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京都府民を虜にする♡ ケンミンショーで紹介された「京都グルメ」まとめ

2022.10.31

京料理をはじめ、京都といえばおいしいグルメがたくさんありますよね。しかし、中には京都府民も意外と知らない歴史や楽しみ方も!?

そこで今回は、『秘密のケンミンSHOW極』で紹介された“京都のグルメ”をまとめてご紹介します!

(1)関西と関東で違う「たぬき」の意味知ってた?京都府民が愛する「たぬき」
(2)さまざまな料理に“あん”が!京都では定番の「あんかけ」
(3)聖地は大阪だけじゃない?大阪とは違うお好み焼き「まんぼ焼き」
(4)一般的な“たけのこ”とは一味違う!京都府民を虜にする「たけのこ」
(5)京都の“わらび餅”は透明じゃない?京都府民熱愛の「わらび餅」

■1:関西と関東で違う「たぬき」の意味知ってた?京都府民が愛する「たぬき」(2021年1月14日(木)放送)

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

うどん・そばの消費量が関西ナンバー2の京都で聞き込み調査をすると“たぬきうどん”が存在することがわかりました。しかし、街の人によると天かすがのったうどんではなく、お揚げの入ったあんかけのおつゆだというのです。

京都市下京区にあるうどんのお店『大阪屋』で注文した『京都風たぬき』は、天かすの姿がいっさい見当たらないあんかけがたっぷり!

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

あんがたっぷりとのったうどんを提供する京都市左京区『京うどん生蕎麦 おかきた』の3代目店主・北村さんによると、京都はあんかけ文化で、京料理からあんかけが発展して、うどん屋さんがおだしをあんかけ状にして食べるようになったといわれていて、きつねうどんのだしがドロンとあんかけに化けて、たぬきになったんだそうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

大阪の“たぬき”は、京都では"甘ぎつねそば”と呼ばれていて、甘く炊かれた大きなお揚げを“甘ぎつね”と呼ぶんです。京都では“甘ぎつね”と、細かく刻んだ“きつね”の2種類が存在します。

■2:さまざまな料理に“あん”が!京都では定番の「あんかけ」(2022年2月24日(木)放送)

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

あんかけが好きな京都府民にとって定番のあんかけ料理「けいらんうどん=鶏卵うどん(あんでとじただけの卵かけうどん)」。

京都市中京区、錦市場近くにある名店『権太呂 四条本店』の「鶏卵うどん」の中身は、月見感ゼロの全面溶き卵で覆われたはじめましてのルックスです。箸を入れてみるとあんかけのうどんではあるようですが、いくらかきわけてもネギすら見当たらず、具は卵オンリー!

中には生姜、卵、うどん、あんが入っており、サッパリと優しい感じの味わいなのだとか。京都府民は、冬になると生姜とあんで温まるそうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都市左京区にある、創業80年の人気うどん店『京うどん 生蕎麦 おかきた』のたぬきうどんを見ると、シンボルの天かすがなく、ネギと刻んだ油揚げオンリー! 京都府民はネギと油揚げをあんに絡めて味わっている様子でした。

さらに、お品書きには、あんかけメニューだけで1ページあり、たぬき、けいらんだけでなく、9種類のあんかけうどんが提供されているんです!

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

他にも、京都市東山区にある『マルシン飯店』の『天津飯』(750円・税込)や、京都市上京区にある明治創業の豆腐屋さん『とようけ屋 山本』の『湯葉丼』、京都市下京区にある『京料理 坂安』の『あんかけ親子丼』など、京都ではさまざまな料理にあんがかけられていました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

なぜ京都府民がこれほどまでにあんかけを愛しているのでしょうか。

京都の食文化に精通する、京都産業大学文化学部京都文化学科准教授の笹部昌利さんに聞いてみると、「ものすごく冷え込む底冷えの京都では、あんかけによって身体を内から温めることが親しまれる要因になったのではないか」と教えてくれました。

また、京都は江戸時代から仕出し文化で、この文化は京都の“おもてなし”のひとつとのこと。折詰をキレイにしたり、食材で華やかに彩ったりすると共に、温かいものを温かいまま食べさせるということも“おもてなし”なんだそうです。

■3:聖地は大阪だけじゃない?大阪とは違うお好み焼き「まんぼ焼き」(2022年3月3日(木)放送)

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

大阪・京都・兵庫は、それぞれ違うお好み焼き文化を持っており、京都では、“まんぼ焼き”なる、謎のお好み焼きが主流なんだそう。京都駅から徒歩5分のところにある、元祖まんぼ焼きを掲げる『山本まんぼ』では、大量に盛られたネギと生卵が登場……!

さらによく見てみると、薄い生地の上には中華麺が乗っており、見た目は広島のお好み焼きのようなスタイルです。京都府民は、生卵をコテで崩し豪快に頬張っていました。ちょっと辛めのソースに生卵をちょっとずつ絡めるとマイルドになっていくそうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

気になる“まんぼ焼き”の作り方は、まずは牛すじ肉を焼き、その上に生地をクレープ状に薄く伸ばします。そこへイカ、たくあんなどをトッピングします。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

またその隣では、中華麺とキャベツを焼き、ソースをかけて焼きそばを作ります。焼きそばを生地とドッキングしたあとは、ホルモンと油かすを追加し両面をしっかり焼くと完成……かと思いきや、追いソースをたっぷりとかけ、仕上げに九条ネギと生卵を盛れば京都の誇る“まんぼ焼き”の出来上がりです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都では、大阪・兵庫の混ぜ焼きとは異なり、“べた焼き”と呼ばれるお好み焼きがスタンダードなんだそう。“まんぼ焼き”はいわばべた焼きの進化系なんです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

なぜ大阪・兵庫・京都で異なるお好み焼き文化が根付いているのかを日本コナモン協会 会長・熊谷真菜さんに教えていただきました。

熊谷さんによると、お好み焼きのルーツはどんどん焼き、一銭洋食と呼ばれるものが明治時代~大正時代にかけて生まれたそうです。どんどん焼き、一銭洋食はどちらも“重ね焼き”スタイルです。昭和初期に大阪で“混ぜ焼きスタイル”が生まれ、手軽なことから全国に広がったそうです。

一方、京都では「良いものは守っていく」という発想から混ぜ焼きには至らず、昔ながらのべた焼きという独自の文化が残っているとのことです。

■4:一般的な“たけのこ”とは一味違う!京都府民を虜にする「たけのこ」(2022年4月28日(木)放送)

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京野菜界の王者『京たけのこ』は、京都の春を告げる野菜と言われています。一皮むいてみると、全体的に色白でどことなく上品なビジュアルです。

京都府民によると、「京都のたけのこはやわらかい」「京都のたけのこの方が絶対にうまい」と言います。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

『京たけのこ』は『孟宗竹』というごく一般的な品種ですが、見た目は一般的なたけのこと異なり、白く丸みを帯びているのが特徴的です。

また、嵯峨野エリア・大枝塚原エリア・大原野エリア・西山エリアと不動の4大産地があるため、一括りに京都産とは表記しないのです。京都府民にとっては「どこで採れた“京たけのこ”か?」が重要なのだそう。

京都市西京区のたけのこ農家さんのおうちに伺い、『京たけのこ』の調理方法を拝見すると、新たな情報が。一般的には米ぬかと一緒に炊いてアク抜きをしますが、『京たけのこ』は“えぐみ成分”であるシュウ酸とホモゲンチジン酸の含有量が少ないため、アク抜きいらずのスーパー時短野菜なのです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

なぜ、『京たけのこ』は全国的に食べられているたけのこと品種は同じなのにこれほどまで違うのか、『京たけのこ』農家の『山田農園』へ訪問しました。通常たけのこは10cm程度、地面から出ているものを収穫しますが、『京たけのこ』はまだ完全に地中にいるものを収穫します。そのため、地面がわずかに盛り上がった“たけのこポイント”を見逃さない熟練の技が必要なのです。

『京たけのこ』は、日光に当たらないことで、色白でえぐみが発生しにくく甘みが増すというのです。

水分量が多い粘土質な産地特有の土と、その下に敷き詰められた藁のおかげで、『京たけのこ』が育つ竹林は一面フカフカ! 特別な土壌が『京たけのこ』を大きく柔らかく育てるんだそう。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

さらに、京都産業大学・文化学部京都文化学科の准教授・笹部昌利さんからは『京たけのこ』に関する意外な情報を入手しました。

道元が、1227年に中国から『孟宗竹』を京都に観賞用として持ち帰ったと言われ、『孟宗竹』の発祥とも言われているそうです。※諸説あります。

1830~1850年頃、現在の長岡京市や向日市あたりの乙訓地域と呼ばれるところの丘陵地が竹を育てる最適な土地として、『京たけのこ』の栽培が始まり、食用にあてられるようになったそうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

そんな『京たけのこ』は、さまざまなグルメに使われています。長岡京市にあるイタリアンのお店『OSTERIA LUCE』でいただける『アニョロッティ・ダル・プリン』(2,000円・税込)。『京たけのこ』とイタリアの伝統料理が見事に融合されていました。

他にも、煮物、ステーキ、炊き込みご飯など、『京たけのこ』はさまざまな楽しみ方ができるのが魅力です♡

■5:京都の“わらび餅”は透明じゃない?京都府民熱愛の「わらび餅」(2022年7月28日(木)放送)

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都・祇園にあるわらび餅が人気の『ぎおん 徳屋』で提供されている『本わらび餅』(1,250円・税込)をみると、中央には砕いた氷、その周りに茶色いわらび餅、別のお皿には梅を形どったきなこ、そして黒蜜がお盆の上に乗っていました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

茶色いわらび餅をお箸で上げるとすごく伸びるんです。一般的なわらび餅とは色も形も全然違います。京都府民はビロンビロンに伸ばしながらきなこと黒蜜とともに「おいしい」と食べていました。

茶色いわらび餅には、本わらび粉が使用されています。本わらび粉とは、山菜のわらびの根からとれた粉のことで、わらびの根を洗い潰し、デンプンを抽出して生成しています。わらびの根1本から作られる粉はごくわずかでとても希少とのこと。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

では、なぜ京都府民はわらび餅を熱愛し、また茶色いわらび餅が定番になっているのでしょうか。

京都産業大学 文化学部 京都文化学科の准教授・笹部昌利さんによると、山菜のわらびがとれたのは奈良時代の大和国(奈良県)で、とれたわらびを食した記録があるとのこと。平安京に都がうつる時にわらびをたべる文化が京都に移入されてきたそうです。その後京都では、わらびからできるわらび粉でお餅を作り始め、次第に現在のわらび餅の形へと変化していったようです。

さらに笹部さんは「京都の人、京都を訪れる人は高級志向・本物志向があるので、本わらび粉を使った高級なわらび餅を食べたい人が多い。そのため本わらび粉のわらび餅を提供する店が多く、夏の菓子の代表といえる存在になった」と話しました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都では、夏に限らず1年を通してわらび餅が提供されるお店も珍しくなく、他県に比べてわらび餅が圧倒的に身近なのです。

京都市東山区にある『吉祥菓寮 祇園本店』では、『本わらび餅』(1,100円・税込)で提供されているなど、本わらび餅は1,000円超えと高級なため、京都府民はここぞという時に自分へのご褒美として食べるそうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都市上京区の『京西陣 菓匠宗禅』では常時5種類の『串わらび』(1本 297円・税込)が販売されていて、京都食べ歩きにもってこいのわらび餅をいただけます。

京都の独自のグルメ文化にも、意外と知られていないルーツがあることが分かりましたね。気になった方はぜひチェックしてみてください♡(文/内藤こころ 編集/anna編集部)

【画像・参考】
※ 読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』(毎週木曜 よる9時~)

この記事はそれぞれの放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。





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