TOP グルメ 北摂にも広がる立ち飲みブーム。イマドキな立飲み店を SCOOOOP!

北摂にも広がる立ち飲みブーム。イマドキな立飲み店を SCOOOOP!

2024年3月23日(土)に延伸した北大阪急行電鉄の新駅「箕面船場阪大前駅」と「箕面萱野駅」。新駅が誕生し、今注目を集めている「北摂エリア」をannaではピックアップ! 今回は女性も気軽に楽しめる“立ち飲みができるお店”をご紹介します。

ここ最近にぎわいをみせている「立ち飲み」。かつては「サラリーマンが立ち寄る場所」というイメージでしたが、料理のバリエーションが広がったり、おしゃれな内装の店舗も増え、今では女性からも支持を集めています。

北摂にも、開放感あるロケーションで昼飲みができたり、変わり種なクラフトビールが飲めたりと、女性も気軽に楽しめる立ち飲み店がますます増えています。

箕面 【Derailleur Brew Works 山ノ麓 TAP ROOM】 箕面の山に囲まれた抜群のロケーション。独創的なクラフトビールをお昼から

柚子の酸味とシトラスの余韻が爽やかな「塩たこ焼き」に合う一杯

「きみのわかなのわなかもね」(Sサイズ)1,100円と「アテ盛り」880円(ともに税込)

大阪・西成のクラフトビール工場「Derailleur Brew Works」の直営店として2022年3月にオープン。従来のビールの常識にとらわれない、独創的なビール造りにファンも多いブルワリーです。

つまみと一緒に昼前からクラフトビールを楽しめる店内は明るい雰囲気で、女性の1人飲みにもおすすめです。

ビールの種類は短い期間でどんどん入れ替わるので、どんな味に出合えるかは行ってからのお楽しみ。

ビール造りのセオリーにとらわれない、遊び心あふれるクラフトビールはどれも個性豊か。柑橘系の果汁をたっぷり使った爽やかなビールから、和食に欠かせないダシを使った旨味の強いビールまで、個性豊かなラインナップ 。常時10種類が楽しめる樽生ビールは、毎週新作が登場します。

「毎週火曜に新作がお披露目されるので、この日を待ち望んでいるファンも多いんですよ」と、話すのは自身も大のビール好きだというスタッフの寺尾宜子さん。

「ビール好きはもちろん、ちょっと苦手という人でも、きっとお気に入りと出合えます 」。好みや気分に合わせてチョイスしてくれるので、クラフトビール初心者も安心です。

「LEFT EYE HELLO MY PHANTOM BLOOD(Mサイズ)」1,300円と「スモーク盛り880円」(ともに税込)

寺尾さんのおすすめはジャパン・グレートビア・アワーズ2024で銀賞を受賞した「きみのわかなのわなかもね」。「毎年の醸造を楽しみにしている人も多い人気商品です。ダシのきいた『塩たこ焼き』に合うビールがコンセプトで、柚子の酸味とシトラスの余韻が爽やかな一杯です」。ビールのアテは自家製スモークのチーズやナッツなどがそろいます。
※ビールは今期醸造分が売切れ次第終了

「Derailleur Brew Works」ではすべてのビールにストーリーが設定されており、懐かしのSF小説や映画、音楽など元ネタを知っていたら思わずニヤリとするかも。左から「鉄腕DASHi」850円、「LEFT EYE HELLO MY PHANTOM BLOOD」850円、「きみのわかなのわなかもね」800円、「HzMQL」850円(すべてテイクアウト価格/税込)。

登場人物であるキャラクターが描かれた缶ビールも人気です。店頭には常時10~15種がならび、こちらも生ビール同様期間限定で入れ替わります。「迷ったらジャケ買いもありですよ。デザイン性も高いのでお土産にもおすすめです」と寺尾さん。

立ち飲み以外にカフェ使いとしても人気

Tシャツやタンブラーなどオリジナルグッズを販売

ブックカフェとしても利用できる同店には、ビールやグルメに関する本がズラリ。ビールを片手にゆっくりと読書を満喫するのもオツなもの。

クラフトビールの豆知識など、スタッフとの酒談議もいいアテに。

店内は開放感のある明るい雰囲気で、ビールはもちろん自家焙煎のコーヒーやソフトドリンク、気軽に食べられるパンも充実。

「ビールの製造工程で出る麦芽粕をアップサイクルした麦芽粉入りの厚切り食パンが好評で、これを目当てに来られるリピーターさんもいます」と寺岡さんが話すように、カフェ利用の人も多いそうです。

開放感のあるロケーションで昼から飲むビールは格別。

箕面山の麓という立地もあって、登山後の一杯を楽しむハイカーたちの交流の場にもなっているそう。立ち飲みカウンターのほか、店内奥にはテーブル席もありゆっくり飲むことも。昼からおいしいクラフトビールが飲めるなんて、お気に入りの行きつけが増えそうな予感です。

Derailleur Brew Works 山ノ麓 TAP ROOM

住所:大阪府箕面市箕面1-1-45 箕面阪急ビル1階
TEL:072-737-7721
営業時間:平日11:00~17:30(L.o.17:00)
     土・日曜日・祝日9:00~18:30(L.o.18:00)
定休日:不定休
アクセス:阪急箕面線「箕面駅」から徒歩すぐ
https://www.instagram.com/dbw.yamanofumoto/

吹田千里山 【千里山ラプソディー】 酒どろぼうのアテと本格ラーメンを求めて。吹田の住宅街に佇む隠れ家スポット

店主のこだわりが詰まった「ポテサラ」から本格ラーメンまでスタンバイ

名物の「ポテサラ」と、北摂のクラフトビールの「箕面ビール」の組み合わせが人気。

阪急千里山駅から歩いて3分。まちのシンボル・噴水広場を越えると見えてくるのが「千里山ラプソディー」のネオンサイン。常時10種類を備える日本酒やクラフトビール、相性抜群のアテや、本格的なラーメンが楽しめると、閑静な住宅街にありながら人気を集めています。

ベーシックな材料に加え、いぶりがっこ、フライドオニオン、味噌など多彩な食材を使ったポテサラ(400円)。一口ごとに違った味わいや食感を感じられます。

人気メニューの「ポテサラ」は、店主の杉尾さんが「自分の好みを凝縮した」と語るアレンジ満載の一品。ピリと効いたマスタードや一味唐辛子、燻製の香りと、コリコリ食感が楽しい「いぶりがっこ」などが合わさり、ついついお酒が進んでしまいます。

らーめん(900円)。5種類の魚節やサンマの香味油が豊かに香る醤油スープと、ツルモチ食感の麺が絶妙にマッチ。

さらに立ち飲みでは珍しく、本格的な醤油ラーメンもスタンバイ。日本酒との相性を追求したスープはリッチな魚介感が魅力。「スープをアテにお酒をたしなむ」なんて一風変わった楽しみ方もできます。

「実は父親が関大前でラーメン店『拉麺ノスゝメ 諭吉』を経営していて。スープと日本酒がよく合うのでメニューに加えました」と杉尾さん。

日本酒(約100ml)はほぼ600円均一で提供。ほどよい量をリーズナブルに飲めるので、いろんな銘柄を楽しめます。

「地元北摂の箕面ビールをはじめ、奈良の酒蔵・長龍がつくったクラフトビールといった珍しいお酒もそろえています。日本酒は全国各地の逸品を常時10種類、なくなり次第新しい銘柄と入れ替えています」。来店するたびに新しい一杯と出合えるでしょう。

酒好きが自由に集まり、会話を楽しむコミュニティ

実は近隣にある人気のダイニングバー「千里山ベース」も経営している杉尾さん。「大阪市内にあるようなキレイな立ち飲み店を地元にもつくりたい」と、2022年8月に「千里山ラプソディー」をオープンしました。

のれんをくぐると、シックな照明に照らされたカウンターがお出迎え。無骨なコンクリート壁とのコントラストがスタイリッシュな空間を演出しています。

「友人たちとのシェアハウス生活で料理担当を任されたことが料理の道に進んだ原点」と話す杉尾さん。

店名にもある「ラプソディー」は、「自由奔放な形式」との意味が含まれる音楽用語。住宅街の中で明るい光を放つこの店には、「飲み屋というより、人が集まれるコミュニティをつくりたかった」と話す杉尾さんの思いが詰まっています。

千里山ラプソディー

住所:大阪府吹田市千里山西4-9-22
TEL:090-6543-6638
営業時間:平日19:00~22:00(L.O.21:30)
     土曜・祝日18:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:日曜日
アクセス:阪急千里線「千里山駅」から徒歩約3分、北大阪急行「緑地公園駅」から徒歩約15分
Instagram:https://www.instagram.com/senriyama_rhapsody/

豊中岡町 【立呑みまえざわ】 酒好きが目利きした日本酒が豊富に揃う、心地良く酔える酒処

お酒の相棒には、こだわりが光る多彩なアテ

ジューシーな肉や新鮮な魚介、はたまたサンドイッチまで。幅広いラインナップが特徴です。

阪急岡町駅から徒歩約5分の場所にある「立呑みまえざわ」。
2019年10月のオープン以来、豊富な料理と、お酒の品揃えで地元の人々を中心ににぎわいをみせています。大きな窓がある開放的な空間で居心地が良く、「立呑み」と謳っていますが、L字型の広々としたカウンターには椅子もあり、さまざまなスタイルで楽しめます。

龍のたまごのポテトサラダ 310円(税込)

最初の一杯と一緒にオーダーしたいのが、人気ナンバーワンの「龍の玉子のポテトサラダ」。天然配合飼料で大切に育てられた大分県産「龍のたまご」はおひさまのようなオレンジ色。味が濃くミネラル豊富です。

「男爵いもは潰しすぎず、ゴロっと食感が残るように仕上げ、カリッと炒めたベーコンとフライドオニオンがアクセントに効いています」と話すのは店長の平田和起さん。

黒毛和牛の自家製ローストビーフ 750円(税込)

前日までの予約が必要な「黒毛和牛の自家製ローストビーフ」は、黒毛和牛ウチモモ塊肉を、60度の低い温度でじっくり2時間火入れし、表面を香ばしく焼き上げています。「ほんのりロゼ色で柔らかな食感で噛むほどに旨みが口いっぱいに広がります。九州の甘口醤油と煮切りみりんを加えた、おろし玉ねぎソースとわさびを添えているので、味の違いを楽しんでください」。

ほんのりロゼ色で柔らかな食感で噛むほどに旨みが口いっぱいに広がります。

合わせたいお酒は、ブルックリン・ブルワリーのクラフトビール「ブルックリンラガー」のアンバーラガーを。琥珀色の深い色合いにきめ細やかな泡、フルーティーな飲み口で飲んだ後に広がるカラメルの余韻がローストビーフの旨みによくマッチします。

刺身盛り合わせ 640円(税込)。

本日のおまかせ刺身6種盛りは、生本マグロ、真鯛、鰤、ヤリイカ、炙り鰆、鰹のたたきとどれも身が厚く、脂ものって食べ応え十分。オーナーの是澤篤志さんが、毎朝、尼崎の卸売市場で仕入れているので鮮度抜群なのにコスパ最高な一皿です。

合わせる日本酒は、群馬の酒蔵である龍神酒造が毎年春と秋にリリースする旬吟シリーズ「尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 生詰」。「蜜リンゴを想わせる香りが漂い、柔らかな酸とキレの良い後口で、脂ののった刺身に相性抜群です」と平田さん。

ペーターの卵サンド 420円(税込)

週に1度銘柄が変わる、日本酒のラインナップ

“ペーター”の愛称で親しまれている平田さんが、小学生のころからつくっていたという思い出のサンドイッチ、その名も「ペーターの卵サンド」。

卵を2つ使った分厚い出汁巻き卵は、ふんわり優しい味でトーストの片面だけに粒マスタードを混ぜたマヨネーズを塗るのがポイント。「出汁巻きの甘さと、粒マスタードのほのかな酸味と辛味がやみつきになりますよ」と笑顔で話す平田さん。

気軽に楽しんで欲しいから日本酒の料金は一律。小グラス60ml 420円、中グラス90ml 530円、枡酒640円とお手頃価格。(すべて税込)

平田さんがセレクトした日本酒も常時12種と充実の品揃え。さらに壁の品書きに書かれていない隠し日本酒も4種ほど用意されているそう。

「季節に合わせた日本酒を定期的に仕入れているので、1週間程度で銘柄が変わります。春なら、桃色のにごり生酒『あたごのまつはるこい 純米吟醸』などの銘柄がならぶ予定です」。

「休みの日は5軒ぐらいハシゴ酒しています」というほど日本酒好きな平田さん。

本職はドラマーという異色の経歴をもつ平田さん。「この店には最初は客として通っていたのですが、お店の音楽イベントに出演したことをきっかけにスカウトされました」。いつも笑顔な平田さんと話すのが楽しみという人も多く、営業直後から閉店までいつもにぎわっています。

立呑みまえざわ

住所:大阪府豊中市中桜塚2-31-13
TEL:06-6842-9200
営業時間:17:00~23:00(フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日:月曜日
アクセス:阪急宝塚線「岡町駅」から徒歩約5分
ホームページ:https://www.standing-maezawa.com/
Instagram:https://www.instagram.com/maezawa20191010a/

個性的なクラフトビールからこだわりの日本酒まで、美味しいアテとともに心地よく酔える北摂の立ち飲み店。どの店も上品な店構えで、立ち飲みがはじめてという人や、女性同士でも気軽に立ち寄れそうです。ランチやショッピングを楽しんだあとは、寄り道に一杯楽しんでみませんか。

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