京都府民を虜にする♡ ケンミンショーで紹介された「京都グルメ」まとめ
京料理をはじめ、京都といえばおいしいグルメがたくさんありますよね。しかし、中には京都府民も意外と知らない歴史や楽しみ方も!?
そこで今回は、『秘密のケンミンSHOW極』で紹介された“京都のグルメ”をまとめてご紹介します!
(1)関西と関東で違う「たぬき」の意味知ってた?京都府民が愛する「たぬき」
(2)さまざまな料理に“あん”が!京都では定番の「あんかけ」
(3)聖地は大阪だけじゃない?大阪とは違うお好み焼き「まんぼ焼き」
(4)一般的な“たけのこ”とは一味違う!京都府民を虜にする「たけのこ」
(5)京都の“わらび餅”は透明じゃない?京都府民熱愛の「わらび餅」
■1:関西と関東で違う「たぬき」の意味知ってた?京都府民が愛する「たぬき」(2021年1月14日(木)放送)
あんがたっぷりとのったうどんを提供する京都市左京区『京うどん生蕎麦 おかきた』の3代目店主・北村さんによると、京都はあんかけ文化で、京料理からあんかけが発展して、うどん屋さんがおだしをあんかけ状にして食べるようになったといわれていて、きつねうどんのだしがドロンとあんかけに化けて、たぬきになったんだそうです。
大阪の“たぬき”は、京都では"甘ぎつねそば”と呼ばれていて、甘く炊かれた大きなお揚げを“甘ぎつね”と呼ぶんです。京都では“甘ぎつね”と、細かく刻んだ“きつね”の2種類が存在します。
■2:さまざまな料理に“あん”が!京都では定番の「あんかけ」(2022年2月24日(木)放送)
あんかけが好きな京都府民にとって定番のあんかけ料理「けいらんうどん=鶏卵うどん(あんでとじただけの卵かけうどん)」。
京都市中京区、錦市場近くにある名店『権太呂 四条本店』の「鶏卵うどん」の中身は、月見感ゼロの全面溶き卵で覆われたはじめましてのルックスです。箸を入れてみるとあんかけのうどんではあるようですが、いくらかきわけてもネギすら見当たらず、具は卵オンリー!
中には生姜、卵、うどん、あんが入っており、サッパリと優しい感じの味わいなのだとか。京都府民は、冬になると生姜とあんで温まるそうです。
京都市左京区にある、創業80年の人気うどん店『京うどん 生蕎麦 おかきた』のたぬきうどんを見ると、シンボルの天かすがなく、ネギと刻んだ油揚げオンリー! 京都府民はネギと油揚げをあんに絡めて味わっている様子でした。
さらに、お品書きには、あんかけメニューだけで1ページあり、たぬき、けいらんだけでなく、9種類のあんかけうどんが提供されているんです!
他にも、京都市東山区にある『マルシン飯店』の『天津飯』(750円・税込)や、京都市上京区にある明治創業の豆腐屋さん『とようけ屋 山本』の『湯葉丼』、京都市下京区にある『京料理 坂安』の『あんかけ親子丼』など、京都ではさまざまな料理にあんがかけられていました。
■4:一般的な“たけのこ”とは一味違う!京都府民を虜にする「たけのこ」(2022年4月28日(木)放送)
京野菜界の王者『京たけのこ』は、京都の春を告げる野菜と言われています。一皮むいてみると、全体的に色白でどことなく上品なビジュアルです。
京都府民によると、「京都のたけのこはやわらかい」「京都のたけのこの方が絶対にうまい」と言います。
『京たけのこ』は『孟宗竹』というごく一般的な品種ですが、見た目は一般的なたけのこと異なり、白く丸みを帯びているのが特徴的です。
また、嵯峨野エリア・大枝塚原エリア・大原野エリア・西山エリアと不動の4大産地があるため、一括りに京都産とは表記しないのです。京都府民にとっては「どこで採れた“京たけのこ”か?」が重要なのだそう。
京都市西京区のたけのこ農家さんのおうちに伺い、『京たけのこ』の調理方法を拝見すると、新たな情報が。一般的には米ぬかと一緒に炊いてアク抜きをしますが、『京たけのこ』は“えぐみ成分”であるシュウ酸とホモゲンチジン酸の含有量が少ないため、アク抜きいらずのスーパー時短野菜なのです。
なぜ、『京たけのこ』は全国的に食べられているたけのこと品種は同じなのにこれほどまで違うのか、『京たけのこ』農家の『山田農園』へ訪問しました。通常たけのこは10cm程度、地面から出ているものを収穫しますが、『京たけのこ』はまだ完全に地中にいるものを収穫します。そのため、地面がわずかに盛り上がった“たけのこポイント”を見逃さない熟練の技が必要なのです。
『京たけのこ』は、日光に当たらないことで、色白でえぐみが発生しにくく甘みが増すというのです。
水分量が多い粘土質な産地特有の土と、その下に敷き詰められた藁のおかげで、『京たけのこ』が育つ竹林は一面フカフカ! 特別な土壌が『京たけのこ』を大きく柔らかく育てるんだそう。
1830~1850年頃、現在の長岡京市や向日市あたりの乙訓地域と呼ばれるところの丘陵地が竹を育てる最適な土地として、『京たけのこ』の栽培が始まり、食用にあてられるようになったそうです。
そんな『京たけのこ』は、さまざまなグルメに使われています。長岡京市にあるイタリアンのお店『OSTERIA LUCE』でいただける『アニョロッティ・ダル・プリン』(2,000円・税込)。『京たけのこ』とイタリアの伝統料理が見事に融合されていました。
他にも、煮物、ステーキ、炊き込みご飯など、『京たけのこ』はさまざまな楽しみ方ができるのが魅力です♡
■5:京都の“わらび餅”は透明じゃない?京都府民熱愛の「わらび餅」(2022年7月28日(木)放送)
京都・祇園にあるわらび餅が人気の『ぎおん 徳屋』で提供されている『本わらび餅』(1,250円・税込)をみると、中央には砕いた氷、その周りに茶色いわらび餅、別のお皿には梅を形どったきなこ、そして黒蜜がお盆の上に乗っていました。
茶色いわらび餅をお箸で上げるとすごく伸びるんです。一般的なわらび餅とは色も形も全然違います。京都府民はビロンビロンに伸ばしながらきなこと黒蜜とともに「おいしい」と食べていました。
茶色いわらび餅には、本わらび粉が使用されています。本わらび粉とは、山菜のわらびの根からとれた粉のことで、わらびの根を洗い潰し、デンプンを抽出して生成しています。わらびの根1本から作られる粉はごくわずかでとても希少とのこと。
さらに笹部さんは「京都の人、京都を訪れる人は高級志向・本物志向があるので、本わらび粉を使った高級なわらび餅を食べたい人が多い。そのため本わらび粉のわらび餅を提供する店が多く、夏の菓子の代表といえる存在になった」と話しました。
京都では、夏に限らず1年を通してわらび餅が提供されるお店も珍しくなく、他県に比べてわらび餅が圧倒的に身近なのです。
京都市東山区にある『吉祥菓寮 祇園本店』では、『本わらび餅』(1,100円・税込)で提供されているなど、本わらび餅は1,000円超えと高級なため、京都府民はここぞという時に自分へのご褒美として食べるそうです。
京都市上京区の『京西陣 菓匠宗禅』では常時5種類の『串わらび』(1本 297円・税込)が販売されていて、京都食べ歩きにもってこいのわらび餅をいただけます。
京都の独自のグルメ文化にも、意外と知られていないルーツがあることが分かりましたね。気になった方はぜひチェックしてみてください♡(文/内藤こころ 編集/anna編集部)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』(毎週木曜 よる9時~)
この記事はそれぞれの放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
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