TOP グルメ “象ビル”で発見! 独り占めしたくなる、ジュエルみたいなチョコレート菓子【神戸・北野】

“象ビル”で発見! 独り占めしたくなる、ジュエルみたいなチョコレート菓子【神戸・北野】

2024.04.17

本日の一品 > AaThsの「チョコレートを使った焼き菓子」(神戸・北野)

「ビルの一室にあるアトリエで、こんなクオリティの高いお菓子に出合えるなんて……」。関西のみならず、関東のスイーツ事情にも詳しい齋藤優子さんが、神戸のあまいもんのレベルの高さを改めて感じたというのが、チョコレートとチョコを使った焼き菓子を作る小さなショップ。象のモニュメントがひときわ目を引く、地元では有名な象ビルの一室にありました。

【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。

「大切に作られた宝石みたいなチョコレート菓子は、独り占めしたくなります」(齋藤さん)

AaThsの「チョコレートを使った焼き菓子」

手前から時計回りに、ブラン・クランベリー、ノワール・ピスターシュ、塩がアクセントのヴィエノワ、チョコチップクッキー、マドレーヌ、2種のチョコとアーモンドをかけたシガレット、レ・オランジェ。真ん中はミルクチョコのロゴクッキー。全種類が入ったセット2,960円ほか、数種。

「ショップというよりアトリエを訪ねる感じが新鮮。ビルの一室にある小さな工房で、店主の佐藤拓朗さんがひとりで大切に作っているチョコレートを使った焼き菓子は、見た目にもこだわっており、宝石のような美しさ。フルーツのコンフィやナッツ類など、多くが3種以上の素材を組み合わせていて、完成度が高い。生地とチョコレートのバランスも絶妙です」(齋藤優子さん)

オレンジピールを練り込んだクッキーをミルクチョコでコーティングしたレ・オランジェには、ホワイトチョコとセミドライオレンジ。バニラクッキーをホワイトチョコでコーティングしたブラン・クランベリーには、クランベリージャムとアラザン。施したデコレーションも、見た目のみならず、味や食感のアクセントに。一つひとつの満足感がとても高い仕上がりです。

地元では知らない人はいないという、北野坂沿いの象ビルにアトリエはあります。家族の頭文字を合わせて「AaThs」という店名にしたそう。

「見た目にもテクスチャーにもこだわった、生ケーキのような焼き菓子が作りたかったんです」。そう語る店主の佐藤さんは、神戸の名ショコラトリー「L’AVENUE(ラヴニュー)」を営む平井茂雄シェフの下で、「グランド ハイアット 東京」時代から研鑽を積んできたショコラティエであり、パティシエ。自身の強みであるチョコレートと、それを活かした菓子を製造販売する「AaThs」を、2022年にオープンしました。

編集部の「これも食べたい!」

パレットルビー

ドライのゴールデンベリー、マンゴー、パイナップル、カカオニブ、ホワイトチョコチップなどが贅沢にのった「パレットルビー」1,200円

チョコレートの中で、目にとまったのがコレ。第4のチョコレートといわれるルビーチョコレートにドライフルーツやピスタチオ、カカオニブなどをこぼれんばかりにトッピングし、金箔をあしらった春らしいタブレット。ペルー産オーガニックのドライ・ゴールデンベリーの鮮やかな酸味がフルーティなチョコレートとマッチした爽やかな1枚です。

タイプの違う2種を1セットに。左から、バナナ×コーヒー、酒粕、苺×ピスタチオの3種入りで、1,100円。酒粕は、地元加西市の酒米のみで醸造した富久錦の酒粕を使用。

焼き菓子同様、宝石のように美しいボンボンショコラもラインナップ。スペイン・チョコヴィック社のクーベルチュールを使っていて、どれも素材が上品に香る仕上がり。アトリエ(お店)を訪れる際には事前に連絡が必要ですが、そんな体験もまた楽しみのひとつです。

教えてくれた人齋藤優子/Yuko Saito

『BRUTUS』『&Premium』など、雑誌を中心に執筆しているライター。食に関する取材が多く、しばしば関西を訪れているうちに、関東とは違う食文化をもっと知りたくなり、2018年に京都にも拠点を設ける。現在は京都と東京を行ったり来たりの日々。

DATA

AaThs(アース)
兵庫県神戸市中央区中山手通1-22-10 象ビル4F
TEL.078-599-5922
営業時間:11:00〜16:00
不定休
https://aaths-kobe.com/

\from Editor/
チョコレートのコーティングも、デコレーションも、とにかく美しいし、食べてもバランスが抜群。どれも手間暇かけてていねいに作られていて「手土産用に買っても、あげるのが惜しくなってしまって困る」という齋藤さんの言葉に納得しました。象ビルの一室という隠れ家感にもワクワクします!
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。


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