TOP グルメ 「レモンタルト」好きなら必訪! 日仏パティシエ夫妻による本格フランス菓子店【大阪・箕面】

「レモンタルト」好きなら必訪! 日仏パティシエ夫妻による本格フランス菓子店【大阪・箕面】

2024.06.12

本日の一品 > パティスリー ぺシュミニョンの「タルトシトロン」(大阪・箕輪)

関西のお菓子やパンに精通するいなだみほさんが、最近取材をした新店の中からすすめてくれたのは、ともにパティシエである日仏夫妻が営むパティスリー。最寄り駅は、阪急箕面線の牧落駅。周囲に店などほとんどない閑静な邸宅街を進むと、目に飛び込んできたのは、開店前からお菓子を求めて列をなすお客さんの姿でした。

【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

「日仏夫妻が作るレモンのタルトは、酸味が際立つ忘れられないおいしさ!」(いなだみほさん)

パティスリー ペシュミニョン「タルトシトロン」

シュワシュワとしたギモーブの食感が新鮮な「タルトシトロン」594円

「旦那様がフランス人で、奥様が日本人という日仏夫婦が営むパティスリーです。タルトシトロンは、フランスでは多くのパティスリー、ブーランジュリーにあるスタンダードなお菓子ですが、このお二人が作るそれは、レモンの酸味が際立つおいしさです」(いなだみほさん)

フランス・ロレーヌ地方の名店「パティスリー フレッソン」で共に働いていたマキシム・ブロンデルさん、桃子さん夫妻が、2023年4月、箕面にオープンしたパティスリー。二人がフランス菓子に携わる中で温めてきた「こうしたらもっとおいしくなる!」という思いを、修業先と同じような緑豊かな環境の中、試行錯誤を重ね、手間暇をかけて形にしています。

焼き菓子は20種類ほど。ほかにクロワッサンなどヴィエノワズリー類も並びます。

タルトシトロンは、レモンクリームの上に一般的なメレンゲではなく、より軽いシュワシュワとした食感のユズ風味のギモーブを重ねているのが特徴的です。果皮が入ったレモンクリームは、酸味がキリリと鮮やかで、それをしっかり焼き込んだタルト台が包んでいます。目指しているのは、「見た目はとてもシンプルなのに、食べるととびきりおいしいお菓子」だと、桃子さんはいいます。

編集部の「これも食べたい!」

パリブレスト

「パリブレスト」756円。リング形が一般的ですが、こちらはシュークリーム形。小ぶりだけれど、食べ応えたっぷりです。

その言葉どおりのシンプルな見た目ながら、なんとも濃厚そうなプラリネクリームの存在感に惹かれたのが、パリブレスト。シュー生地にプラリネクリームを絞ったこちらも、フランス菓子の定番です。スペイン・マルコナ産のアーモンドとイタリア・ピエモンテ産のヘーゼルナッツをローストするところからプラリネを作り、それをなめらかなムースリーヌと合わせていて、風味の素晴らしさは想像以上。ザクッとした食感のシュー生地ともマッチしています。

口どけのいい食感に驚く、日本一に輝いた「パネトーネ」3,780円。テイクアウト用のボックスもあるので、手土産に最適。

そして、もうひとつ、意外なスペシャリテがあります。ブロンデルさんが、イタリア人から譲り受けたという80年もののルヴァン種を使い、3日がかりで作るイタリアの伝統菓子パネトーネ。8年間にも及ぶ試行錯誤の末に完成させたそのパネトーネは、食感が驚きで、ふんわりしっとり、すっと舌の上で消えていくような口どけの良さ。自家製ペーストのシシリー産マンダリンオレンジの香りも豊かです。

聞けば、ブロンデルさんの祖母が、イタリア・プーリア州出身なのだそうです。フランス菓子店で見つけたこのイタリア伝統菓子は「パネットーネ・コンテストin Japan 2023」で日本一に輝いた逸品でもあります。

教えてくれた人いなだみほ/Miho Inada

兵庫県赤穂市生まれ、神戸在住のライター。主に関西のお菓子やパンに関する記事を雑誌、ウェブなどで取材・執筆。特に、地元神戸のあまいもんやパンに精通し、「神戸のパン屋さん、やっぱりすごい」(グラフィス社)など著書も多数。パンのイベントなども手がけています。

DATA

patisserie PECHEMIGNON/パティスリー ペシュミニョン
大阪府箕面市百楽荘1-2-7
営業時間:12:00~16:00ごろ(ケーキがなくなり次第終了)
金・土・日のみ営業
https://www.instagram.com/patisserie_pechemignon/

\from Editor/
開店前の行列も納得のクオリティの高さ! 現在、営業は週2日のみ。もっと増やしてほしいけれど、この手のかけ方なら、それもやむなし、と思えます。予約しておいたパネトーネをたくさん携えて店を後にしたお客さんがいたけれど、これ、手土産にしたら、喜ばれるだろうなぁ。いままで食べたパネトーネの中でいちばんかもしれません。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

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