TOP グルメ ケンミンショーで明らかに!他県とはちょっと違う京都府民熱愛の「茶色いわらび餅」

ケンミンショーで明らかに!他県とはちょっと違う京都府民熱愛の「茶色いわらび餅」

2022.07.28

夏の定番のひんやりスイーツ“わらび餅”。京都でいただけるわらび餅は透明じゃないそうなんです。

2022年7月28日(木)に放送された『秘密のケンミンSHOW極』では、和菓子の本場・京都の他県とはちょっと違う“わらび餅”が特集されました。

annaでもその内容をたっぷりとお届けします♡

※この記事は2022年7月28日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。

■京都府民はわらび餅を熱愛している!?

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

透明なルックスが涼しげな夏のひんやり和スイーツ“わらび餅”。まず東京都民にわらび餅について話を聞いてみると、「普段全然食べない」「わらび餅はピンとこない」とわらび餅に馴染みがない様子が伺えました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

しかし、京都府民はわらび餅の認識が違うようで、和菓子を知り尽くす京都府民に調査。「いつでも食べる。朝も食べる」「無性にわらび餅が食べたくなる」と、わらび餅を超熱愛しているようです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

さらに一般的なわらび餅を京都府民に見てもらうと「ちょっと違うね。透明や」と話し、彼らは茶色のわらび餅を食べているというのです。

そこで、京都・祇園にあるわらび餅が人気の『ぎおん 徳屋』に行ってみると、お店の前には長蛇の列ができていました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

こちらで提供されている『本わらび餅』(1,250円・税込)をみると、中央には砕いた氷、その周りに茶色いわらび餅、別のお皿には梅を形どったきなこ、そして黒蜜がお盆の上に乗っていました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

茶色いわらび餅をお箸で上げるとすごく伸びるんです。一般的なわらび餅とは色も形も全然違います。京都府民はビロンビロンに伸ばしながらきなこと黒蜜とともに「おいしい」と食べていました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

さらに京マダムは「本わらび粉を使ってはる」と教えてくれました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

本わらび粉とは、山菜のわらびの根からとれた粉のことで、わらびの根を洗い潰し、デンプンを抽出して生成しています。わらびの根1本から作られる粉はごくわずかでとても希少とのこと。

『ぎおん 徳屋』の店主・山内さんによると「100%のわらび粉はとれる量が年々減ってきている」そうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

『ぎおん 徳屋』の本わらび餅は、南九州産の本わらび粉と和三盆糖、上白糖のみが使用されています。これを水で溶き、銅鍋の中で10分間かき混ぜます。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

すると、ネバネバでなめらかな茶色いわらび餅に。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

一般的なわらび餅は本わらび粉をほとんど使わないため、粘り気がなく透明ですが、

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

本場・京都の本わらび餅の場合は、本わらび粉100%で作られ、粘り気が強く茶色いのです。

■他県に比べてわらび餅が身近!

また京都では夏に限らず1年を通してわらび餅が提供されるお店も珍しくなく、他県に比べてわらび餅が圧倒的に身近なのです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都市東山区にある『吉祥菓寮 祇園本店』では、『本わらび餅』(1,100円・税込)で提供されているなど、本わらび餅は1,000円超えと高級なため、京都府民はここぞという時に自分へのご褒美として食べるそうです。

ほかにもごひいきのお店などで少々高めの本わらび餅をおもたせに用いるなど、特別な極上和スイーツなのです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

番組では京都市右京区にある『笹屋昌園』の『至高』(2,376円・税込)が紹介されました。※本店にて事前予約でのみ販売

続いて、京都市上京区にある和菓子屋さん『煉屋八兵衛』に訪れました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

店内のショーケースを見てみると、こちらは6個入りで400円(税込)とお手頃なわらび餅が販売されています。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

中は茶色ですが、持ち上げてみると全然伸びません。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

実はこちらは本わらび粉に甘藷デンプンがミックスされているんです。そのお手軽さから京都府民の家庭では、本わらび粉100%ではなく、ミックスタイプでカジュアルにわらび餅を楽しんでいるとのこと。

■なぜ京都のわらび餅は茶色いの?

ではここで、なぜ京都府民はわらび餅を熱愛し、また茶色いわらび餅が定番になっているのでしょうか。

京都産業大学 文化学部 京都文化学科の准教授・笹部昌利さんによると、山菜のわらびがとれたのは奈良時代の大和国(奈良県)で、とれたわらびを食した記録があるとのこと。平安京に都がうつる時にわらびをたべる文化が京都に移入されてきたそうです。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

その後京都では、わらびからできるわらび粉でお餅を作り始め、次第に現在のわらび餅の形へと変化していったようです。

さらに笹部さんは「京都の人、京都を訪れる人は高級志向・本物志向があるので、本わらび粉を使った高級なわらび餅を食べたい人が多い。そのため本わらび粉のわらび餅を提供する店が多く、夏の菓子の代表といえる存在になった」と話しました。

■進化したわらび餅も!

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

京都市上京区の『京西陣 菓匠宗禅』に訪れると、『串わらび』というわらび餅が提供されていました。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

こちらでは常時5種類の『串わらび』(1本 297円・税込)が販売されていて、京都食べ歩きに持ってこいなわらび餅をいただけます。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

さらに京都市山科区にある『京菓子司 山科わかさ屋』では『珈琲わらび』(店頭価格 1,750円・税込)が販売されています。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

わらび餅にコーヒー味が合わさり、ミルクがちゃっかりスタンバイしています。

画像:読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』

続いて創業100年以上の京都市伏見区にある『菓寮 伊藤軒』が営むカフェに訪れました。こちらでいただける『ティラミスわらび』(990円・税込)は、本わらび餅とマスカルポーネチーズの和洋折衷コラボ!

京都ではわらび餅がさらなる進化を遂げていました。

【関連記事】「絶対にうまい」京都府民を虜にする“京都限定の野菜”

放送を見逃した方は民放公式テレビポータル『TVer(ティーバー)』をチェックしてみてください。読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』は、毎週よる9時に放送中! 番組公式『YouTube(ユーチューブ)』では、地上波放送後の本編VTRだけでなく、YouTube限定のオリジナル動画も続々配信中です。(文/内藤こころ)

【画像・参考】
※ 読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』(毎週木曜 よる9時~)

この記事は2022年7月28日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。





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