学生にすら知られていない…神戸大学にある「謎の地下施設」
神戸大学のキャンパスには、謎の巨大地下施設があることをご存知ですか?
今回は、2021年11月14日(日)に放送された読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』の『アナタの知らないKANSAI マル秘伝説SP』から、“神戸大学にある謎の地下施設”をご紹介します。
※この記事は2021年11月14日(日)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
■神戸大学 名谷キャンパスにある謎の地下施設は一体……?
神戸市須磨区にある神戸大学の名谷(みょうだに)キャンパス。ここには医学部保健学科の校舎があり、看護やリハビリなどをサポートする医療専門職を志す学生の学び舎となっています。ところが、この校舎の地下に謎の施設があるという伝説があるんだとか……!
神戸大学の学生さんすらほとんど知らないという謎の地下施設に案内してもらうと、校舎の1階の倉庫のような場所。
鍵がかかっているドアを開けると、真っ暗な中に階段があります……! 無機質でひんやりとした階段を降りていくと、その先にあったのは地下通路です。こちらの地下通路は、医学部保健学科が移転してくる前の昭和46年頃から使われていたそう。
奥に進んでいくと、なぜか地下水が溜まっています。そこで、ウェットスーツに着替え調査してみることに……。
水温12度の冷たさに耐えながら進んでいくと、どこまで行けばいいのか分からないほど先まで続いているようです。一歩進むごとにどんどん深くなっていき、あっという間に、腰の位置まで水が……! これ以上先に進むと危険なため、あえなく地下通路の調査を断念。
■謎の地下施設は神戸の街を縦断していた!?
実は、こちらの地下通路はずっと先まで続いていて、山から海まで、地下鉄の線路もこえて約14.5kmも続いているんです!
さらに須磨から車で30分程度のところにあるポートアイランド全体と巨大な地下施設に関係があるんだそう。
特別に須磨の山中にある神戸市の施設の中を見せてもらうと、神戸大学と似た地下通路がありました。実は、ここは14.5kmのスタート地点。ここから須磨の街を縦断する地下通路が始まっているんです。
よく中を覗いてみると、金属製のローラーに、分厚いゴムの“ベルトコンベヤ”が14.5kmも続いているんです。山で削った土を海まで運び、その土を使ってポートアイランドができたんだそう!
そして、ここから繋がっていた神戸大学の地下施設にも“ベルトコンベヤ”があって、土を運んでいたというのです!
その名も“須磨ベルトコンベヤ”! 地上に出たり地下に潜ったりしながら昭和39年~41年もの間、須磨のまちを山から海まで縦断していました。“山、海へ行く”のキャッチフレーズのもと六甲山地で山を切り出し、その土を1日最大10万トンもの量を運んでいたんだそう! トラックによる事故や渋滞、排気ガスによる環境汚染といった問題をいっきに解消できたかなり画期的な方法だったのです。
須磨の海まで辿り着いた土は、船で神戸港まで運ばれ、1981年、当時世界最大の人工島で世界初の海上都市となった『ポートアイランド』を形づくりました。神戸ポートアイランド博覧会、通称“ポートピア‘81”は、1,600万人以上が来場し、1980年代後半の“地方博覧会ブーム”の火付け役となったのです。
現在は、イケアなどの商業施設、世界の最先端技術を誇る理化学研究所に、大学などの教育機関も揃った、およそ2万人が暮らす“ウォーターフロント都市”となっています。
神戸市は元々、地形的に9割が山で、1割しか人が住むところがなかったのですが、山を削って海を埋め立てることで住宅地をたくさん生み出すことに成功しました。巨大地下施設は希望の施設です!
須磨ベルトコンベヤが運んだ土で、平成4年に六甲アイランド、平成25年に神戸空港も完成しました!
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地下施設にあったベルトコンベヤが神戸のまちづくりの立役者だったんですね……!(文/Yuikomore)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 よる7時〜)
この記事は2021年11月14日(日)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
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