この秋注目の映画『Cloud クラウド』出演！菅田将暉さん「ネットショッピングでカナダの…」

自分が出演している映画なんですけど、めっちゃおもしろかったです。楽しめたし、爆笑したし、スリリングで、いい映画体験ができる時間だなと思いました。

黒沢さんの作品は上品だから、アクションが映画館という閉鎖された空間のサプライズとして気持ちがいいんです。クールだし、余計な説明もしないから、観ているお客さんが自由にあれこれと考えられる余韻もあります。

あと、音の数が少ないこともすごく計算されていると思うんです。音が少ないからこそ突然響き渡る音が際立つし、コーヒーメーカーが壊れたときの「キュー」っていう音でさえ、すごい怖い音に聞こえたり。
黒沢さんは洋画を参考にされているので、日本映画っぽくない音作りだと思います。「怖いぞ、なんか来るぞ！」とそんなに煽らないから、本当に怖い。

すごく好きだったのは、吉井を狙う“悪の軍団”が、少し揉めるんですけど、会話劇が最高におもしろかったです。悪の軍団は同じ目的で動いているんだけど、不安を抱いている人、楽しんでいる人、罪の意識がある人、ない人……それぞれの思惑があるんです。その揉めたときのセリフがいいんです。

岡山天音がマスクで顔を隠している役で、まわりから『おまえ、取れよ。顔出せや！』と言われて揉めている中で、赤堀（雅秋）さんが後ろからバッとマスクを剥ぎ取って『君のことなんて、誰も覚えてないんだよ！』って。あのセリフは秀逸でした。タイトルの“Cloud”には“不特定多数”という意味があるので、まさにそういう「何者でもない奴らの狂気」が表現されていて、いいセリフだなと思いました。爽快でした。

撮影の合間に、奥平大兼くんと、三河（悠冴）と、現場の近くの温泉に行きました。三河との共演は二度目だったんですけど、大兼くんは初共演だし、作品の中でバディっぽくなる瞬間もあるから、ちょっとコミュニケーションを取りたいなと思っていて。『温泉行こうと思ってるんだけど、もしあれだったら行く？』って声をかけたら『行きたいです！』と言ってくれたので3人で行きました。

しかも、行った温泉が薬湯というか、いろんな成分が入っていて、ちょっと肌がピリピリとするような感じで、疲れが一気に癒えました。撮影は冬だったので、冷えた体もすっかり温まって。帰りは一緒にラーメンを食べて、おかげで距離がぐっと縮まりました。

使います。最近、自宅でよくストレッチをするので、この前ストレッチポールを買いました。結構長いものなので店で買うと持って帰るのが大変だから、自宅まで運んでくれるのはありがたいですよね。
あと、海外の古着屋さんもよく利用します。ネットを使えば世界中で買い物ができるなんて、本当にいい時代だなと思います。

『Cloud クラウド』の撮影している頃に耳当てが付いているニット帽が欲しくて調べていたら、カナダ北部に住んでいるおばあちゃんが、自分が手編みで作ったニット帽を出品されていたんです。そのデザインがかわいくて、しかも本当に寒い地域に住む方が使うニット帽だからすごく暖かそうで「これは最高だな！」と思って注文しました。はじめ、2つをカートに入れて、でも片方を諦めて1つだけ注文したんですけど、その履歴が残っていたのか、おばあちゃん、ニット帽を2つとも送ってくれたんです。

手紙も同封されていて、『日本人がこうして注文をしてくれたのは初めてだから、両方あげちゃうわ！』というようなことが書かれていました。すごくあったかいな～とうれしかったです。サイズはちょっとデカかったんですけど（笑）。本当に買ってよかったです。