛暑と海水温の高さによる水蒸気の多さです。9月も台風シーズンが続きますし、海の温度がまだ高い状態なので、雷雨にも引き続き要注意です。台風の発生自体は平年並みですが、雷雨が非常に多い傾向がありますね。
蓬莱さんの台風対策術
台風対策として蓬莱さんが行っている対策があれば教えてください。
まず、食料と水の備蓄は最低でも数日分を確保しておきましょう。また、停電に備えて、携帯電話を電池で充電できる充電器も準備しておくと安心です。僕の場合、さらに電池の備えや、トイレの水が使えなくなった時のための緊急トイレも用意しています。あと、地震対策として棚には揺れ防止材や突っ張り棒を使っています。ハザードマップを確認して、自分の住んでいる場所が土砂崩れの危険がある場所か、川が氾濫した際に水が浸水する可能性がある場所かを事前に確認することも大切です。
2024年9月の天気と注意点
9月以降も台風発生は続きそうでしょうか……? 9月の天気のポイントを教えてください。
9月のポイントは台風の発生、猛暑の継続、そして急な雷雨です。まだまだ油断は禁物です。特に熱中症には要注意で、2学期が始まる学校でも対策が必要です。社会人の皆さんもお休み明けで環境が変わると疲れやすくなるので、夏バテには注意ですね。バランスの良い食事、十分な睡眠、そして適度な運動が重要です。
こまめに気象情報を確認し、蓬莱さんのアドバイスも参考にして、これからの天候に備えていただければと思います。皆さんの安全が第一ですので、どうぞ無理をせずに、安全な場所でお過ごしください。
蓬莱 大介(ほうらい だいすけ)
2011年より読売テレビの気象キャスターを担当し、現在は「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」に出演中。翌日の天気のポイントをイラストで教えてくれる「スケッチ予報」では、ユーモアあふれるイラストが大人気!
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