一人ひとりのために出来たてごはんをつくる、「夕方食堂 コノリザ」の女将・マミさん
「あんなぁ」と、明日誰かに伝えたくなる人を紹介する、annaの人気企画「あんな、ひと」。今回は人気スキンケアアイテム「肌ラボ® 極潤®」とのコラボレーション企画として、「素敵な彼女と、パーフェクトシンプル」をテーマに、3人のインタビューを3回にわけてお届けします。
第3回に登場してくれるのは、神戸・花隈にある小さなマンションの一室で「夕方食堂コノリザ」をひとりで切り盛りするマミさんです。7つのカウンター席が並ぶ「コノリザ」でいただけるのは、週替わりの定食1種類のみ。お客さんは注文をすることなく、ただ席について料理が提供されるのを待っています。
「まさか私が食堂の女将になるなんて」と語るマミさんがお店をオープンすることになった意外な経緯や、シンプルなワンメニュースタイルを選んだ理由から、彼女の魅力に迫ります。
◆ 間取りを見て想像する趣味が、現実になった
「コノリザ」のあるナカハラマンションは、予約のとれない中華料理店や行列のできるチーズケーキ店などが入居する、界隈では有名な“美食ビル”。ある日、ナカハラマンションの一室が賃貸物件情報サイトに公開されたことが、マミさんの人生を大きく変えるきっかけになりました。
当時、派遣社員として働いていたマミさんの密かな楽しみは、物件の間取りを見ること。「この造りなら雑貨店にしたいな」「こんな家具を置いたら素敵」といったように、頭の中でいろいろなお店をオープンさせて楽しんでいたそうです。
しかし、ふと目に留まったナカハラマンション4階の一室の間取りには、気になりつつも、なにもイメージが湧いてこない。その後、同じ物件から現在のコノリザである301号室の募集が出たときに、思い切って内見に出かけてみました。
内見の際に「ここで何がしたい?」とオーナーから聞かれたとき、ひらめいたのが“食堂”。「まさか、そのときは本当にここで食堂をオープンすることになるなんて思ってなかったです」と笑って、教えてくれました。
それもそのはず。マミさんは料理人として働いた経験がなく、料理の腕前も一般的な自炊レベル。最初は尻込みしていたそうですが、マミさんの人柄に直接触れたオーナーからの「マミさんにこそ、やってほしい」という言葉に後押しされ、ついに一念発起。「夕方食堂コノリザ」が動き出しました。
提供する定食を1種類と決めたのは、料理人経験のないマミさんが無理せずできるように。何より、訪れたお客さんにとって、「コノリザ」を“何も決めなくていい場所”にしたかったと言います。
“ストレス社会”なんていわれる今の時代は、仕事でもプライベートでも、決断や判断の連続で疲れてしまうことも多い日々。“自分で決めなくてもいい”というのは、お客さんにリラックスしてほしいというマミさんなりのシンプルなエールでもありました。
◆ 疲れたとき、誰かがつくってくれる料理は本当においしい
「コノリザ」開店後の最初の1年は、同じ料理は出さないと決めたマミさん。「その期間が唯一の修業経験みたいなもの」と言い、いろいろな店を食べ歩いたり、SNSや雑誌、テレビで情報収集をしたり、毎回メニューを考えるのにかなり苦労をしたそうです。
その頃から今でも続けているのは、定食のイラストを描いて考えること。レシピノートを見せてもらうと、イラストやメモが細かく書かれています。絵で描くと食材や色味のバランスなどが分かりやすいから、という理由にも、想像好きなマミさんらしさが表れています。
お店が休みの仕込み日には、このノートを片手に仕入れ先をめぐり、カフェでノートを広げて定食メニューを考えるのが、マミさんの習慣になっているのだそう。
この日は、大きなだし巻き玉子を主役に、焼き厚揚げ、きゅうりとわかめの酢の物、自家製の漬物や佃煮、野菜がたっぷり入った豚汁、そして、炊きたての土鍋白ごはん。
「だし巻き玉子は、お客さんが来てから一つひとつ焼くので結構大変で。毎回『しばらくやりたくない』って思うんですけど、喜んでくれる人が多いから、またやっちゃう(笑)」と語るように、だしがじゅわっと染み出る、アツアツのだし巻き玉子はかなりの人気メニューなんだそうです。
だし巻き玉子や厚揚げを焼くのも、土鍋でごはんを炊きはじめるのも、お味噌汁の味噌をとくのだって、すべてお客さんが訪れてから。そこには、出来たてを提供したいという想いに加え、「あなたのためにつくっています」という気持ちがこもっています。
「ちょっと疲れちゃった日に、誰かがつくってくれたごはんを食べるとめちゃくちゃおいしいじゃないですか。そんなときに来たくなるようなお店にしたいんですよね」
「コノリザ」は、一人でふらりとやってきても、なんだか一人じゃない気持ちにさせてくれる場所。マミさんが思い描いた理想の食堂は、ごはんを味わうだけではなく、居心地を楽しむお店でもありました。
◆ 空間にも料理にも手をかける、マミさん流の総合演出
「ここは食堂というより、劇場みたいやね」と、ある常連さんから言われたことがあるそう。
マミさんと目線が合うよう設計された客席から見ると、たしかにマミさんの舞台・キッチンがよく見渡せます。割烹着に身を包み、舞台狭しと動き回るマミさんは、まさに主演女優のようなものかもしれません。
さらに、マミさんは舞台美術も担当。店舗の大まかな設計やカウンターの一枚板選びはもちろん、白い壁を自身で塗り、スツールの革の張り替えすら、自らの手で行いました。
お店の営業中にも、少し手が空いた時間があれば、次の舞台の準備だって進めます。この日は、大量の梅を仕込み中。「ひとまずつくってみて、おいしかったらお店で出そうかな」と言っていたので、これから訪れる人は、自家製の梅酒や梅シロップ、梅干しが楽しめるかもしれません。
割烹着を脱いだら、今日の舞台が終わった合図。最近はすっぴんで店に立つ日が増えたので、体の休息とともに、肌にうるおいを補給することも。敏感肌なマミさんが今回試してみたのは「肌ラボ® 極潤® ヒアルロン液」です。
「無香料なので、料理の香りを邪魔しないのがいいですよね。顔だけじゃなくて、ボディケアにも使っちゃいました」とにっこり。さらに、余計なものを入れていないシンプルな設計だからこそ、肌質や年代を問わずユニセックスで使いやすいことも大きな魅力だと感じたそうです。
未経験から食堂の女将になったマミさんは、「お店をはじめる前よりも、今はもっと自分が好きになれた」と言います。そうシンプルに言い切れることが、本当に幸せなのだそう。
「こんにちは」と明るく迎えてくれるマミさんの笑顔に、思わず「ただいま!」と言いそうになる「コノリザ」は、“夕方食堂”といいつつ現在は平日ランチと、土曜のブランチ限定でオープン。ぜひ訪れてみてください。
◆ マミさんに、聞きたい!
もっとマミさんの素顔に迫るべく、一問一答です!
Q
自分を調味料に例えると?
A
いきなり難しい(笑)。思い浮かんだのは2つあって、熟成してだんだんおいしくなる“味噌”と、同じに見えるけど食べると印象の違う“塩”。どっちも身近な調味料ですね。
Q
一番大事な宝物は?
A
概念的な感じになっちゃいますが、“自由”ですね。行動、時間、考え方など、自由でいられることが幸せの秘訣です。
Q
割烹着のこだわりは?
A
絶対に、白色でひざ丈のロングタイプ! 開店してからずっと同じデザインの割烹着を愛用中で、今は同じものを3着持っています(笑)
Q
旅先での過ごし方は?
A
昔は“会いに行く旅”が好きでしたが、“今は何もしない旅”ですね。旅先で絵葉書を描いたり、本を読んだり、自分を見つめる時間になっています。
◆ 肌が求めるうるおいを届ける「肌ラボ® 極潤®」
肌が本当に求めるうるおいを追求した、「肌ラボ® 極潤®」。うるおい成分であるヒアルロン酸にこだわり抜き、本当に必要なものだけを厳選した「 肌ラボ® 極潤® ヒアルロン液」は、使うたびに健やかな素肌へ導くパーフェクトシンプルなアイテムです。
マミMami
工業高校デザイン科を卒業し、パン店での製造や製菓店での販売員、出版デザイナー、1年のフランス留学など、多彩な経歴を経て、2019年11月に「夕方食堂 コノリザ」をオープン。最近、木彫りの熊の専門店のオープン計画を妄想中。
夕方食堂 コノリザ
兵庫県神戸市中央区北長狭通7-1-27 ナカハラマンション301
078-585-6290
営業時間:【水~金曜】12:00~16:00(L.O.15:00) 【土曜】8:00~12:00(L.O.11:30)
定休日:月・火・日曜
料金:お昼ごはん1,500円
https://www.instagram.com/conoryza_syokudo/
ロート製薬とannaのコラボ企画「あんな、ひと〜素敵な彼女と、パーフェクトシンプル〜」は、陶芸家の前田麻美さん、シンプルライフ研究家のマキさんの記事も公開されています。こちらもぜひご覧ください!
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