香港をアクティブに遊ぶ！ レトロカフェ、美食、最新バーと歴史あるパワースポットで願い事も★【ただいま、香港！】【Vol. 02】

01：2つのキーワードで巡りたい、香港グルメ最前線

食の都として知られる香港。過去数年間にもその発展は留まることを知らず、新たな潮流が生まれています。今回は、「カジュアル美食」と「バーホッピング」の2つの旬なキーワードから、香港グルメの「今」を体感できるスポットをご紹介します。モダン広東料理と、アジアトップレベルの最先端バーの聖地となった新しい香港をぜひ体験して！

Keyword 01 ＜カジュアル美食＞伝統の広東料理がモダンに変身「YUNG'S BISTRO」

1942年創業の中環（セントラル）にある「ヨンキーレストラン（鏞記酒家）」と言えば、ローストグースで有名な香港を代表する広東料理の名店。そんなヨンキーのモダン＆カジュアル版として2019年、九龍半島の尖沙咀（チムサアチョイ）にある最新ラグジュアリーモールの「K11 Musea」内に誕生したのが「Yung’s Bistro (鏞鏞．藝嚐館)」。味や品質の高さには妥協せずに、広東料理を楽しく美しくアレンジし、感度の高い人を筆頭に多くの人に愛されるレストランになっています。

ヨンキーの代名詞であるローストグースは、広東料理を代表するご馳走でもあります。最高の食材を使用し、秘伝のマリネソースから焼き上げ、窯や調理法に至るまで、すべてに老舗のこだわりを感じられる料理です。グース以外にも、叉焼豚、醤油鶏など、「焼味」と呼ばれる広東風ローストは、本格的な厨房でしか作ることができないため、香港滞在中に一度はぜひ味わいたい一品。こちらのお店では、小量からオーダーできるので、少人数でも安心です。

点心も、香港に来たら必ず食べたいランチタイムの名物料理です。長年修業をしてきた点心の専門シェフが作る点心は、皮が薄く、味が繊細で、健康面にも配慮し、デザインを工夫するなど、とにかくレベルが高い！ ザクロを使って可愛らしいピンクに色づけした皮で、優しい食感のアミガサダケなどを包んだヘルシー蒸し餃子が、お店のメニューのなかで一番人気だそう。

点心に欠かせないデザートも、モダンにアレンジ！ かわいい白うさぎの形をした香港名物のミルクプリンには、伝統的なお菓子である白兎キャンディを添えて。見た目がライチそっくりの点心は、割るとエッグカスタードがとろりと流れ出します。どちらも、可愛さ、おいしさ、香港らしさの三拍子が揃ったおすすめのデザートです。

＼anna スタッフの取材メモ／
ヨンズ・ビストロの料理は、味はもちろんビジュアルもとっても素敵。店内のインテリア一つひとつが凝っていて、お店の雰囲気も素晴らしい。はじめて香港を訪れる人も、久しぶりの人も、リピーターもぜひ訪れてほしい名店です！

店舗が入っている「K11 MUSEA」はラグジュアリーなショッピングモール。お店に訪れる前後に、モール内を散策するのも楽しいですね。注目は、デザインにこだわったエレベーターのボタン！ きっとどこを押すのか最初は迷ってしまうはず（笑）。

Keyword 02 ＜バー・ホッピング＞香港のバー・シーンがアツイ！ 今行くべき“聖地”3選

ここ数年で香港のバー・シーンは大躍進！ 「アジアのベストバー50」に選出されるトップレベルのバーも多数あります。個性あふれるバーが揃う香港のナイトライフも、今の香港で体験したいことのひとつです。

卓球場をリノベした隠れ家バー「Ping Pong 129」

かつては卓球場だったという空間を生かした隠れ家バー。住所を頼りにドキドキしながら薄暗い階段を降りていくと、天井の高い空間が目の前に広がって、思わずときめいてしまうはず。そしてこのバーは、世界のクラフトジン320種類以上を揃えており、本格的なジントニックが楽しめます。2014年のオープン以来、地元のスタイリッシュな人たちに愛されてきました。音楽イベントなども多数開催され、数々の映画やPVのロケ地にもなっています。

バーなのに「鍛錬身軆（体を鍛えよう）」と書かれた赤いネオンサインがユーモラスにきらめく中で、看板メニューのジントニックをオーダー。風味をほどよく閉じ込めるバルーン型グラスに、ジンを最も引き立てるように厳選したトニックウォーターや、味が薄まりづらい大きな氷を使用するなど、こだわりが行き渡った一杯は、一日楽しく歩き回った後の心と体のリラックスタイムにぴったり。
＼anna スタッフの取材メモ／
お店の扉を開けると……そこには下に降りる階段が！ どんなお店なんだろうと、ドキドキしました！

赤いネオンが妖艶な雰囲気を醸し出していますが、天井が高く開放感があり、そしてどこかレトロさを感じます。香港のジンは、これまで飲んだことのないどこか薬草というか漢方を思わせる味わい。すっきりした飲み口で、取材がなければまだまだ飲みた〜い！ フードメニューも充実していて、かつ、おいしい。バーレストランとして楽しんでいるグループもいました。

バーでしっぽりと一人で飲むのもよし、レストラン使いとしてもよし。もちろん食事終わりの2軒目としても。様々なシーンで使えそうな隠れ家バーですよ！

「アジアのベストバー50」にもランクイン。知る人ぞ知る新進気鋭のバー「Mostly Harmless」

2022年にオープンし、2023年「アジアのベストバー50」で33位に初登場して話題沸騰のNEWバー。オーナーバーテンダーでアメリカ出身のエズラ・スターは、メニューを固定せず、香港の地元で作られた珍しくて新鮮な食材で、毎日4種類のカクテルをデザインしています。食糧自給率1％未満という香港ですが、有機農家が複数あり、スイカ、レモン、イチジクなどのフルーツ、野菜やハーブなど、多彩な食材が届くのだそう。

パリ、ニューヨーク、ロンドンのバーシーンで活躍したエズラは、スピリッツと食材の組み合わせの妙を知り尽くした凄腕女性バーテンダーであり、クールな外見と対象的な温かいハートの持ち主。メニューがない分、ゲストの好みを聞きながらカクテルをおすすめするコミュニケーションを大切にしているのだとか。そして毎日訪れたゲストの名前を壁に書いたり、会計時には手描きの請求書にメッセージを添えたりしてくれるなど、アットホームな雰囲気の中でリラックスできます。その日にしかない一期一会のカクテルを堪能する格別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。看板もないので、階段横のブザーを押してドアを開けてもらいましょう。
＼anna スタッフの取材メモ／
知る人ぞ知る香港で今話題のバー。看板がないので知らないとまずたどり着けませんが、この特別感が旅のワクワクする気分をさらに盛り上げてくれます！


定休日の取材であったにも関わらず歓迎してくれて、心温まるおもてなしをしてくれました。オーナーがカクテルを作る仕草やシェイカーをふる姿など、凛とした立ち振る舞いに見入ってしまいます。そんな素敵なオーナーのエズラさんに、ぜひ会いに行ってみてください。

香港をもっと感じたい！ 絶景ルーフトップバー「Cardinal Point」

香港の摩天楼に囲まれたルーフトップは、世界最高レベルの華やかな空間で地元でも話題。超高級ショッピングモールと一流企業が集まるオフィスビルから成る中環（セントラル）の「ランドマーク」にできたのがこちらのバー。ビクトリア・ハーバーに面した絶景をメインに180°の夜景が広がった広いテラスで、グラスを傾ければ、香港の夜の忘れられない体験になること必至です。

素晴らしいのは立地と景色だけではありません。バーを率いるのは実力派バーテンダーのジョン・ヌゲット。彼の作るカクテルは、すっきり爽やかで飲みやすい中にも、味へのこだわりを潜ませた本格的なものばかり。もちろんシャンパンやワインも揃っています。

有名なレストラングループが経営しているだけあって、料理にも定評があります。食事もしっかり楽しめるのが魅力の1つであり、ディナーの前や後はもちろん、こちらでディナーも食べつつ、都会の夜を満喫するのもおすすめです。
＼anna スタッフの取材メモ／
2023年にオープンした、超高層ビルに囲まれた最新のルーフトップバーです。
ビクトリア・ハーバーと空、高層ビル群を望むことができ、夕暮れから夜に移ろう景色に「私、香港にいるんだ。これぞ香港！」と感じられること間違いなし！ ちょっぴりおしゃれをして訪れたくなるバー。旅のプランから外せません！

02：九龍城でレトロカフェ巡りとヴィンテージショップへ

中心地と比べてややのんびりとした香港の郊外には、ひと味違うカフェやショップが集まるエリアがいくつもあります。今は無き伝説の魔窟で知られる、九龍城砦があった九龍城（カオルーンシティ）もそのひとつ。レトロな雰囲気に浸りながら、ゆったりと過ごしてみては。

漢方薬局をリノベーション。レトロで居心地のいいカフェ｢大和堂（Tai Wo Tang）｣

漢方薬と言えば、香港人の健康維持に欠かせないもの。香港各地に長年地元で愛されている漢方薬局が多数あります。1932年創業の老舗薬局「大和堂」が廃業後、2018年にイギリス帰りの青年実業家の手にわたり、厳選したコーヒーと、香港の定番メニューをモダンにアレンジした個性的な料理やデザートを揃えた人気カフェに生まれ変わりました。かつてはさまざまな漢方薬剤を収納していたキャビネットの前で、シングルオリジンを始めとするコーヒーを、バリスタがじっくり淹れてくれます。

コーヒーのほか、自家製クッキーや、昔ながらのローカルメニューをモダンにアレンジした料理が評判です。

チキンの唐揚げに香港伝統の鶏蛋仔（エッグワッフル）を添えて、レモンやショウガのソースをかけた「チキン＆エッグ」は、イギリスで人気の「ダック＆ワッフル」にインスパイアされた料理。「こういう組み合わせもありだね」と思わされる一品です。

漢方薬局ならではの医療用キャビネット以外にも、金色に塗られたお店の看板、木製ベンチ、医学にまつわる格言などを記した書、店名をくり抜いた鉄製シャッターなどが昔のまま残され、100年前のノスタルジックなムードの中で過ごすひとときは格別です。

2021年に開設されたばかりのMTR屯馬線・宋皇臺（Sung Wong Toi）駅から近いので、アクセス至便なのもうれしいですね。
＼anna スタッフの取材メモ／
漢方薬局をリノベーションした「大和堂」は、観光客のみならず地元民でにぎわっている人気カフェの一つ。レトロだけど新しさも感じさせる店内は、思わず写真や動画に撮って思い出に残したくなります。現地を訪れたからこそ感じられる香港の文化。ぜひ行ってみてください。

九龍城のレトロな風情を醸し出す地元民に人気のカフェ「南角　(Nan Kok)」

九龍城（カオルーンシティ）は、香港の老舗とともに、タイ料理店や潮州料理店が並び、さらにモダンなカフェ、スイーツショップなどがある、レトロとモダンが共存する味わい深い街。以前は金物屋だった古建築を再生したカフェ「南角」もその一軒です。

抜群のセンスを持つオーナーは、日本の金継ぎからインスピレーションを得て、古いものと新しいものを融合させることで生まれる、新しい魅力を生かした空間をつくりあげました。そのコンセプトは、インテリアだけでなく食にも行き渡っていて、例えば「Chiu-Chow Taro Custard Napoleon」は、潮州料理名物のタロ芋ペーストタルトをベースにした、サクサクのナポレオンパイです。それにタイ料理に影響を受けてココナッツミルクやパンダンを取り入れた「Iced Pandan Coffee」を組み合わせれば、イマドキの九龍城（カオルーンシティ）ならではのデザートタイムに。

使われている食器類にもぜひ注目を。かつて香港で絵付けをして欧米に輸出されていた時代のヴィンテージカップや、老舗工房の皿もさりげなく使われています。地元の若者で行列ができることもあるので、余裕を持って訪れましょう。

＼anna スタッフの取材メモ／
どこか懐かしさを感じながらもモダンなインテリアがとっても素敵なお店。モーニングから、カフェ、ディナータイムまで楽しめます。お店の前にはちょっとしたテラスがあります。店内と外、どちらで楽しむか……思わず迷ってしまいます！

料理がおいしいのはもちろん、器やコップなどがとっても素敵。「かわいい！」を連発していました。九龍城（カオルーンシティ）ならではの街散歩＆カフェ巡りを楽しんでみてください！

古今東西の掘り出し物の宝庫！ オンリーワンのお土産を探すなら「夕拾（Jiksap）」

九龍城（カオルーンシティ）周辺の工業ビル地帯には、広い面積や高い天井を生かした隠れ家ショップが多いのです。古いものに魅せられた二人のオーナーによる自慢のコレクションが積み上げられた「夕拾（Jiksap）」もまさにそんな一軒。東西が融合する香港らしく、アジアを中心に世界中からランダムに集められたアイテムが380㎡の店内に所狭しと並びます。

二人のオーナーはヴィンテージ収集歴50年の男性と20年の女性。かつては中環（セントラル）など中心地に店を出していましたが、九龍城（カオルーンシティ）エリアに移ってスペースが広くなり、思い切り自慢の品々を展示できるのがうれしいとのこと。美術館レベルの貴重な品からユニークなものまでが誰かに掘り出されるのを待っているかのようです。旅の思い出になる一品を探しに行きましょう。

＼anna スタッフの取材メモ／
ジクサップがあるのは、「こんなところに本当にお店が!?」と、思わず疑ってしまう場所！

お店はビルの9Fにあり、まず驚いてしまうのがエレベーター！ 扉は2枚。内側に蛇腹式の扉があり、外側には鉄の扉があり、その二つを閉めて行先ボタンを押すと上下降する仕組み。そんな状況に圧倒されつつお店に辿り着くと、店内には圧倒されるヴィンテージ品の数々！

日本でおなじみのキャラクターの人形や日本語の看板などがあったりとどこか日本を感じつつ、唯一無二のお土産探しに出かけてみてください。

03：香港の歴史にも触れよう。香港最古の道教寺院「文武廟」

最先端の人気バーが集結する中環（セントラル）～上環（ションワン）は、香港で最も歴史あるエリアです。1840年代に建立された「文武廟」は、香港の歴史を肌で感じられるパワースポットです。

学問の神とされる文昌帝と三国志の英雄で武道の神様とされる関羽「関聖帝」が祀られており、学業や仕事にまつわる願い事をするなら文武廟と、入学試験を前にした地元の学生やその家族が訪れることで知られています。天井から下げられた大きな渦巻き型線香がずらりと並ぶ風景は、香港の象徴とも言うべきもの。

せっかく香港を訪れるのならば、“写真映えスポット”としても人気の文武廟をお参りしてはいかがでしょうか。お線香は記載された金額を箱に入れることで購入が可能です。ただし、おつりは出ません。箱に入れたお金はお布施として納められます。設置されているろうそくでお線香に火をつけてお供えしましょう。手を合わせてから3回お辞儀をするのが香港式です。
＼anna スタッフの取材メモ／
香港文化も味わいたいという思いから訪れたのは、「文武廟」。中に入ってみると、蚊よけを思わせるとっても大きな線香、赤・金色を基調とした空間が。日本とは異なるお作法で少し緊張しましたが、文学と武道の神を祀っているとのことで、しっかりご挨拶をして祈りを捧げたところ、なんだか背筋がピンと伸びたような気持ちになりました。中環（セントラル）の街中に突然現れた香港最古の寺院。香港の街は新旧の文化が入り混じる素敵な街ですね。

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「ただいま！ 香港」特集【Vol. 02】では、香港島と九龍半島から、選りすぐりのグルメスポットを中心にお届けしました。東西の、また、新旧のカルチャーが融合する香港ならではの食体験、アクティビティを満喫しに、次の旅先は香港にしませんか？　今なら、無料航空券が当たるプレゼントキャンペーンを実施中。この記事の下にあるキャンペーン概要と注意事項を読んで、今すぐ応募を！

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