【奈良】桃を丸ごと1個、すももの氷と食べる至福のかき氷!
本日の一品 > 堀内果実園の「丸ごとももすもも」(奈良・奈良市)
フルーツ専門店のパフェやかき氷は、一期一会のようなもの。いくらお目当てのメニューがあっても、旬の時季じゃないと出合えない。堀内果実園を何度か撮影で訪れているフォトグラファーの吉村規子さんが、取材の折に耳にして、いつか巡り合いたいと思っていたのが、桃がドンと1個のったかき氷。今回は、その待望の氷を目指して奈良へ。
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「桃を丸ごと1個、すももの氷と食べる贅沢!」(吉村規子さん)
堀内果実園のかき氷「丸ごとももすもも」
「桃が丸ごとドンとのったかき氷、どうやって食べるのだろう? ずっと謎でしたが、ちゃんと食べ方が記されていました。一緒に運ばれてくるお皿に桃を移し、まずは桃と、すもものシロップがかかる氷をそのままで。途中で桃に氷をのせて、さらに氷に浮かべてと存分に楽しみました。1杯で、桃、すもも、桃&すももの3つのおいしさが堪能できる、フルーツ好きにはたまらないかき氷です」(𠮷村規子さん)
奈良・西吉野村で明治36年から続く果実園の6代目、堀内俊孝さんが「フレッシュなフルーツを楽しむ機会が少ない人たちに、そのおいしさを気軽に味わってほしい」と、2017年にオープンしたカフェ&ショップ。東京ドーム6つ分という広大な果実園で栽培されている12種と、提携農家から届く旬のフルーツを使ったメニューが季節ごとに登場、夏のいちばん人気がかき氷です。
中でも、桃が丸ごと1個のったすもも氷は、オープン当初から続く名物メニュー。地元「日之出製氷」オリジナルの純氷、大和氷室の氷にかかるのは、自社農園で採れたすもものシロップ。色も甘さもほぼ果実由来がゆえ、まるで冷たいすももを味わっているかのようです。
その上に園主自らが目利きしたジューシーな桃が、丸ごと1個! すもも氷の中には、ミルクのエスプーマも潜んでいて、最後まで飽きずに楽しめます。メロンやパイナップルが器になった“丸ごと”氷もそうですが、旬のフルーツを独り占めして、思う存分堪能できるのが、専門店のかき氷ならではの醍醐味です。
編集部の「これも食べたい!」
フルーツサンド
桃とすももをかき氷で味わったら、メロンはフルーツサンドでどうぞ。堀内さんいわく「フルーツの栽培は、8割が土作り」。その土作りへのこだわりを表現しているという黒糖パンに、肉厚の国産メロンが端までたっぷり。生クリームとチーズクリームを合わせた、あっさりとしたクリームが、メロンの味を引き立てています。
かき氷をはじめ、パフェ、スムージーなど、フレッシュフルーツのおいしさが味わえるカフェメニューのほか、店頭には、ドライフルーツやコンフィチュールといった加工品も並びます。農薬使用を約5割に抑えた特別栽培のフルーツを、食べごろのタイミングで収穫し、無添加で加工してあり、フレッシュとはまた違う、凝縮した果物の甘酸っぱさが楽しめます。
教えてくれた人吉村規子/Noriko Yoshimura
大阪生まれ、大阪育ちのフォトグラファー。主に女性誌やライフスタイルマガジンなどの撮影を手がけている。甘いもんはもちろん、おいしいものは分け隔てなくウェルカムな体質なので、フード関連の撮影の時はテンションが上がります。
DATA
堀内果実園
奈良県奈良市角振町23
0742-93-8393
営業時間:10:00~19:00(18:30 LO)
定休日:不定休
https://horiuchi-fruit.jp/
\from Editor/
“柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺”と詠われたように、奈良は柿の名産地。西吉野に果実園を持つ堀内果実園も、創業当時は柿農家だったとか。そんな話を聞きながら、柿のシーズンになったら再訪してパフェを試してみたいと、秋に思いを馳せました。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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