TOP グルメ 専門店で味わう、固めプリンと紅茶のマリアージュ【神戸・元町】

専門店で味わう、固めプリンと紅茶のマリアージュ【神戸・元町】

2024.03.20

本日の一品 > みつまた喫茶店の「カスタードプリン」(神戸・元町)

大阪在住のフォトグラファー・吉村規子さんが、取材で訪れて以来、忘れられないのが、燭台のような器でやってくる「みつまた喫茶店」のプリン。種類の多さもさることながら、ひとつひとつがまた、独創的! プリンのおいしいお店が多い神戸。大阪や東京で食べられるものもあるけれど、こちらのプリンは元町まで足を運ばないと味わえません!

【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

「 どっしりと濃厚な味わいの固めプリンに大満足!」(吉村さん)

みつまた喫茶店「カスタードプリン」

定番の「カスタードプリン」(380円)を、スタンダードな「キームンの紅茶」(800円)と。材料をグレードアップさせた「スペシャルカスタード」(680円)が期間限定で登場することも。

「ファインダー越しに見た、三又の燭台のような器にのったプリンのプレゼンテーションは、インパクト抜群。味わいもまた、印象に残っています。カスタードプリンは、固めタイプなのですが、一般的な“喫茶店の固めプリン”とは違うなめらかさがあり、味わいもどっしり濃厚です」(吉村さん)

“スイーツの街・神戸”の名に恥じない、そして大阪にも東京にもないおいしいお茶とスイーツが楽しめる店を作りたい。紅茶に関する著書を持つ店主・松村康一さんが、そんな思いを叶えてオープンしたプリンと紅茶の専門店です。

2021年に、小さなビルの4階にひっそりとオープン

「シンプルなスイーツだけれど、配合ひとつでまったく異なる味や食感になるところが面白い」と、松村さん。メニューもプリンにフォーカスし、その種類は常時9~10種を提供しています。客のほとんどがオーダーするという定番のカスタードプリンは、プルンとした食感ではなく、絹のようななめらかさを追求した固めタイプ。ミラノ風プリンを思わせる、どっしりと濃厚な味わいが特徴です。

編集部の「これも食べたい!」

苺ゼリー

ふんだんに使ったベリーの色が美しい!「苺ゼリー」450円

濃厚なプリンともうひとつ選ぶなら、爽やかなゼリーを! たくさんの苺をフランボワーズと一緒に甘酸っぱく煮てピューレ状にし、ゼラチンで固めています。最近は、ゼラチンの代わりにパールアガーなどを使って、ゆるく固めたものが多いのですが、これはプルンと仕立てたレトロな食感が、逆に新鮮。苺の香りと甘酸っぱさが口の中ではじけます。

3つオーダーすると50円引きに。右はウォッシュタイプのチーズなどを使った濃厚な「フローズンチーズケーキ」480円

5月に入ると、毎年いち早く売り切れてしまうメロンプリンや桃プリンも登場し、迷うこと必至。どうせなら、3種選んでしまいましょう。特注だという三又の燭台のような器に、テンションがあがります。これまでの概念を覆す楽しみ方を提案する、店主いわく“神戸式”で淹れた紅茶は、どのプリンともよく合います。

教えてくれた人吉村規子/Noriko Yoshimura

大阪生まれ、大阪育ちのフォトグラファー。主に女性誌やライフスタイルマガジンなどの撮影を手がけている。甘いもんはもちろん、おいしいものは分け隔てなくウェルカムな体質なので、フード関連の撮影の時はテンションが上がります。

DATA

みつまた喫茶店
兵庫県神戸市中央区元町通1-11-5 三ツ星ビル4F
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
https://www.instagram.com/mitsumata.kissaten/

\from Editor/
細い階段を4階まで上って辿り着く、“こんなところに!?”という隠れ家感もこの店の味わいのひとつ。個性的な店主が考案するプリンは、形はオーソドックスでも、味わいや食感がひと味もふた味も違います。どれも興味をそそられるから、ひとりで訪れても、3つオーダーしてしまいそうです!
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。


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