TOP ライフスタイル 休みの日って何してるん?『ひらかたパーク』休園日の驚きの作業に密着

休みの日って何してるん?『ひらかたパーク』休園日の驚きの作業に密着

2019.01.21

各種アトラクションやイベントなどが充実していて、関西では子どもから大人まで一年中楽しめるテーマパークとして人気の遊園地『ひらかたパーク(通称:ひらパー)』(大阪府枚方市)。子ども時代に一度は訪れたことがあるという人も多いのではないでしょうか?

現在、2019年3月3日(日)まで『枚方万博』というイベントが行われ、多くの人たちでにぎわっています。

今回は、2019年1月11日(金)に、読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』で放送された『情報喫茶店』より、そんな今話題の『ひらかたパーク』の休園日に潜入! 休園日には何が行われているのでしょうか?

 

■関西で不動の人気を誇る遊園地『ひらかたパーク(通称:ひらパー)』

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

京阪電鉄『枚方公園駅』から徒歩約5分。各種アトラクションやイベントのほか、夏はプール、秋はイルミネーション、冬はスケートなど、年中通して楽しめる遊園地として、子どもから大人まで幅広い年代に愛されている『ひらかたパーク』。

2013年4月よりイメージキャラクターの『超ひらパー兄さん』を枚方市出身のV6・岡田准一さんが務め、笑いとユーモアあふれる広告も人気のひとつ。2012年に開園100周年を迎え、今なお不動の人気を誇るひらパーですが、休園日には一体何をしているのでしょうか? 知られざるひらパーの秘密をご紹介します。

 

■1:絶叫マシーン『メテオ』のレールには手作業で油を塗布

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

約50mの高さから一気に急降下する絶叫マシーン『メテオ』。お客さんが乗る座席の上の部分に2人の作業員が上がり、命綱を装着すると、ライドはぐんぐん上昇。

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

わずか1分で地上40mの高さに。この高さからレールに油を塗っていくそうです。この作業は、怠るとレールがさびて、故障や事故の原因につながることもあるので、とても大事!

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

裏面にも丁寧に塗っていきます。全てのレールに油を塗るために費やす時間は、2時間以上! お客さんの安全はこうした手作業によって、守られていたんですね。

 

■2:『木製コースターエルフ』のライドは、電車と同じ精密な検査を実施!

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

スピードと激しい横揺れが迫力満点の人気アトラクション『木製コースターエルフ』。地上20mにも関わらず、命綱一本で作業しています。

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

作業員が行っていたのは、レールの点検。1万本以上の木とボルトでできているので、こうした地道な点検が欠かせないんです。

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

さらに、トラックに乗せられたライドは、園内を出て、なんと京阪電鉄の寝屋川車両基地へ。実はひらかたパークを運営しているのは、“おけいはん”でおなじみの京阪電鉄! 遊園地のライドも、同じく人の命を預かるものとして、電車と同じ精密な検査が行われています。

工場内に運ばれたライドは係員の手により、数百種類の部品に分解され、それぞれの部品ごとに入念に点検されています。

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

ライドの心臓ともいえる車軸の点検には、鉄の粉を含んだ緑の液体を塗り、それに紫外線を当てることで、傷の有無を確認しています。

この方法は、電車の車軸に行われている検査方法と全く同じ! ここまで精密に、慎重に点検を行うことによって、ジェットコースターの安全が守られていたんです。

 

■3:ひらパーの冬の風物詩『スケートリンク』は手間と時間がかかっている

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

ひらかたパークの冬の風物詩でもあるスケートリンク。多いときには1日6,500人が利用するスケートリンクですが、その設営にはとてつもない手間と時間がかかっているんです。

設営が始まるのは、夏のプールの営業が終ってすぐの9月。プールの上に約2カ月かけて土台をつくっていきます。

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

土台の上に-10℃の不凍液が入っているチューブを引いていきます。1週間かかって、リンク一面にひかれたチューブの上に水を撒くことで、氷ができるんです。

リンクに必要な氷の厚さはおよそ10cmに対して、水の量はなんと180トン必要だそうです!  そんな莫大な量の水をどうやって撒いているのでしょうか?

画像:読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

なんと、ここでも機械に頼らず、たった一人でホースで水を撒いているのです!

水撒きの作業は気温の下がった夜に始まります。この日は、18時に作業がスタート。水が凍るまで待つこと45分。この作業を、明け方まで繰り返します。

機械で行ったほうが効率がよさそうですが、リンクが平らになるようにするため、昼の間に溶けた場所を、人の目でひとつひとつ確認しながら、手作業で水を撒いているのだそう。この手間と時間をかけた作業を続けること1週間して、ようやくスケートリンクが完成! 地道な作業によって、リンクは作られていたんですね。

 

開業から100年以上経つ『ひらかたパーク』。不動の人気は、休園日での作業員の方々の地道な努力によって成り立っていたんですね。(文/原田静香)

<施設情報>
ひらかたパーク
住所:大阪府枚方市枚方公園町1-1
最寄駅:京阪『枚方公演駅』
電話:072-844-3475

【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 よる7時~)

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