香港の3大名所をホッピング!「M+」「香港故宮文化博物館」「香港ディズニーランド」の見所をお届け【ただいま、香港!】【Vol. 03】
今、香港を訪れるのならどこで何をする?
「香港政府観光局 × 香港エクスプレス × anna 無料航空券キャンペーン」をもっと楽しむために、anna では、旬の香港の情報を3回に分けてお届けします。
【ただいま!香港・Vol. 3】の見所、読み所
アクティブに過ごす香港もいいけれど、最新の美術館・博物館を訪れて、アートでカルチュラルな香港の鼓動を感じる休日はいかが。アジアの現代アートが集う「M+(エムプラス)」、煌びやかで豊かな歴史を体験できる「香港故宮文化博物館」の魅力と見所をご紹介します。新しくなった「香港ディズニーランド」の最新情報も届いています!
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01:アジアの現代アートの新たな中心地。世界が注目する「M+(エムプラス)」で感性を磨く
香港ではここ数年、世界レベルの大規模な美術館や博物館が次々とオープンし、アートが香港への旅の大きな魅力になりました。中でも注目なのが、2021年に開館した「M+(エムプラス)」です。展示面積は17,000㎡超! アジア最大級といわれるその規模はもちろん、視覚文化芸術をテーマにした美術館ならではの、新しいアート体験ができるのがポイントです。
今回は、取材時に開催されていた、中国初のファッショニスタ「マダム・ソング」の特別展や、日本のアートや文化の素晴らしさを再発見できる一般展示を通じて、その魅力をご紹介します。ミュージアムショップで見つけたお土産情報もお見逃しなく!
01-1 :中国の知られざるファッションアイコン「マダム・ソング」の特別展示で、感性を磨く
おしゃれ心を刺激する、華やかさ満点のレトロドレスがずらり!
2021年に西九龍(ウエストカオルーン)文化地区にオープンした「M+(エムプラス)」は、20~21世紀のアジアの視覚文化芸術をテーマにした、アート、デザイン、建築、映像のコレクションを展示する現代美術館です。ここで出合えるコレクションは、従来の美術館のイメージを遙かに超えた、多彩なジャンルを網羅しています。
今回楽しんだ展示は、2024年4月14日まで開催中の「Madame Song: Pioneering Art and Fashion in China」(マダム・ソング:中国のアートとファッションの先駆者)。文化的に閉ざされていた1980~2000年代の中国で、アーティスト、モデル、インフルエンサー、実業家、女優と、新たな役割への挑戦を続けながら、中国初のファッションアイコンとなったマダム・ソングこと宋懐桂さんの半生を、じっくり紹介しています。
最大の見どころは320点以上に及ぶ、マダム・ソングのワードローブ。彼女が中国初の代表となったことで、海外のデザイナーとして史上初めて中国進出を成功させたのが、ピエール・カルダン。彼がデザインするカラフルで立体的なドレスは、今見ても斬新で、着てみたいと思うものがたくさん見つかるはず。
01-2:「マダム・ソングって誰?」そんな疑問に答える展示も!
中国の国際化とファッション業界の発展に貢献したマダム・ソングですが、活躍から数十年の時が流れてからこの展覧会が始まるまで、香港で彼女の名を知る人はほとんどいませんでした。「M+(エムプラス)」では、世界的な著名アーティストだけでなく、その足跡を今に伝えたいアジアの人物や作品を発掘し、スポットライトを当てることも大切にしています。
このマダム・ソング展でも、当時の文化や国際情勢などの背景を、彼女のスタイリッシュな姿が写された報道写真などを用いて分かりやすく伝えてくれるので、マダム・ソングの生き方をしっかり理解し、当時の雰囲気に思いを馳せることができます。
インターネットもSNSもない時代のインフルエンサーだったマダム・ソング。道がないのであればつくってしまおうという彼女の生き方は、とても刺激的。実は中国で初めて国際結婚をしたのも彼女で、当時の首相に手紙を書いて説得したそうです。モデルという職業が中国になかった頃に、適性のある女性を自らスカウトしてトレーニング。彼女達をパリに連れて行き、ランウェイを歩かせたり、北京で初のファッション・ショーを開催したり。その活躍は縦横無尽!
実業家としてのマダム・ソングは、再度ピエール・カルダンと手を組んで、北京初のフランス料理店「マキシム」を1983年に開業。東西の文化人が集う社交場へと発展させました。そこでの出会いがきっかけとなり、中国が初めてハリウッドに紫禁城での撮影を許可した1987年のハリウッド映画『ラスト・エンペラー』に、主役である清王朝最後の皇帝・溥儀の母親役として出演を依頼されたというから、目が離せなくなる強烈な個性を持つ、強く美しい女性だったことに間違いありません。
現代よりもずっと制約の多かった時代に、とびきりのセンスと美貌、度胸とアイデアを駆使して活躍したマダム・ソングの世界に浸ることで、今に生きる私たちも、明日から頑張る力をもらえるはずですよ!
\anna スタッフの取材メモ/
中国におけるファッションの先駆者として注目を集めた「マダム・ソング」。彼女の駆け抜けた人生がぎゅっと詰まった展示は、カラフルなドレスに魅了されるのみならず、同じ女性として共感する部分も多く、一足踏み込むと思わず夢中に。
端切れなどを使って“わたしだけのデザイン”を創作できるワークショップも忘れられない思い出。煌びやかな展示を観た後なのか、創造力がむくむく(笑)。感性が磨かれている!と思える体験でした。
01-3:「M+(エムプラス)」の巡りどころ
日本のこんなデザイン、あんな製品が、アジアと世界の文化を変えてきた!
1950年代以降のアジアの視覚文化芸術を俯瞰するというコンセプトの「M+(エムプラス)」。ここに来ると、いかに日本のアートやデザインが、アジアや世界に大きな影響を及ぼして、時代と文化をつくってきたかを、海外目線で見ることができて、視野をぐっと広げることができます。日本人キュレーターの横山いくこさんがキュレーションチームを率いた、デザイン&建築をテーマにする「イースト・ギャラリー」は、現地でも話題です。
このギャラリーには、20世紀の広告や商業デザインを中心に、「ウォークマン」「炊飯器」「たまごっち」「AIBO」といった電化製品から携帯電話の「iモード絵文字」まで、今までは美術館で見るものというイメージではなかった多彩な収蔵品が並んでいるのには驚かされます。
そんなイースト・ギャラリーの目玉の1つが、ギャラリー内に建てられた素敵で謎めいた建造物です。なんとこれは世界的に有名なデザイナー、倉俣史朗さんが80年代に設計した新橋の寿司バー「きよ友」を、解体して香港に輸送し、再構築しているのです。展示の横で流れるキュレーターの横山さんによる解説動画を見れば、どれほど大胆なプロジェクトだったのかが伝わってくるはず。
他にも視野をぐっと広げてくれそうな、多彩なテーマのギャラリーがある「M+(エムプラス)」。一回の訪問ではとても回りきれません。来る度に新たな要素が加わっている活気溢れる美術館なので、何度も訪れて楽しみたくなること必至です!
01-4:お土産探しは、ミュージアムショップで!
香港ならではのお土産を見つけるのに最適!
美術館に行く大きな楽しみの1つが、ミュージアムショップでのお買い物。ここ「The M+ Shop」はセンスのいいお土産を探すのに最高のスポットです。特に充実しているのが、オリジナルデザインによるアイテム。「M+(エムプラス)」のロゴをあしらったトートバッグは、お土産にもぴったりです。他にもTシャツなどのアパレル商品から、食器やスマホケースなどの雑貨類、そしてマカロンなどのお菓子まで、多彩なアイテムが揃っているので、選ぶ楽しみも併せてエンジョイできます。
\anna スタッフの取材メモ/
アート鑑賞の後は、「M+(エムプラス)」のミュージアムショップで、マダム・ソングのキーカラー(キーデザイン)になっているショッキングピンクをあしらったデザインのトートバッグやエコバッグ、お菓子などをお土産として早速購入!
彼女の力強い生き方を直接見ることは叶いませんが、展示を通してそれを知ることで、パワーと勇気をもらいました。同じ女性として、自分なりに日々の生活や仕事に奮闘しているからこそ、ひとしおです。
「また明日からも頑張ろう」という気持ちになれる、とても充実した展示。ここでの思い出が、今後の糧になるはず。また、必ず訪れたい!
AddressWest Kowloon Cultural District, 38 Museum Drive, Kowloon
M+(エムプラス)
Tel. +852-2200-0217
開館時間:10:00~18:00(金 ~22:00)
定休日:月
https://www.mplus.org.hk/en/
02:「香港故宮文化博物館」では、中国の歴史を楽しく、わかりやすく、ユニークな切り口で体験
展示面積は7,800㎡! 2022年夏に誕生した香港の新しいランドマーク
旅先の文化に触れて歴史を知ることで、旅の楽しさはぐっと高まります。「M+(エムプラス)」と同じ西九龍(ウエストカオルーン)文化地区に、2022年夏に誕生した香港故宮文化博物館は、大規模な文化施設。展示面積は、7,800㎡にもおよびます。世界遺産でもある北京故宮博物院から貸し出された約900点の貴重なお宝のコレクションを中心に据え、最新鋭のデジタル技術を駆使して、中国の歴史や文化の知識がなくても十分に楽しめるように工夫された展示で、地元の若者にも高い人気を博しています。
02-1:博物館を代表する豪華絢爛なお宝の数々にうっとり
とても一日では見切れない香港故宮文化博物館。初訪問で必見なのは、北京で1924年までは「紫禁城」(しきんじょう)と呼ばれた中国清王朝の宮殿所有のお宝です。この紫禁城が、その後、北京故宮博物院として生まれ変わって今に至っています。ここにあるお宝には、黄金、ルビーやサファイヤなどの貴石や、翡翠(ひすい)や瑪瑙(めのう)などの半貴石をたっぷり使った装飾品や、皇帝にしか身に着けることが許されなかった見事な龍の刺繍を施したローブがあります。また今から500年以上前のデザインなのにそのモダンさに驚かされる陶磁器など、見るだけでも圧倒的に麗しく、解説を読んで背景を知れば、さらに好奇心を刺激されるものばかりです。時間をかけてじっくり観てまわるのがおすすめです!
02-2:皇帝の一日を展示で観て、そして体験して!
香港故宮文化博物館で一番人気の「ギャラリー2」
300年以上前の異国の王朝で絶対的な権力を振るった皇帝……と言われると私たちと同じ1人の人間であることを忘れがち。でもそんな皇帝にも、毎朝4時に起きて、着替えて、食事をして、忙しく仕事をこなして、行事に参加するという日常生活がありました。
ここでは、紫禁城での皇帝のとある一日をテーマにしています。当時のスケジュールに沿って、実際に皇帝が使った道具や衣装、行事に使われた装飾品などを見ていくという展示形式なので、想像力がかき立てられて見学の楽しさが倍増します。特に注目したいのが、展示品の近くで流れている様々な再現動画やアニメーション。栄養バランスに気遣いつつ、食いしん坊ぶりを発揮していた皇帝の食事や、毎朝従者の手を借りての着付けなどの日常の風景を垣間見ることができますよ。
02-3:気軽に参加できるデジタル体験で歴史の世界が身近になる
ただ展示を眺めて解説文を読んで歩くだけでは終わらないのが、香港故宮文化博物館の魅力です。前述の動画などに加えて、多彩なデジタル体験スポットが用意されています。例えば、皇帝がたしなんだ書道を体験できるコーナーでは、手本が映されたモニターの上で筆を運ぶことで、自分だけのデジタル習字が完成。QRコードを使ってスマホに転送できます。
皇帝の人生に起きた出来事を追体験するコーナーでは、愛する皇后を失った悲しみを表現した皇帝の詩が朗読されるとともにデジタル映像が天井で流れ、幻想的な世界に浸れる特別な時間を過ごすことができます。
館内には、他にもたくさんのデジタル体験が用意されているので、どんどん試してみてください。
02-4:事前チェックをお忘れなく! 期間限定の特別展は世界最高レベルの内容を約束
香港故宮文化博物館では、素晴らしい常設展示以外に、世界各地の超一流美術館や博物館、コレクターとの協力による、通常2~3ヶ月間の特別展が開催されています。最新の特別展は、中国の四川省の三星堆遺跡にフォーカスし、古くは紀元前3000年まで遡る発掘品から古代文明をひもとく「Gazing at Sanxingdui」(三星堆の凝視)。大きく見開いた目を特徴とする古代遺物の強烈な目力と精緻な造りには、言葉を失うほどの迫力があり「5000年前にいったいどんな人達が、これを作ってどう使ったのか?」と当時の文化や暮らしに興味が湧いてくるはず。
展示品120点のうち23点は第一級国宝で、2020~2022年に発掘されたものばかり。そのほとんどが初めて四川省から外に出たものだという、とても貴重な展示です。悠久の時を感じる体験ができると評判のこちらの特別展は、2024年1月8日までの公開です。
2024年の特別展においてもう一つの目玉になるのが、11月から始まるロンドン・ナショナル・ギャラリー展です。門外不出だった多数の名作絵画が香港で展示される予定だそう!
\anna スタッフの取材メモ/
取材日は、夏休み真っ最中。
そのせいか、中国本土からの来場者がとても多く、最新の観光地としての、関心度の高さを感じました。
最新鋭の技術やアニメーションを駆使するなど、親しみやすいよう工夫されているから、どの展示も楽しめます。
そのなかでも印象に残っているのは、やはり、こちらの目玉のひとつでもある、体験コーナー。“デジタル習字体験”は、予想以上に面白くて、童心にかえった気分に(笑)。今回は、駆け足だったので、次回はもっと時間をとって再訪したいです!
AddressWest Kowloon Cultural District, 8 Museum Drive, Kowloon
香港故宮文化博物館Hong Kong Palace Museum
Tel. +852-2200-0217
開館時間:10:00~18:00(金土祝 ~22:00)
定休日:火(祝日を除く)、旧正月1日目と2日目
入場料:大人60香港ドル。特別展示は別料金で展覧会によって異なる。「Gazing at Sanxingdui」150香港ドル(全ギャラリーを観覧可能)
https://www.hkpm.org.hk/en/homer
03:新しくなった香港ディズニーランドで、マジカルな体験を!
空港から近くて便利で、香港オンリーの魅力的なアトラクションが多く、待ち時間も短めと、日本のディズニーファンからも人気が高い香港ディズニーランド。この数年の間に、うれしいアップグレードが続々と加えられているのです。
03-1:最注目は、ディズニーランドの顔であるキャッスルの大変身!
「キャッスル・オブ・マジカル・ドリーム」と名付けられた新キャッスルの主役は、白雪姫、アラジン、リトルマーメイド、美女と野獣、ポカホンタスなど、ディズニーを代表する13作品に登場する、14人のプリンセスとクイーン。キャッスルのデザインも、ヨーロッパの古城から中東の宮殿まで、それぞれの物語に沿った13種類の建築様式が混ざり合っているのです。
遠目で見るだけでなく、必ず近くからチェックして欲しいのは、そのディテール。柱の一本一本に、各プリンセスにちなんだ彫刻が丁寧に施されていたり、ステンドグラスには13種類の紋章が並べられていたり。バラエティ豊かで眺めるだけでも飽きることがありません。お気に入りのストーリーのプリンセスやキャラクターが城のどこに飾られているか、探してみてください。
新しいキャッスルを最大限に生かした、注目のナイトショー「モーメンタス」は2022年6月に始まったばかり! 明るい時に見ても様々な要素が織り交ぜられた美しい城が闇の中で、繊細なプロジェクションマッピングで刻々と姿を変えてきらめきながら、ウォータープロジェクションや花火と音楽に彩られ、40近い名場面や150もの人気キャラクターが登場する最高のパフォーマンスを見せてくれます。ショーの間はひたすら終わって欲しくない、終わったあとはまたすぐに見たい。そんな気持ちにさせてくれる必見のナイトショーです。
03-2:「アナと雪の女王」の世界にひたれる「ワールド・オブ・フローズン」が、新登場!
2023年11月20日(月)、香港ディズニーランドに、「アナと雪の女王」をテーマにした世界初の新エリア「ワールド・オブ・フローズン」がオープンします! 周囲の自然環境をそのまま生かしながら、亜熱帯の香港に雪山や氷の滝などが作り上げられて、映画の舞台であるアレンデール王国が香港の地に現れるのです。
気になるライドは2種類。映画のストーリーに沿って氷の宮殿のエルサを訪ねる「フローズン・エバー・アフター」では、最新鋭技術によってキャラクター達が今までにないリアルさで再現されているそう。そして「ワンダリング・オーケンズ・スライディング・スレイ」は、そりが駆け抜けるスピード感と、不思議な冒険を楽しめるライドになります。
ノルウェーにインスパイアされたリアルな街並みを歩きながら、北欧風のレストランやカフェで食事をしたり、オリジナルグッズのショッピングを楽しんだり。徹底的に世界観を作り込んだ、ディズニーならではの完成度に期待が高まります!
AddressPenny’s Bay, Lantau Island, Hong Kong
香港ディズニーランド・リゾートHong Kong Disneyland Resort
Tel. +852-3550-3388
営業時間:8:00~21:00(月 ~18:00)
営業時間:10:00~21:00(頻繁に変更されるのでウェブサイトで要確認)
定休日:なし
https://www.hongkongdisneyland.com/
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