
おいしいごほうびで一日の活力をチャージ! 秋の京都で忘れられない朝ごはん体験を
まだまだ暑い日が続いているからこそ、少しずつ感じる秋の気配がうれしい季節。
人それぞれに“〇〇の秋”はあるけれど、自分のためだけに使いたい、ちょっと贅沢なごほうび秋時間をご提案します。
いつもはバタバタと忙しい朝も、京都でゆっくりと朝ごはんをいただけば、近場でも小旅行におでかけしたような特別な朝になります。今回は、京都らしさに浸りつつ、ほかにはない個性的な朝食時間が過ごせる3軒をご紹介。「この朝ごはんを食べるために、京都に来ました」。そう言いたくなる、お店がそろっています。
【出汁と米 MUKU】釜炊きごはんと充実の豆皿料理

阪急嵐山駅から嵐山観光にハズせない名所・渡月橋に向かう途中にあるのが、今回うかがった「出汁と米 MUKU Arashiyama」です。お店は宿泊施設「YADO Arashiyama」の1階にあり、写真のシックなエントランスから店内へ。羽釜をデザインしたかわいいマークが目印です。

のれんをくぐると現れたのは、木のぬくもりが感じられる落ち着いた空間です。グループには、大きな窓の横に並ぶテーブル席がおすすめ。カップルやおひとりさまには、オープンキッチンを間近に見られるカウンター席も用意されています。
さらに奥にはリラックススペースなどもあるので、のんびりと過ごせる場所を探してみてください。

カウンター席の目の前にあるキッチンには、おくどさんが鎮座。実際にここで羽釜を使って炊き上げるごはんが、「MUKU」ならでの最高のおもてなしのひとつといえます。

そして、「MUKU」のおもてなしに欠かせないもうひとつのこだわりが、素材本来の味を引き出して完成する出汁の数々。厳選した素材を使った出汁をかけ合わせ、その季節の食材の味わいを引き立てるレシピを完成させています。その組み合わせは多岐にわたり、食材の数だけ出汁があるといっても過言ではないほどなのだそう。

そんなこだわりを凝縮したのが、こちらの「朝食」です。お迎え出汁から出汁粥、だし巻き卵、季節の野菜の出汁蒸し、羽釜ごはんなどに加えて、京都産など選りすぐりの食材を使った9種の豆皿料理が美しく盛り付けられて登場します。

木蓋をあけると湯気が立ち上り、その奥に姿を見せる炊きたての輝くごはんは、さながら真っ白な宝石のようにつやつやです。テーブル席はミニ羽釜で、カウンター席では炊いた羽釜から直接スタッフがサーブしてくれます。

それぞれが美しく盛り付けられた豆皿料理。旬の野菜をメインに、すべてのひと皿でしっかりと食材や出汁のおいしさを感じられるように仕上げられています。
豆皿料理のラインナップは年に10回ほど変更されるほか、年末年始などには特別メニューも提供されます。これからはかぼちゃやクルミ、きのこ類といった秋ならではの食材も登場する予定です。


「朝食」には、より贅沢なおいしさを堪能できる、オプションメニュー2種もスタンバイしています。
TKG好きにぜひ食べてほしいのが「雲丹入りだし醤油の濃厚卵かけごはん」。だし醤油に浸かった卵を、自分の手で炊きたてごはんの上にのせ、仕上げに厳選した鰹節をたっぷりかけて完成! 濃厚な卵の味わいと鰹節、そして雲丹入りだし醤油がひとつになったスペシャルな卵かけごはんは、ほかでは味わえない一品です。


「ドリップ出汁の鯛茶漬け」もオプションメニューのひとつ。まるでコーヒーを淹れるときのように、粗く削った鰹節の上に昆布出汁をゆっくりかけ、その場で出汁を抽出します。しかもこの鰹節は、鹿児島県枕崎の鰹節店と共同開発したオリジナル。濃厚な出汁を取るために、何種類かの節を合わせた、ドリップ専用の鰹節です。
抽出した一番出汁をごはんの上に乗せた生姜醤油漬けの鯛を目がけて注げば、鯛にやさしく熱が入り、ふわりとした食感に。鯛の旨みと出汁の風味が合わさり、さらにおいしさが広がります。
日本で古来より引き継がれる食材にこだわった「出汁と米 MUKU Arashiyama」。朝食、昼食は空席があれば案内できるものの、できれば予約がベターとのこと。日本に生まれてよかった、としみじみ思える、京都ならではの和朝食をぜひ!

出汁と米 MUKU Arashiyama(だしとこめ むく あらしやま)
京都府京都市西京区嵐山中尾下町45 YADO Arashiyama1F
050-3131-7060
営業時間:7:30〜11:00(朝食最終案内9:45)、11:30〜14:30(昼食最終案内13:00)
定休日:不定休
https://muku.yado.kyoto.jp/
※13歳未満は利用不可。
【To.】自家製パンが主役! コース仕立てのモーニング

北に京都御所、西に二条城、周辺には京都国際マンガミュージアムや御金神社など、観光スポットが目白押しの烏丸御池。イタリアンテイストを加えたオリジナルレシピに定評がある居酒屋「To.」で、1年半ほど前から提供を開始したモーニングが、地元民から観光客まで人気となっています。
看板は、通りに面した壁に小さなプレートがあるのみ。そのシンプルさや隠れ家感も、朝のひとときをリラックスして過ごすエッセンスになってくれます。


お店のコンセプトは“人と人がつながる場所”。
カウンターが8席、2人がけのテーブル席が窓際に2つというミニマムな店内は、朝食時間でも居酒屋感覚でデイリーにゆったりと過ごしてほしいそう。一枚板のカウンターでは、客席側とキッチン側にあえて仕切りなどをつくらず、お店全体をひとつの空間として演出。まるで友達の家でみんなで食事を楽しむような、くつろぎの朝食時間になってくれます。

「To.」で提供される「モーニング/ブランチ」は2種。ドリンク・季節のスープ・クロスティーニが付いたAセットと、さらにデザート付きのBセットから選ぶことができます。今後はスープが選べるようになるなど、さらに楽しい朝食時間となる変更も予定しているそうです。
ここからは、訪れた当日のメニューをご紹介します!

「バターナッツかぼちゃの冷製スープ」には、一般的なかぼちゃよりコクのあるバターナッツかぼちゃを使用しています。一度かぼちゃをローストして旨みと甘みを引き出し、キャラメリゼしたくるみをトッピング。こちらのスープは10、11月ごろに終了予定です。

モーニングのメインとなるイタリア版トースト「クロスティーニ」は、4種から好きなメニューが選べます。写真の「自家製ハムと半熟卵のクロスティーニ」は、不動の人気を誇る定番ラインナップ。薄くスライスした自家製ハムが大輪の花のように咲き誇る印象的なビジュアルも魅力です。
ブリオッシュの中にはバーニャカウダの冷製版・バーニャフレイダが隠れていて、その上に卵を、そして自家製ハムをトッピング。ハムのフレッシュな味わいとパンの香ばしさが重なり、ひと口ひと口が至福の時間になってくれるはず。

デザートには4種がスタンバイ。「ボンボローニ カスタードクリーム」はオープン当初から提供されている定番メニュー。ジャリッとした楽しい食感を求めて、表面にはあえてグラニュー糖をまぶしています。中に詰めたカスタードクリームは濃厚でありながら、後味はあっさりとしていて、バランスのよさが実感できるはず。これからのシーズンには、栗のクリームなども登場予定です。

朝食を堪能したあとは、食事利用者にのみ販売しているという「おみやげ万能ソース」をお持ち帰りしてみては? 「青じそわさびジェノベーゼ」や「しば漬けアラビアータ」、「ボンゴレにんにくバター醤油」など、オリジナルソースは全6種。野菜や肉、魚、パスタなどさまざま料理に活用できると人気なのだそう。
「To.」のモーニングは、予約がベター。オーダー時にお願いをすれば、クロスティーニやデザートの追加もOKです。しっかり腹ごしらえをして、京都観光におでかけしてください!

To.(トゥ)
京都府京都市中京区高田町500 ポポラーレ御池1F
075-708-3720
営業時間:8:00〜12:30(最終入店11:40)、17:00〜L.O.22:00(金曜・土曜・日曜L.O.23:00)
定休日:木曜
https://www.fudokyoto.com/to/
【小梟】オリジナリティあふれる中華朝食

京阪七条駅から南東へ。周辺には三十三間堂や京都国立美術館、智積院などの観光スポットもありながら、閑静な住宅街にひっそりとオープンするのは、ふくろうのイラストを描いたプレートだけが目印のお店「小梟(シャオシャオ)」です。初めて訪れるときには、ぜひこのふくろうを探してみて。


看板と同様に、店内もシンプルで無駄のない空間に。入り口すぐには巨大な長テーブルを配置し、ゆったりとした席間でリラックスした時間を過ごさせてくれます。
カウンター席も広々とした設計が自慢。広東式料理を提供するお店だけあって、カウンター内には焼味(シャオメイ)と呼ばれる名物の肉料理を焼く専用の釜もスタンバイしています。この釜で焼き上げたローストダックはランチやディナーなどで味わえます。

そして、おすすめしたい絶品朝食がこちらの「香港粥と18種の小鉢」! 目の前に運ばれてきた瞬間に、思わず「わぁ!」と歓声が上がる迫力満点のビジュアルとボリューム感は驚きのひとこと。野菜や肉、魚などの小鉢が並ぶ様子は「小梟」の完全オリジナルスタイルなのだそう。
繁華街とは少し離れた場所にオープンしただけに、「わざわざここまで足を運んでもらうために、やりすぎるくらいのことをしよう!」と一念発起して、2024年にこの朝食がスタート。いまでは週末はほぼ予約で満席という人気ぶりです。

メインとなる「香港粥」は、とろみのあるポタージュのような仕上がり。本場のお粥よりも食べ応えを意識したスタイルです。丸鶏で出汁を取り、干し貝柱と炊いたやさしい味わいがたまりません。

オプションの「ほうじ茶」は、料理の前に提供。ほうじ茶をベースに生姜、はちみつを加え、しみじみとしたおいしさを堪能できます。うれしいのはおかわりが何度でもOKなこと。ほうじ茶をいただきながら、朝食を待つ時間も楽しみのひとつです。

さらにガッツリと朝食を食べたい人には、海老餃子と豚肉を使った上海小籠包、蟹焼売の3つがセットになったオプションメニュー「点心3点」をプラスするのがおすすめです。「満足して1日をはじめてもらいたい」と、朝はサービス価格で提供されているため、朝は7~8割の人がオーダーする人気のメニューです。
京都でお粥モーニングが味わえるなんて、ちょっと意外かもしれません。食材も彩りもバラエティに富んだ18種の小鉢は旅のわくわく感を、やさしい味わいのお粥はのんびりとリフレッシュできる時間を表しているかのようです。

小梟(シャオシャオ)
京都府京都市東山区本町8-89-1
075-746-4583
営業時間:【朝】8:00〜11:00(L.O.10:00)、昼11:30〜15:00(L.O.14:30)、夜17:00〜20:30(L.O.)※夜営業は火~土曜のみ
定休日:月曜
https://www.instagram.com/xiaoxiaokyoto
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
必見!annaとっておき情報をご紹介♡【AD】
■【神戸】9月26日~28日開催!人気のパン屋さん約50店舗が集結。「第13回 てくてくパンまつり」開催!
■【試写会レポート】トークイベント付きのディズニー映画『シャッフル・フライデー』特別試写会に潜入!
■9月まで楽しめる!秋旅はおとくに白浜旅!往復JR+宿泊がついて19,400円~36,700円!?
■夏~秋旅は雲海や緑が広がるファームで北の大自然を味わいませんか?
■【海のそばでひんやり過ごす休日】夏の「átoa(アトア)」で、癒やしのふたり時間
■【神戸・アトア】大人1名につき幼児1名(3歳以上小学生未満)の入場料が無料に!
■京都にプチトリップ!一保堂茶舖のお茶を楽しむステイはいかが?