ラッコのエサやりが独特！三重県『鳥羽水族館』の知られざる裏側に潜入

2019.02.01

三重県にある観光スポットといえば『鳥羽水族館』。1,200種類もの生き物たちが見られる日本最大規模の水族館として、毎年全国各地から多くの観光客でにぎわっています。

そんな鳥羽水族館ですが、人気の裏でいったい飼育員や生き物たちはどうやって過ごしているのでしょうか？

画像：読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

そこで今回は、2019年1月18日（金）に、読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』で放送された『情報喫茶店』より、今まで知られていなかった鳥羽水族館の裏側に迫ります！

■1：ラッコはエサやりで運動不足解消

画像：読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

愛くるしい姿で大人気のラッコ。普段の運動不足解消法は、なんと“エサやり”。与えるものは貝や魚にエビ、イカなど、普通のエサなのですが、そのあげ方が独特なのです。

まず飼育員さんがエサを投げてガラスにくっつけます。するとラッコが水の中に潜り、エサをめがけて大ジャンプ！

この方法を毎日おこなうことで、ラッコの運動不足を解消しているのだとか。

画像：読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

鳥羽水族館では2匹のワニが水槽で飼育されています。その水槽を、実際にワニがいるなかで飼育員が掃除するのだそう！

とはいえ肉食で獰猛なワニ。いったいどうやって手なずけているのでしょうか？

その秘密は飼育員のスキンップにあります。まず水槽に入ると、ワニの鼻を素手でタッチ。こうすることで、ワニよりも人間が上という主従関係を保つことができるそうです。

画像：読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

とはいえ清掃の際も気が抜けません。ワニの鼻をタッチした後は、塩化ビニールのパイプ一本を口のなかに入れ、ワニを水槽の奥へと追いやります。左手でワニを押さえながら、その隙に右手でガラスを掃除。

決してなついているわけではなく、ワニの威嚇への恐怖に耐えながら、なんと20分も掃除していたのです。

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鳥羽水族館では、56羽のペンギンが飼育されていますが、実は、全部の名前を暗記していないとペンギンの飼育員にはなれないのです。

覚え方にはコツがあり、ペンギンのお腹にある黒いホクロのような模様で見分けるのだそう。すると、だんだんと顔の違いもわかってくるのだとか。

ペンギンのエサやりは全て手渡しでおこなっており、与えた量を一匹ずつ記録して健康状態を把握しています。名前を覚えられなければ、適した量のエサをあげらないとのこと。

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鳥羽水族館といえば、日本でここでしか見ることのできないジュゴンが有名ですよね。

ジュゴンのエサは、海外から仕入れている“アマモ”と呼ばれる海藻。そのエサやりの準備は、金属探知機の上でおこなっているのです。なぜならアマモは自然のものなので、ごくまれに釣り針などが混入していることがあるからだそう。

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また、安全なアマモを海底に生えているように再現して、エサをあげているという徹底ぶり。まるで海底にいるように、おいしそうに食べてくれます。

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水族館に行くと、サメとアジなどの小魚が一緒に泳いでいる水槽を見かけることがありますよね。サメが小魚を食べてしまわないか心配になりませんか？

でも、実際にサメが生きた魚を食べるのはごくまれなこと。実際は、飼育員が水中に潜り、手でエサをあげているのです。しかもエサは毎日ではなく、1週間に2回だけ！

サメは、身体のわりに小食で、1週間にサバを4匹ほど食べれば大丈夫。そのため、生きた魚と一緒に泳いでも、むやみに食べてしまうことはないのだそうです。

画像：読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』

鳥羽水族館のなかでも、最も巨大な動物であるセイウチ。とても人懐っこくて芸達者なセイウチは、体重を測る際、自分で歩いてきて体重計に乗ってくれるのです。

ちなみにこのセイウチは935kg。しっかりとトレーニングされているので、検温や採血などの検査もスムーズに行えるそうですよ。

以上、鳥羽水族館の秘密をご紹介しました！　生き物たちの愛くるしい裏側には、毎日の飼育員さんたちの努力があったんですね。（文／藤田真奈）

＜施設詳細＞
鳥羽水族館
住所：三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
最寄駅：JR・近鉄『鳥羽駅』
電話：0599-25-2555
営業時間：9:00～17:00（※7月20日～8月31日は8:30～17:30）

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