「掃除が苦手な人あるある」3つ!プロも実践した初心者のための解決テク
家事の中でも特に面倒と感じる方が多く、苦手意識を持ってしまいがちな“掃除”。
今回は、『自動的に部屋が片づく 忙しい人専用 収納プログラム』の著者であり整理収納アドバイザーの七尾亜紀子さんに、苦手な掃除を克服するための対処法について聞きました。
七尾さん自身も以前は本当に掃除が苦手で、後回しにしてしまうがゆえにさらに汚れがたまってしまい、さらにやりたくなくなる……という負のサイクルを繰り返していたそう。そういった実体験も踏まえつつ、七尾さんが感じていた掃除が苦手な人の“あるある”と、それを克服するために実践した対処法について紹介してくれました。
あるある1:「掃除しよう!」と思って買った洗剤が大量にある
掃除が苦手な人が掃除しよう!と重い腰を上げたときにまずやることといえば、“洗剤を買う”ということではないでしょうか。
「えっ?それの何がいけないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、“○○専用洗剤”を多数そろえた結果、いろんな種類の洗剤が大量にたまってしまい、そしてほとんど使わずに場所だけ取ってしまう……というのは“あるある”ではないかと思います。
以前の筆者宅も、もちろんそうで、ホームセンターなどに行った日にはこれ良さそう!と買い込んでしまうことが多々ありました。ですが、片づけと同時に掃除についても本などで勉強してわかったのが、実は“○○専用洗剤”はそんなに種類は必要ないということ。
汚れのパターンは主に数種類。それぞれ使うべき洗剤があります。
・水垢汚れ → 酸性洗剤
・油、皮脂汚れ → アルカリ性洗剤
・微生物系の汚れ → 塩素系&酸素系漂白剤
・こびりついた汚れ → クレンザー
というパターンなので、実はトイレ用の酸性の洗剤は他の場所の水垢汚れにも使えます。
また、こびりついた汚れが取れたら、そのあとはこまめにやれば、洗剤はほぼ不要! 水拭きだけでもだいたい取れます。
時間が経った洗剤は効果も落ちていることが多いようなので、ご自宅の洗剤を見直してみてくださいね。
あるある2:放置した結果、汚すぎてますます掃除したくなくなる
次のあるあるは、“放置 → 汚れがたまる → ますます掃除したくなくなる”という負のスパイラル。
特に水回りの排水口などは、開けたら恐ろしいことになっているのがわかっているので怖くて開けられない……ということがよくあるのではないでしょうか。
これは“とにかく1度汚れ借金を返済する”“掃除したくなくなるほど汚れる前に、先手必勝で掃除する”ということに尽きます。
汚れ借金の返済は、自分ではすでに手に負えない状態になっている場合には、プロの掃除業者さんに頼むのもアリだと思います。そして、汚れ借金が返済できたら、あとはとにかく汚れがひどくなる前にやりましょう!
掃除するのが嫌な所は、“毎週○曜日”など強制的にやるルールを自分の中でつくってしまうのが良いかもしれません。筆者宅もその方式で、汚れがたまりがちなお風呂の排水口掃除や洗濯機の糸くずフィルターの掃除などは習慣化することができましたよ。
掃除が嫌いな方ほど、汚れをためる前に先手必勝でやるのがコツです。
あるある3:そもそも掃除の仕方がわからない
3つ目のあるあるは、“そもそも掃除の仕方がわからない”ということです。
もちろん、お風呂の浴槽やトイレの便器など、掃除の仕方がわかりやすい場所は教わらなくても当然わかります。
ですが、複雑なパーツの排水口や、ここ外れるの?と思うような換気扇、定期的にメンテナンスが必要な家電など……むずかしいだけでなく、そもそも掃除が必要ということすら知らなかった所が結構ありました。
掃除が必要な事実を初めて知って、恐る恐る開けてみたら恐ろしいことになっていたり、洗濯機などの家電の場合は、フィルターなどのお掃除を放置した結果、水があふれて故障したり……。
これについての対処法は“調べて、やり方を知る”ということしかないと思います。
家電などの場合は説明書を見れば必要なお手入れの方法が書いてありますし、掃除についての情報はネットを探せばたくさん出てきます。
また、本などでも掃除で押さえておくべき場所がエリア別に書いてありますので、まずは気になる所を1カ所決めましょう。そして、そこのお掃除の方法が自分がこれまでやってきた方法でOKなのかを調べてみることをおすすめします。
今回は、筋金入りの掃除ギライだった筆者が経験した“掃除が苦手な人あるある”とその対処法を紹介しました。
自分自身の経験からもいえますが、掃除はやらなければやらないほど、どんどん苦手になります。しかし、逆にこまめにやるようになると苦手意識が次第になくなり、掃除することが億劫ではなくなるのです。
今、掃除したくないと思う所ほど掃除の頻度をあげて、汚れがたまる前にやっつける!ということを意識してみてくださいね。