「オタクは最強」adieu(上白石萌歌)が語る『Wanna me』への想いと、貫く“好き”の情熱
2026年7月より第2クールの放送がスタートしたアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』。そのエンディングテーマ『Wanna me』を歌うのは、アーティストのadieu(アデュー)さんです。
俳優・上白石萌歌として第一線で活躍する傍ら、2019年よりadieu名義での音楽活動を本格始動。2024年には自身初のフェス出演を果たすなど、その唯一無二の歌声と表現力で多くのリスナーを魅了し続けています。
ここではそんなadieuさんに、楽曲に込められた思い、アニメ「本好きの下剋上」の魅力、また最近手に入れた宝物などについてお聞きしました。
物心がついて最初に好きになったのが音楽でした
楽曲『Wanna me』がアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』第2クールのエンディングテーマに決まった際の感想から教えてください。
『本好きの下剋上』は本当に長い間たくさんの方に愛されているアニメなので、adieuがエンディングを担当させていただけると聞いた時は純粋にうれしかったです。この作品は主人公のローゼマインが自分の”好き”という気持ちを守って、さらにいろいろな人を巻き込んで大きなムーブメントを起こしていくというのがテーマにあって。私も作品を見たことで『私が自分の中で大切にしているものや守っていきたいものってなんだろう』と考えるきっかけを与えてもらったんです。だからこそ今回の楽曲『Wanna me』を通してこの作品の世界観に寄り添えたらいいなと思っています。
adieuさんが「大切にしているもの、守っていきたいもの」とは?
自分の人生のテーマが『幼心をずっと大事にする』で、物心がついて最初に好きになったのが音楽だったんです。大人になると小さい頃に好きだったものをそのままの熱意で好きでいるのは難しいですけど、変わらず大事にしていけるといいなって作品を見て思いました。
ローゼマインは究極で、最強のオタク
改めてローゼマインのどんなところに魅力を感じましたか?
究極のオタク、という部分でしょうか(笑)。私はオタクって最強だと思っているんです。どんな時でも自分の心に火をつけてくれるじゃないですけど、夢中になれるものってすごく大事だなって年を重ねれば重ねるほど思うので。そういう好きって気持ちを貫けるところがすごく素敵だなと思います。
『Wanna me』には、そんなローゼマインの強さや勢いが感じられる部分もあるなと思いました。
そうですね、歌詞の中には『誰かがわたしを知る前に わたしはわたしを知っている』というフレーズがあるんです。自分のことは、自分が1番よく見ている。たとえば”こういうことをサボった”なんてことも全て知っているから、たまに自分はこれでいいのかな? って揺らぐこともあるとは思うんですけど、そういう時にも、自分には自分だけが歩いてきた道のりがあって、いろいろな過去があった上で今ここに立っているんだって、それを思い返すだけでも私は”私”でいられる。だからこれからも好きなものを好きでいようって、そんな祈りのようなものをすごく感じた曲だったので、それを自分なりに表現できたらいいなと思いました。
adieuでいる時は、より「自分自身」で歌っています
歌う中で「ここは挑戦的だったな」という部分もありましたか?
『Wanna me』というフレーズが、すごくフックになるというか。ちょっとコーラスっぽく当てる感じのところがあるんですけど、adieuは今まであまりこういうリズミカルな表現をしてこなかったような気がします。ここがわりとキャッチーな部分でもあるので、このフレーズから覚えてくださるとうれしいです。
俳優・上白石萌歌さんとして役を演じる際とadieuさんとして歌詞の世界観を歌われる場合では、感情の込め方などの感覚の違いがあるものでしょうか?
うーん……演じている時と歌っている時では、全く違うような気がしていて。でも、どちらも表現の延長線上にあるなっていう気はするんですよね。adieuの時は、どちらかというと演じている時よりも『自分自身』で歌っている感覚といいますか。役は自分に全くない要素を自分なりに想像して演じることがよくあるんですけど、歌うことは引き寄せるじゃないですけど、自分の中にあるものを取り出して歌う感覚が、より強いような気がするんです。一つ一つが全部自分というわけではないけど、どこか全部自分だなっていう気もする。そんな不思議な感覚があります。
『Wanna me』が本作のエンディングに流れるにあたって、「こういうところを感じてほしい」という部分を教えてください。
私は『自分を知る』というのは、『自分の好きなものを知る』ってことだなと思っています。ローゼマインが本をすごく大好きで大切なように、皆さんにとっての自分を形づくる好きなもの、貫きたいものってなんだろうなって、改めて考えて感じていただけるとうれしいなと思います。
行きたいのに絶対に休館日!?
関西にはどんなイメージがありますか?
万博記念公園にある民博(国立民族学博物館)に、ずっと行ってみたいなと思っているんです。世界中の民族の文化や着ている服のことなどを知れる博物館なんですけど、私が行くたびになぜか絶対に休館日なんですよね(笑)。一度それだけをめがけて大阪に行こうともしたんですけど、その日程も休館日にぶつかってしまって。なかなかご縁がないんですけど、いつかタイミングを合わせて行きたいです。あとは好きな家具屋さんも関西にありますし、大阪に住んでいる方々に1番おいしいと思っているたこ焼きの店舗を教えてもらって食べ比べをしたこともありました。すごく楽しかったです。
特に印象に残っている店舗はありますか?
『はなだこ』っていう、生のタコを使っているお店がおいしかったです。
ギャッベに癒やされています
最後に最近「あんなぁ」と誰かに言いたくなったエピソードを教えてください。
なんだろうな……そうだ、宝物が増えました。私は昔からインテリアがすごく好きなんですけど、最近「ギャッベ」というイランの遊牧民の方々が手織りしている絨毯を買いまして。普通のペルシャ絨毯よりもちょっと毛が深くて厚みがあって、もこもこしているんです。床に何も敷かなくてもずっとそこに座っていられるぐらいに、もっちりとした感じが、すごく好きなんですよね。それが今の自分の生活を照らしてくれています。
直感で惹かれたものだったんですか?
たまたま外を歩いていたらポップアップをしていて。最初は購入するつもりがなかったんですけど、すごく丁寧に1枚1枚を見せてくださっているうちに 買っちゃいましたね……(笑)。自分の中では大きな買い物だったんですけど、絨毯は毎日踏むものだし、日割りで考えたらコスパがいいなと思って。
もったいないから踏みたくない、とかじゃないんですね(笑)。
いやいやもう、むしろ踏みまくってます(笑)。そこで本を読んだり寝っ転がったりする時間に癒やされてますし、ちゃんとイランに生えている草木で染めた素材が使われているからか、まるで生き物を飼っているような気持ちにもなれるというか。私はあまり植物を育てるタイプではないんですけど、今は家の中に1つ有機的なものがある気持ちになって、すごい励まされています。肌触りもどんどん変わっていくと聞いたので楽しみたいですね。宝物です。
癒やされる歌声そのままに、インタビュー中もとても穏やかで優しい雰囲気をまとっていたadieuさん。一方で民博やギャッベについて語る際には、より一層目をキラキラさせていて、まさにローゼマインのような「好きなもの」への輝きを感じました。adieuさんの声の余韻に包まれることも楽しみに、ぜひアニメの第2クールを引き続きお楽しみください。
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<番組情報>
本好きの下剋上 領主の養女
放送局:読売テレビ・日本テレビ系全国ネット
毎週土曜夕方5時30分〜 ※一部地域を除く
TOKYO MX 毎週月曜よる9時25分
https://booklove-anime.jp/
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