大阪在住のベリーダンサーが本場トルコの国際大会で日本人初優勝! セクシーの向こうにある魅力とは【あんな、ひと】
「あんなぁ」と、明日誰かに伝えたくなる人にスポットライトを当てて紹介する「anna」の連載企画「あんな、ひと」。第12回目は、大阪市中央区でベリーダンス教室「Studio PIRIL(スタジオ プルル)」を開く、日本人ダンサーのセシリアさん(38)にお話を伺いました。
本場トルコの国際大会で日本人として初優勝を果たした彼女が語る、ベリーダンスの魅力とは?
本場トルコのベリーダンスに魅せられて
ベリーダンスは細やかな表現を重んじるエジプトスタイルが主流ですが、セシリアさんが踊るトルコスタイルはジプシー文化を背景に持ち、ダイナミックで華やかな振り付けが特徴です。
インストラクターや大会の審査員など、ダンサーの域を超えて活躍の場を広げるセシリアさんの素顔に迫ります。
人生を変えたベリーダンス
子どものころから海外の文化や音楽に興味があり、大学では教員を目指して学んでいました。順風満帆に思えた人生でしたが、突然の愛犬との死別や教育実習の過密スケジュールなどで精神的に追い込まれ、摂食障害を発症してしまいます。
卒業後は入学したときから目標にしていた特別支援学校の教員として採用されたものの、通院しながら職場に通う日々。楽しみにしていた新生活を送ることはかないませんでした。
そんな時、当時はやっていたベリーダンス教室にふらっと飛び込み、ダンスを見て、音楽を浴びて「自分の人生を変えるのはこれしかない!」。ただ直感で、そう感じたといいます。
それが、セシリアさんとベリーダンスとの出会いでした。
露出度の高い衣装を見て最初は、「おなかを見せて踊るのは恥ずかしい」と思ったそうですが、骨盤周りを大きく動かすベリーダンスはおなかの動きを自分で見ないと上達できません。
「恥ずかしいなんて言ってられない」と序盤で腹をくくり、ひたすら練習に熱中しました。
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イスタンブールの景色(本人提供) -

イスタンブールの景色(本人提供)
ベリーダンスへの情熱はいつしか本場トルコへの憧れになり、思い切って教員を1年で辞め、23歳のときにトルコへ単身での旅立ちを決意します。
イスタンブールでも有名な先生のレッスンに通えることになり、予定していた3カ月を過ぎたころには、ヨーロッパとアジアの文化が融合した刺激的な街並みや人たち、思わず体を動かしたくなるエキゾチックな音楽に癒やされ、体調も安定するようになっていました。
「もっと、トルコで暮らしたい」と思い始めたタイミングで、ホテルスタッフの求人を見つけ、就労ビザを取得して働き始めました。1日12時間を週4日働いて3日休みという、厳しい労働環境に耐えながら、自宅での自主練とレッスンに通う濃密な日々を過ごしました。
「モスクがあって、海があるイスタンブールの街並みが好き。何より、人がすごく温かいことが滞在を決めた理由です」と話すセシリアさん。
「困ったときに隣の家のおばちゃんがおかずを家に持ってきてくれるとか。人と人のつながりが濃く、その分けんかも激しかったですけど(笑)。自分をさらけ出して、丸裸で生きているような感じが自分に合っていましたね」
トルコで暮らし、文化や語学を習得してさらにベリーダンスへのめり込む一方で、現地にはベリーダンスに対する差別的な考えが残っていることを知ったといいます。肌を見せるベリーダンスは、貧しい女性やジプシーの人たちのお金稼ぎというイメージが根深く残っていて、ダンサーたちも外では話さず、引け目を感じているようでした。
「私が好きになったベリーダンスをここでは踊れない」。日本で新たな芸術としてのベリーダンスを追求すると決め、帰国を決意しました。
トルコの大会で日本人初優勝の快挙
帰国後は、アルバイトをしながらトルコ料理レストランのショーで踊る機会を得て、徐々にインストラクターの仕事も増え始めました。
トルコへは、日本に戻ってからも数カ月の滞在を約4年間繰り返しました。ベリーダンスを表現する上でトルコの雰囲気を肌で感じること、現地の先生から教わることは自身の目指す"芸術的なベリーダンス"を見失わないために何よりも大切なことでした。
2015年、ベリーダンスを始めるきっかけとなった先生が出場していた、トルコのベリーダンス大会「Rakkas Istanbul Festival」に初めてエントリー。技術面はもちろん、ベリーダンスとトルコへの深い愛や、熱心にダンスを勉強する姿勢など常に努力を怠らないセシリアさんの内面が審査員から評価され、日本人として初めて優勝する快挙を達成しました。
その2年後には、憧れのトルコ人ダンサーが審査員をしているメキシコの大会にも出場し、惜しくも準優勝に終わりましたが、国際大会での実績を確実に残していきます。
コロナ禍で見つけた、自分の夢
私生活では、6歳年上の夫が「お互いを理解しあえる良きパートナー」として心の支えに。彼との出会いは、大阪のアメリカ村にあったミュージックバー。インドのクラシック音楽を演奏するバンドで、タブラ(太鼓)奏者の彼と「音楽が好き」という共通点で意気投合し、29歳で結婚しました。
新婚旅行の行き先は、もちろんトルコ。先のメキシコ大会へも旅行を兼ねて一緒に行きました。
ベリーダンスの仕事も増え、インストラクターとしても軌道に乗ってきたころ、新型コロナ禍に直面しました。ショーやレッスンもオンラインになり、活動の幅が狭まる中で「ミセスユニバースジャパン」の募集をネットで見つけ、応募。
「私が注目されることで、ベリーダンスの認知度が高まれば」という願いがかない、2021年に見事全国大会で優勝しました。
「ミセスユニバースジャパン」で優勝したことが、ひそかに抱いていた「自分のスタジオを持ちたい」という夢を強くさせます。
コロナ禍が落ち着いたタイミングでスタジオの物件探しを始め、「オーガニックスーパーやカフェなどこだわりを持ったお店が多く、住みやすい街」という印象を受けた谷町四丁目エリアにスタジオを構えました。
本場トルコのベリーダンスに触れる「Studio PIRIL」
トルコの情熱的なダンスミュージックが流れるベリーダンススタジオ「Studio PIRIL」。ここは、トルコスタイルのベリーダンスに触れられる全国でも珍しい教室として注目を集めています。2023年7月に開講したスタジオは、現在約50人の生徒が通う教室へと成長しました。
セシリアさんは、最新のトレンドを振り付けに取り入れるなど、現地さながらのレッスンに注力。本場仕込みのトルコスタイルを学べるスタジオとしてオープン以来生徒が増え続け、セシリアさんが日本人初優勝を果たしたトルコ大会を連覇した生徒も出ました。
生徒の年齢層は20~70代と幅広く、ベリーダンスは年齢や体力に関係なく気軽に挑戦できる運動として女性たちに人気です。
ベリーダンスの楽しさを全力で表現する「プレイヤー」から、今度は楽しさを生徒へ教える「インストラクター」へステージアップしたセシリアさん。「人に教えることが好きなので、生徒と一緒に喜びを分かち合えるのが一番うれしい」と目を細めます。
「ベリーダンスは背骨を大きく動かすダンスなので、自律神経を整えて健康的な体づくりができることもメリット」なのだそう。そこに、情熱的な音楽が加わり、衣装やメイクの美しさも感じられる。「女性としての楽しさや喜びもついてくるのがベリーダンスの最大の持ち味」と好きな理由を挙げたらキリがありません。
毎年6月に開催されるトルコ大会に合わせて生徒と一緒にトルコへ旅立つこともあるそうで、今後はスタジオにトルコ人のダンサーを招待したり、ワークショップを開催したりして本場トルコの雰囲気を感じながらベリーダンスを学ぶ楽しさを伝えたいと夢を語ります。
自身が救われたベリーダンスの魅力を一人でも多くの人に伝えたい。きょうもスタジオでは、陽気な音楽とステップが響いています。

Studio PIRIL(スタジオプルル)
住所:大阪府大阪市中央区大手通2-2-6 大手ビル302
電話番号:050-5468-5081
レッスン日:【平日】11:30~14:00/18:45~21:00、【土日】11:30~15:30
定休日:月曜、水曜
https://www.studiopiril.com/
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