TOP グルメ スイーツ激戦区・夙川で60年続く名店の、名物クッキー【神戸・西宮】

スイーツ激戦区・夙川で60年続く名店の、名物クッキー【神戸・西宮】

2024.05.23

本日の一品 > エルベラン「無添加エルベランクッキー」(神戸・西宮)

京阪神の老舗が誇るあまいもんに強い編集者&ライターの高田 強さんが「つねにクッキーやケーキを求める人でにぎわっています」というのが、西宮・夙川で60年続く洋菓子店です。閉店前に売り切れてしまうことは、日常茶飯事。でも、食べて納得。聞いて感服。創業当時から続くロングセラーが、決して色あせず、いまも多くの人に求められている理由がわかりました。

【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

「見た目は素朴ですが、食べた瞬間に贅沢な気分にしてくれます」(高田 強さん)

エルベランの「無添加エルベランクッキー(ミルクチョコ、ホワイトチョコ)」

無添加エルベランクッキーのみの詰め合わせは20枚入で、2,840円。ミルクチョコ10枚、ホワイトチョコ10枚が1箱に。取り寄せもできます。

「2枚の生地の間にチョコレートがサンドされたクッキーで、特にこの生地が素晴らしい。サクッとした軽い食感の後に、口の中に広がる旨味が濃厚で、バターやミルク、粉のバランスがとてもいい。間違いのないおいしさなので、大事な取引先への手土産に重宝しています。」(高田 強さん)

神戸の洋菓子メーカーで製菓長を務めていた先代の柿田衛さんが1964年に創業。15年ほどして誕生したのが、店名を冠したこのクッキーです。サブレ生地だけで十分なのに、そこにもうひと手間かけて、パイ生地をぐるりと巻き、さらに2枚の間にチョコレートをサンド。小さな焼き菓子ながら、ていねいに作られています。

個包装されているので、会社などへの手土産にも最適。箱入りのほか、缶入りもあります。

創業から続くポリシーは、とびきりの素材を使うこと。2代目の衛二さんはその方針を受け継ぎ、素材をつねにアップデートしてきました。このクッキーも、23年12月に再度見直し。兵庫県産の小麦粉にオーガニックのスペルト小麦の全粒粉をブレンドし、よりサクッとした食感に。チョコレートも、ミルク、ホワイトともにオーガニックのものに変わりました。豊かな風味が広がるバターは、カルピスの低加水バター、牛乳はジャージー牛乳を使っています。

編集部の「これも食べたい!」

レモンパイ極み

「レモンパイ極み」1ピース 519円。取り寄せの場合は660円。

日本の洋菓子らしい佇まいに思わず惹かれたこのレモンパイは、創業時から続くロングセラー。いまでは1日300ピース出ることもあるという人気商品ですが、じつはフランス菓子が席巻していた20年ほど前には売れて4ピース。存続の危機に見舞われたことも。ですが、こちらも素材をアップデート。レモンのカスタードは、国産のレモンが手に入るようになったころから、国産レモンの皮をすりおろして炊き上げていて、間もなく60歳を迎えます

1970年に現在の場所へ移転。先代が営んでいたころのエルベラン。その後、2代目が継いだ2011年にリニューアルしました。

そして、いちばん上には、特注のノンホモ生クリームがたっぷりと。ミルキーなこのクリームがパイ生地とよく合い、ほんとうにおいしいのです。実は、冷蔵設備が普及しておらず、甘いバタークリームが主流だった創業時、いち早く純生クリームのケーキを作り始めたという歴史があります。「昔から変わらないおいしさ」の裏で、つねに材料をアップデートし、衛二さんいわく“深化”させているからこそ、いまも愛され続けているのです。

教えてくれた人高田 強/Tsuyoshi Takata

大阪在住の編集者&ライター。大阪・天神橋を拠点にweb、雑誌、書籍などの編集や取材を担当。特に食関連に強く、カンテレ「よ~いドン!」やMBS「水野真紀の魔法のレストラン」など、テレビ番組のグルメコーナーにコメント出演することも多い。

DATA

エルベラン
兵庫県西宮市相生町7-12
TEL.0120-440-380
営業時間:10:00~12:00、13:00~18:00(月〜16:00)
定休日:火
*月曜はギフト商品のみ販売、木曜はギフト商品とクロワッサンを販売
https://elberun.gift/

\from Editor/
東京・学芸大学に「マッターホーン」という1952年創業の洋菓子店があります。ここも看板のバウムクーヘンを手に入れるのにひと苦労の人気ぶりで、ふと、お菓子作りの姿勢に通じるものを感じました。フランス菓子のタルト・オ・シトロンも好きですが、こちらのレモンパイにはまた食べたくなる、愛おしさがありました。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。


※この記事は2024年5月15日(水)に配信し、2024年5月23日(木)に再編集しています。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

「水曜15時のあまいもん」連載一覧

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