【入場無料】親子で行きたい! 防災士・蓬莱さんに聞く地震体験ができる防災施設【大阪市阿倍野区】
読売テレビ「かんさい情報ネットten.」のお天気コーナー「スケッチ予報」でお馴染みの気象予報士・防災士の蓬莱大介さんが、天気や防災について発信する本連載。
今月は関西で災害の疑似体験ができる施設についてご紹介します。
関西で災害の疑似体験ができる施設「あべのタスカル」
令和6年の「能登半島地震」では、いまなお二次災害が発生しています。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
関西でも阪神・淡路大震災や大阪北部地震を想起した人も多かったと思います。僕も改めて、日頃から防災グッズを準備し、心がまえをしておくことが重要だと考えるきっかけとなりました。いざ災害にあったとき、どのように行動したらよいのか。子どもたちにも伝えていかなければなりません。そこで防災について学べる施設を調べると、関西には災害の疑似体験ができる施設がいくつかありました。
今回はその中から「体験型防災学習施設 大阪市立阿倍野防災センター あべのタスカル(以下、あべのタスカル)」を訪れた様子をご紹介します。
「あべのタスカル」のポイントは「楽しみながら学べる」です。館内では、目的別に分けられた各コースに参加して、ツアー形式でめぐります。予約なしでも参加可能ですが、事前に電話で予約した方が確実です。
今回は解説付きで1時間ほどの「Cコース(タスカルコース)」に参加しました。
館内に入るとすぐに大きなモニターがあり、大阪市全域の地震の揺れの想定や河川氾濫想定エリアなど、ハザードマップを確認することができます。
コースがスタートすると、まずは巨大なスクリーンで地震災害の恐ろしさを体感します。リアルな映像に大人たちも思わず「えぇ……」と言葉を失ってしまうほど。
続いて、減災を学べるコーナーへ。もしも家の中で災害にあったらどう行動するか、ブレーカーの落とし方、ガスの元栓の閉め方などを体験します。
消火を学べるコーナーでは、消火器を使って初期消火の手順を学びます。
実は、消火器の使い方がよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか。一度でも使ったことがあれば、いざ火災が起きても落ち着いて行動ができるようになります。
さらに進むと、まるで映画のセットのような、大阪の街を再現した場所が登場。ここでは、実寸大の映像で、津波の怖さを学ぶことができます。
「南海トラフ巨大地震」が起こった場合も津波の発生が想定されます。実際に街に津波が到達した様子をリアルに体験することで、災害後の街での注意点も学習することができました。
最後に震度7の揺れを体験します。「阪神・淡路大震災」の揺れと「南海トラフ巨大地震」の揺れを想定したもので、目の前にある柱などにつかまるだけでいっぱいいっぱいでした。
今回ご紹介した以外にも、クイズに答えるコーナーや防災クロスワードなど、学んだことをアウトプットするコーナーも充実しています。遊びながら学ぶことができるため、普段なら防災に興味がない子どもたちも、この日は自らいろいろな情報に興味を持っていました。
入館料無料で、雨に濡れることなく屋内で楽しめるため、おでかけがてら訪れてみてはいかがでしょうか。(文/蓬莱大介)
体験型防災学習施設 大阪市立阿倍野防災センター あべのタスカル
大阪市阿倍野区阿倍野筋3丁目13番23号 あべのフォルサ 3F
06-6643-1031 ※電話受付時間:10:00~17:45(休館日除く)
開館時間:10:00~18:00
休館日:水曜日・毎月最終木曜日 (祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:無料
蓬莱 大介ほうらい だいすけ
2011年より読売テレビの気象キャスターを担当し、現在は「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウェークアップ」に出演中。翌日の天気のポイントをイラストで教えてくれる「スケッチ予報」では、ユーモアあふれるイラストが大人気!
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