町中華で人気の“からしそば”って?ケンミンショーで明らかになった「京都の中華料理」
和食の聖地・京都では、懐石料理やおばんざいなど目と舌で楽しむ雅な食文化が魅力的です。そんな和食の王国で衝撃の事実が発覚したんです!
2022年9月15日(木)に放送された『秘密のケンミンSHOW極』では、京都の中華料理が特集されました。
annaでもその内容をたっぷりとお届けします♡
※この記事は2022年9月15日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
■京都の中華料理はちょっと独特
京都市で街行く人に京都の中華料理について聞いてみると「京都の中華はサッパリしてる」「独特の進化を遂げている中華」と教えてくれました。
今回ディスカバーする京都独自の中華料理は祇園などの花街に多く点在するとのこと。
祇園を捜索すると、一見、町屋に見えても看板やのれんには広東料理・中国料理などと書かれていました。
■酢豚&肉団子が和風餡?
祇園新橋のすぐ近くにある京都中華の人気店『竹香(たけか)』へ向かいました。外観はまるで旅館のようで店内も京都の和食店といった趣です。
こちらでは『ふかひれスープ』(1,100円・税込)、『豚野菜のにつけ』(935円・税込)などがいただけます。
お客さんのテーブルに運ばれた中華料理の王道・酢豚をみると、小ぶりな豚肉に琥珀色の餡がたっぷりとかかっています。私たちがよく知るケチャップ味の酢豚と見た目が異なります。
具材は豚肉、パイナップル、カリフラワーのみとシンプル! 味は甘いけど酸味がとてもマイルドなんだそう。
定番の肉団子も琥珀色の餡がたっぷりとかかっているんです。お客さんは「肉団子はあっさり、さっぱり。出汁の味がすごいある」と話していました。京風中華の酢豚や肉団子の甘酢は中華調味料ではなく、砂糖・醤油・酢などで作る和風餡が特徴です。
『竹香』の女将によると、芸妓さんや舞妓さんがニンニク臭をさせてお座敷に出ると困ることから8割の料理にニンニクや香辛料を使っていないそうなんです。
■皮がモチモチ!京風の春巻き
街の人に聞くと“春巻き”も京風だというのです。一般的な春巻きはパリパリの薄皮にたけのこや春雨などのトロトロ餡が定番です。
京都市東山区にある『広東料理 ぎをん 森幸』で提供されている春巻きをみると皮が厚く弾力がありモチモチ。具材はトロトロ餡ではなくたけのこがぎっしり詰まっています。
京都の春巻きの皮は小麦粉と片栗粉に大量の卵を混ぜ合わせます。その後に生地をバンバンとたたいて艶と粘りを出すことで皮がモチモチしておいしくなるんです。
皮の生地は水で溶いてから薄焼きにし、具材は京都府民熱愛のたけのこが8割を占め、焼き豚・椎茸・カニ・ネギを合わせて醤油や砂糖などで味付けして巻きます。
低温と高温で二度揚げし、一口サイズにカットすると『春巻』(1,500円・税込)が完成!
■町中華の人気メニュー“からしそば”
ここまでは祇園中心の京都中華を紹介しましたが、京都の町中華も気になるので取材! 京都市上京区にある町中華の人気店『鳳舞楼(ほうまいろう)』で店内の様子を観察すると、謎の『からしそば』が続々と注文されていました。
提供された『からしそば』(950円・税込)を見ると、あんかけ焼きそばのような見た目ですが、白菜ではなくレタスが入っていました。そして肝心のからし要素が見当たりません……。
見た目からはわかりませんが、『からしそば』はゆでたモチモチ麺を特製からしダレ、醤油などと絡めて作られています。そして京風鶏ガラ中華スープの餡と麺を合わせて完成!
お客さんは「お出汁がきいててからしの香りでさっぱり食べられる」と感想を教えてくれました。
そんな『からしそば』は『鳳舞楼』のほかにも、昔ながらの京都の町中華10店舗以上で提供されています。からしながら優しい刺激が京都府民の胃袋をわしづかみにしているのです。
■京都府民のための中華料理を
京風中華はどのように誕生したのでしょうか。
ハマムラの顔イラストでおなじみ『京の中華 ハマムラ』の弓倉社長に話を聞きました。
『京の中華 ハマムラ』は、大正13年創業で京都初の中華料理店と言われています。創業当時はお店を畳まないといけないと思われていたそうです。その理由は、鶏ガラスープ・豚バラ・油など、日本では馴染みのない食材を中華料理では使用するため匂いが臭かったからとのこと。
そこで当時の総料理長が京都府民に受け入れてもらえるように、地元の食材を使ってあっさりと出汁のきいた京都風の中華料理を研究しました。
そして京都府民が好むたけのこや卵をたっぷり使って本場・中国の春巻きを京風にアレンジしたり、和からしと出汁のきいた『からしそば』を考案するなど和テイストの優しい中華料理が評判となって京都府民に愛されるようになったそうです。
■京都中華メニューはほかにも
さらに京都市左京区にある『華祥』では『卵白あんかけチャーハン(大盛り)』(1,100円・税込)なるメニューが! 卵白に無糖練乳を投入し、特製の塩ダレで味付けしたはんなり系ニュー京風チャーハンです。
京都市下京区『中華処 楊』では『中華風カツ丼』(900円・税込)が……! 出汁のきいた中華餡がカツの上にのり、刺激的な中国山椒・花山椒(フォアジャオ)がかかっています。
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放送を見逃した方は民放公式テレビポータル『TVer(ティーバー)』をチェックしてみてください。読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』は、毎週よる9時に放送中! 番組公式『YouTube(ユーチューブ)』では、地上波放送後の本編VTRだけでなく、YouTube限定のオリジナル動画も続々配信中です。(文/内藤こころ)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』(毎週木曜 よる9時~)
この記事は2022年9月15日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
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