名刹の桜がもてなす 春のオススメぶらり旅【3選】
お出かけが楽しくなる季節がやって来ました!心地良い春の陽光の中、名刹を彩る桜の絶景を堪能するとともに、歴史ある町並みの散策を楽しみませんか。和歌山県内に多数ある桜の名所の中でも、おすすめの名刹をピックアップしました。それぞれの近くには、のんびりとした町歩きにぴったりな風情溢れる町並みがあります。散策の合間には名物の地元スイーツもお楽しみください。
紀三井寺と和歌の浦散策(和歌山市)
和歌山市屈指の桜の名所である「紀三井寺」。早咲きの桜が有名で、境内一体を彩る約500本の桜が満開に咲き誇る景色は圧巻。宝亀元年(770)、唐の僧為光(いこう)上人によって開かれた寺院で、紀州徳川家歴代藩主が訪れ、その繁栄を祈願したといわれています。
紀三井寺への参拝と桜の風景を堪能した後は、風光明媚な和歌の浦へ。玉津島神社の背後にあり、前後に妹背山・鏡山・運蓋山・妙見山・船頭山が並ぶ「奠供山」や、紀州徳川家ゆかりのアーチ型の石橋「不老橋」など、見所が満載。
甘いものでほっと一息つきたいときは、レトロな雰囲気の明光商店街にある春栄堂へ。看板スイーツ「シューパリ」(1個170円)は、アーモンドが香るパリふわのシュー生地に、程よい甘さのカスタードがぎっしり!和歌の浦の美しい景色とともに楽しんで。
紀三井寺
和歌山市紀三井寺1201
073-444-1002
8:00~17:00
拝観料/大人200円、小学生と70歳以上100円
和歌の浦 不老橋
奠供山
春栄堂「シューパリ」
春栄堂
和歌山市和歌浦中1-5-13
073-444-0571
営業時間/8:00~18:00
休み/日曜、不定休
施無畏寺と重要伝統的建造物群保存地区(湯浅町)
湯浅町の桜の名所の一つは、明恵上人ゆかりの寺院として知られる施無畏寺(せむいじ)。春には境内をはじめ、周辺地域が満開の桜に彩られます。美しい桜の向こうに広がる、湯浅湾の景色も必見。
湯浅町は醤油発祥の地。昔ながらの醤油づくりを今も受け継いでいます。北町、鍛冶屋町、中町、濱町の地域一帯は、全国初の醤油の醸造町として重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、ほんのり醤油が香る絵になる町並み。古道具などを入れたせいろがいたるところに展示され、町全体がミュージアムになっています。
昭和初期創業の「おみやげ処ふみよ」には、甘夏やきよみなど春の柑橘がずらり。食べ歩きには、さっぱりとした甘さの「麹アイス」(300円)がおすすめです。
施無畏寺
有田郡湯浅町栖原1465
0737-62-2353
重要伝統的建造物群保存地区 北町
せいろミュージアム
おみやげ処ふみよ「麹アイス」
おみやげ処ふみよ
有田郡湯浅町湯浅46
0737-62-2821
9:00~18:00
無休
麹アイス300円
道成寺(日高川町)と寺内町散策(御坊市)
安珍清姫の物語で有名な古刹、日高川町にある道成寺の桜もまた格別。例年3月半ば頃から、ソメイヨシノ、シダレザクラなどの繊細で美しい景色が、境内や裏山に広がります。
道成寺から車で10分程南に下った御坊市寺内町は、本願寺日高別院を中心に形成された門前町。渋沢栄一の甥・大川英太郎が設立した日の出紡績の「レンガ塀」、麻酔手術の先駆者として有名な華岡青洲の子孫が営んでいたという「旧華岡医院」をはじめ、数々の歴史的な建造物が残されています。
創業100年を超える老舗和菓子店「郷土銘菓処ふく田」が手掛ける、和歌山県オリジナルイチゴ「まりひめ」を使った「紀州まりひめミルクぷりん」(390円)は、お土産にもぴったり。とろふわプリンとまりひめの甘酸っぱさが絶妙なおいしさです。
道成寺
日高郡日高川町鐘巻1738
0738-22-0543
寺内町 レンガ塀
旧華岡医院
郷土銘菓処ふく田「紀州まりひめミルクぷりん」
郷土銘菓処ふく田
御坊市薗422
0738-22-2937
営業時間/8:00~19:00
休み/火曜、不定休