大阪イチ“本気”のかき氷と、アフターのたい焼き【大阪・中崎町】
本日の一品 > 大阪浪花家「本気のかき氷 黄昏~Tasogare~」(大阪・中崎町)
いよいよかき氷シーズンの到来です。そこで今回は、あまいもんをこよなく愛する大阪在住の編集&ライター・船井香緒里さんおすすめのかき氷を求めて、天五中崎通商店街へ。たい焼きの名店が作る和の素材がギュッと詰まった、その名のとおり“本気のかき氷”です!
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「和スイーツ好きにはたまらない組み合わせの、絶品かき氷です」(船井香緒里さん)
大阪浪花家の「本気のかき氷 黄昏~Tasogare~」
「小豆、黒蜜、きなこ、ミルクと、和スイーツ好きにはたまらない組み合わせのかき氷。氷にのった小豆の炊き加減が、固すぎず、ゆるすぎずの絶妙な食感。なめらかだけれど、しっかり粒の食感も楽しめるから、きなこや黒蜜と、絶妙な相性を見せてくれます」(船井香緒里さん)
東京で初めてたい焼きを食べて、そのおいしさに感動。たい焼き発祥の店として知られる麻布十番「浪花家総本店」で約6年間経験を積んだ村上芙由人さんが、2012年にオープンしたたい焼きとかき氷のお店。たい焼きは、本店の4代目の元で修業。かき氷は、その時の兄弟子で、かき氷の名手でもあ「浅草浪花家」の店主から主に学んだといいます。
かき氷には、純氷を使用。氷の表面温度から削る刃の角度まで、神経を注いで削る氷は、角がない、ふわふわの食感。そこに黒蜜のシロップとミルクのシロップがかかり、北海道産エリモショウズの小豆がたっぷりとのっています。煎り直してかけているというきなこの香ばしさも相まって、最後までおいしく楽しめて、ボリューム的にも満足できる一杯です。
編集部の「これも食べたい!」
たい焼き、宇治金鯛
冷たいかき氷でひと息つくと、温かい鯛焼きに手を伸ばしたくなります。東京中の鯛焼きを食べ歩き、「いちばん自分の好みにあったので、修業先に選びました」という、その「浪花家総本店」直伝のたい焼きは、パリッと香ばしい薄皮が特徴。8時間かけて炊き上げた粒あんは、塩を利かせて、甘さを立たせた関東風の味わいで、船井さんも「しっぽまで粒あんが詰まっていて、超美味!」と絶賛します。
宇治金時ならぬ、宇治金鯛は、大阪浪花家オリジナル。良質な宇治の抹茶をたっぷり使っているのがよくわかる美しい色と味わいです。どちらのたい焼きも、俗に“天然もの”と呼ばれる、焼きごてで一匹ずつ焼く一丁焼き。こてに薄く生地を伸ばし、粒あんをのせ、もう一度生地を伸ばして蓋をし、こてを回しながら焼き上げます。その時立つ、カチャカチャという音を聞きながら、待つ時間もいいものです。
教えてくれた人船井香緒里/Kaori Funai
大阪在住のフードエディター。『あまから手帖』『dancyu』『BRUTUS』などの雑誌で食企画の編集やライティングを行うほか、Webコンテンツの編集も。スイーツとお酒、美味しいものをこよなく愛し、週末のジョギングとロードバイクで健康維持。
DATA
大阪浪花家
06-6371-1877
TEL.0120-440-380
営業時間:12:00(土日祝 11:00)~20:00(日祝~18:00)※イートインは各日15分前ラストオーダー
定休日:月
https://www.instagram.com/naniwaya.staff/
\from Editor/
専門店も含め、最近、出合う機会の多いかき氷。5月に入って、立て続けに10杯近く食べて、しみじみ感じるのは“かき氷は難しいなぁ”ということ。なにせ、主役が、水が原料である氷。シロップが少ないのは言うに及ばず、味が濃すぎても、濃度が高すぎても、乳脂肪分が多すぎてもバランスが崩れる。氷の食感含め、最後までおいしく楽しめるものは、実はそんなに多くありません。そんな中、こちらのかき氷は満足できる一杯でした。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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