【1日1万本・年間2000万食売れる!】関西で長年愛され続ける「みたらし団子」と「袋めん」の誕生秘話
毎年次々と新しい商品が登場するグルメやスイーツ。一方で、長年変わらず愛され続ける商品もありますよね。
今回は、大阪・十三の『みたらし団子』と、兵庫・たつので愛される袋麺『イトメン』の誕生秘話をご紹介します。
■1:大阪・十三の名物「みたらし団子」
大阪・十三にある『喜八洲総本舗 本店(きやすそうほんぽ)』は、連日大行列の和菓子の名店の、並んででも買いたいお目当ての商品は、『みたらし団子』(1本 98円・税込)。多い時で1日1万本も売れるという大人気の商品です。
丸いだんごのイメージが強いみたらし団子ですが、『喜八洲総本舗』のみたらしだんごは“俵型”なのが特徴。1本ずつ丁寧に炭火で炙っており、香りもとっても香ばしく、お団子の焼き加減は、“薄め”、“普通”、“濃いめ”の3種類から選ぶことができます。
1948年に立ち上げられた『喜八洲荘本舗』は、元々は“酒まんじゅう”が人気のお店。多い時で1日2万個も売れていたんだそう。
しかし、立地は十三駅前の繁華街。お客さんは、飲み屋帰りのサラリーマンがほとんどでした。そこで、「女性もきて欲しい」との思いからみたらし団子作りを始めたのだそうです。
しかし、特徴のないみたらし団子では物足りず、甘さの中に苦味も出せるようにと考えたことから、団子を“俵型”にして炙るようになったのだとか。
こうして焦げ目をつけることで苦味をプラスしたオリジナルのみたらし団子が完成したのです。
<店舗詳細>
喜八洲総本舗 本店(きやすそうほんぽ)
住所:大阪府大阪市淀川区十三本町1-4-2
最寄駅:阪急『十三駅』
■2:地元で愛される悲劇の袋めん「イトメン」
兵庫県たつの市に本社を置く老舗企業『イトメン株式会社』。なんとこちらの企業、世界で2番目に袋めんを世に送り出しているんです。
看板商品は、地元で『イトメン』の愛称で親しまれる『イトメン チャンポンめん(1袋)』。たつの市と北陸地方の一部で人気があり、年間2,000万食以上売れているのですが、イトメンの常務曰く「残念な会社」とのこと。
実は、看板商品の『イトメン』、初めて発売された昭和33年から幾度の残念な出来事に見舞われ、社内では“悲劇”の袋めんと言われているそう。
悲劇1:発売2カ月前に『チキンラーメン』が発売
『イトメン』がお湯に入れるだけで食べられる即席めんを開発。しかし『イトメン』の発売2カ月前に、なんと『チキンラーメン』が発売されてしまったのです。イトメンを売り出した頃には日本中がチキンラーメンブームに。イトメンは地元でしか広まらなかったんだそう。
悲劇2:鍋に入りきらない麺の大きさ
発売当初、お得感を出すために考えたのは、麺を大きくすること。しかし残念なことに麺が大きすぎて、鍋に入らないという結果に……。
悲劇3:かやくの干しぶどうに虫がわいて、全量回収
現在は、かやくにエビとシイタケがついていますが、発売当時は干しぶどうがついていたそう。その干しぶどうに虫がわいてしまい、商品を全量回収することに……。
袋めんの発売は世界で2番目なのに、商品の全量回収をしたのは日本で1番早いという悲劇を経験することになってしまったのです。
発売から数々の悲劇に見舞われながらも、あらゆる策を講じ、現在では地元・兵庫県たつの市と北陸地方で年間2,000万食も売り上げるほどの大ヒット商品に! 最近は少しでも全国的な認知度を上げるため、さまざまなPRを行っているのだそう。
【関連記事】世界で2番目に発売されたのに…悲劇の袋めん『イトメン』が地元で人気の理由とは?長年愛される商品の裏側には、さまざまな苦労を乗り越えた過去がありました。関西人の心をつかんで離さない味をぜひご賞味あれ!(文/吉村すみれ)
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