アウトドアにレトロな街歩き、伝統体験も。魅力がいっぱいの青梅へ
東京都の西側に広がる多摩エリアは、都心からアクセスしやすく、豊かな自然と暮らしやすさが共存する地域。ベッドタウンとして知られる一方で、登山やキャンプ、BBQなどのアクティビティが気軽に楽しめるのも魅力です。THE 東京な街並みを離れて、ちょっと余白のある滞在を楽しみたい人にもおすすめ。そんな多摩エリアの中から立川&青梅市にフォーカスする連載企画。第2弾は、豊かな自然と風情あふれる街並みが楽しめる青梅市を紹介します。東京観光に+1日して、いつもとは少し違う楽しみ方を見つけてみましょ♡
豊かな自然とレトロな街並みが楽しめる青梅市
面積の約6割を森林が占める青梅市は、御岳渓谷や御岳山など豊かな自然に囲まれた街。江戸時代には宿場町として栄え、歴史を感じる街並みが今なお残っています。昔ながらの商店が軒を連ねるJR青梅駅周辺には、どこか懐かしい空気が漂い、最近はネコのアート作品が点在する“西ノ猫町・青梅”として親しまれています。天然原料にこだわった藍染工房もあり、もの作りの伝統を感じられる藍染体験も楽しめます。
自然と歴史に触れる、御岳山ハイキング
標高929mを誇る関東屈指の霊山・御岳山は、都心からも訪れやすく、気軽なハイキングが楽しめる人気スポット。古くから山岳信仰や修験道の聖地として知られ、山頂に鎮座する武蔵御嶽神社は、パワースポットとしても注目されています。
土・日曜日・祝日は、都心から奥多摩方面を結ぶ臨時快速列車「ホリデー快速おくたま」が便利(※)。特急料金は不要で、通常運賃のみで利用できるにも関わらず、行楽地まで乗り換えなしでアクセスできます。
※奥多摩へは青梅駅で同一ホームにて乗り換えが必要。詳しくはJR東日本の時刻表等で確認を。
ハイキング
初心者におすすめなのは、江戸時代から続く集落を歩きながら山頂の武蔵御嶽神社を目指す、往復約60分(※)のルート。神社までは舗装路なので歩きやすく、参道沿いでは国の天然記念物にも指定された、推定樹齢1,000年の「御岳の神代ケヤキ」を見ることもできます。
(※)ケーブルカー御岳山駅から徒歩約10分の「御岳ビジターセンター」を起点とした歩行時間。
ほかにも、渓谷美や滝巡りを楽しむコースも人気。苔むした岩と清流が織りなす神秘的な風景に出会えるロックガーデンをはじめ、古くは修行の場であった七代の滝や綾広の滝、天狗の像が祀られた巨大な天狗岩など、たくさんの名所があります。
コースは体力や装備に合わせて選ぶのがベター。ハイキングのスタート地点となる御岳山駅へは、JRとバス、ケーブルカーを乗り継いでアクセスでき、車がなくても気軽にトライできますよ。
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ロックガーデン -

七代の滝 -

綾広の滝 -

天狗岩
御岳山の山頂付近には、宿坊が軒を連ねる御師集落が広がり、一部の宿坊では滝行や瞑想、御師料理なども体験できます。
自然、歴史、文化が調和する御岳山の魅力をぜひ味わってみて。
御岳山
東京都青梅市御岳山
HP:https://tadanoyamajanai.jp/
ノスタルジックなムードが漂う“ネコの街”
戦前の青梅では養蚕業が盛んだったことから、ネズミ除けを理由にネコが大切にされてきました。昔ながらの情緒が楽しめるJR青梅駅周辺エリアには、商売繁盛の縁起物として招きネコを置く商店も多く、最近はネコにまつわるアート作品が散りばめられた街として話題を集めています。
レトロな街並み
古い商店が並ぶ青梅街道には、昭和の雑貨を集めた「昭和レトロ商品博物館」や懐かしい映画看板と昭和のジオラマを展示する「昭和幻燈館」など、気になるスポットが満載。
街のあちこちに掲げられたネコのパロディ映画看板は、イラストレーターの山口マオさんが手がけたもの。ユーモアあふれるタイトルにも思わず笑みがこぼれます。そのほか、ネコのオブジェなどもさりげなく点在しているので、ネコを探しながら散策してみて。
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「猫たちの沈黙」 -

「猫と共に去りぬ」 -

「三丁目のタマ」 -

「ニャートルズ」 -

ネコのオブジェ。 -

青梅力屋 -

かつて青梅の名物として親しまれていた昭和の映画看板を発見。
住吉神社
1369年に大阪の住吉大社から勧請し、創建された神社。青梅街道に面した鳥居をくぐり、77段の石段を登った先に、青梅の街を一望できる社殿が佇みます。境内には、地元商店街の商売繁盛を願って祀られたネコの神様も。参拝の際はぜひ注目してみてください。
住吉神社
東京都青梅市住江町12
シネマネコ
昭和初期に建てられた国の登録有形文化財を改修し、2021年にオープン。都内で唯一となる木造建築の映画館。木造ならではの趣きと最先端の設備を兼ね備え、臨場感あふれる映画体験を楽しめます。
併設のカフェでオリジナルのパンやドリンクを味わいながら、ひと息つくのもおすすめです。
シネマネコ
東京都青梅市西分町3-123
0428-28-0051
HP:https://cinema-neko.com/
Instagram:https://www.instagram.com/cinemaneko_ome/
伝統技法と天然染料にこだわった藍染体験
壺草苑
古くは織物の産地として栄えた青梅。「壺草苑」は、そんな青梅の地で江戸時代から受け継がれる「天然灰汁醗酵建て」の製法を一途に貫く、全国でも数少ない藍染工房です。
化学薬品を一切使わず、自然界の原料のみで染色する藍染は、深みのある美しい色味と使い込むほどに変化する風合いが魅力です。
「天然灰汁醗酵建て」とは、藍の葉を発酵させた「すくも」に、木灰から採れる灰汁や小麦の外皮である「ふすま」、日本酒などを加え、約1週間から10日かけて醗酵させた染液を使用する製法のこと。最近は、すくも作りを担う職人も減少し、ますます希少なものになっているそう。
こちらでは、「天然灰汁醗酵建て」の技法を用いた藍染体験を用意。ハンカチやバンダナ、綿ストール、Tシャツから好みのアイテムを選び、生きた藍液特有の香りやぬくもりを感じながら、自分なりの色や模様に染め上げることができます。藍染職人が丁寧に教えてくれるので、初めての人でも安心ですよ。
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①今回はバンダナをチョイス。絞り方によって生まれる模様の違いを教わりながら、どんなデザインにするか決めていきます。 -

②理想の仕上がりをイメージしながら、布を畳んだり絞ったりします。 -

③染液で染める前に予行演習。水を使って染め方のコツを教えてもらいます。 -

④いよいよ本番。ぎゅぎゅっと力強く布を揉みながら染液を染み込ませていきます。 -

⑤まんべんなく染液を行き渡らせたら、取り出してしっかり空気に触れさせます。これを何度も繰り返して理想の色に近付けていきます。 -

⑥水につけて染液をよく洗い流します。 -

⑦すてきな模様のバンダナが完成!めちゃくちゃお気に入りです。
初めて触れた藍の染液は、ほんのり温かくて干し草を思わせるやさしい香り。染液に浸しては空気に触れさせる工程を何度も繰り返すことで、少しずつ深みのある藍色に変化していきました。
天然藍は色落ちが少なく、洗濯を重ねても美しい色味を保ちやすいのが特徴。天然由来の原料だけを使っているため、環境にやさしいのもうれしいポイントです。
体験中は染液が飛ぶことがあるため、汚れてもいい服装がおすすめ。また、藍かめの前でしゃがむ体勢が続くので、動きやすいと安心です。実際に体験してみると、長時間この姿勢で作業を続ける職人の技術と体力のすごさを、改めて実感しました。
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工房で作業する職人の手仕事を間近で見学できます。 -

布に残った余分な色素やアクを水洗いで落とした後、紫外線の力で鮮やかな発色を促す天日干し。洗浄と天日干しを繰り返すことで色が定着し、深みのある美しい藍色に仕上がるそう。 -

かめの表面にこんもり浮かび上がる泡は「藍の花」と呼ばれ、藍の良好な状態を示すバロメーターに。 -

こちらは「板締め」と呼ばれる伝統技法で染められたもの。さざ波のような繊細な模様が美しい。 -

染液がたっぷり入った藍がめが埋め込まれている染色スペース。 -

藍染の商品を購入できるショップも併設。お土産にもぴったりです。
藍染体験
金~日曜日・祝日10:00~、13:00~の1日2回開催
料金:ハンカチ2,200円、バンダナ2,750円ほか
※事前相談のうえ、持ち込みによる染色も可。
壺草苑
東京都青梅市長淵8-200
0428-24-8121
HP:https://kosoen.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kosoen_studio/
青梅の宿泊施設が気になる方は、観光協会のHPをチェック。せっかくなら青梅に泊まって、時間を気にせず楽しんじゃいましょう!
青梅市観光協会:https://www.omekanko.gr.jp/stay/
青梅市には、五感を揺さぶる体験がいっぱい!
大自然の中でハイキングを満喫した後は、昭和レトロな街並みをのんびり散策し、藍染体験でものづくりの魅力に触れるひとときを。五感を刺激する体験がいっぱいの青梅市は、まさに大人のためのワンダーランド。自然、歴史、文化を存分に楽しめる青梅ならではの1日を満喫して!
第三弾は9月1日(火)に公開予定! 次回は立川&青梅グルメ編! お楽しみに。
青梅エリア以外の東京・多摩エリアの情報は「TAMAワンダー」の公式HPも併せてチェック!
東京都の西半分を占める多摩地域の個性あふれる魅力を知ってもらうべく、多摩地域に根付いた文化や歴史、食など、いろいろなモノ・コトを取材し、発信しています。
\from Writer/
初めての藍染体験がとっても刺激的でした!今回は「こんな模様にしよう」と狙って染めたので、次回はラフに絞って偶然できた模様を楽しみたいです。「住吉神社」から眺める青梅の街並みも印象的でした。
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※この情報は2026年6月取材、2026年8月3日(月)公開時点の情報です。各種利用金額など変更の場合があります。最新の情報は各施設にお問い合わせください。
※本記事に掲載しているサービスはすべて税込表記です。
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