【大阪メトロ御堂筋線にある謎の地下空間】普段は見られない「関西の交通機関の裏側」
日々の暮らしを支える公共交通機関。何気なく利用している地下鉄や高速道路は、陰ながら安全を支えてくれている人たちがいます。
今回は、知られざる『阪神高速道路』と『大阪メトロ御堂筋線』の裏側をご紹介! 普段はなかなか見ることができない裏側は必見です。
■1:『阪神高速道路』の裏側
神戸・五社IC近くの山林で、文字通り“阪神高速道路の裏側”でぶら下がっている人たちを発見。なんと、細いロープ一本で高さ20mの場所からぶら下がりながら、阪神高速道路の橋脚などに劣化や損傷箇所が無いかを点検しているのです。
道路の裏側の網目になった部分は実は、作業員さんたちが歩く場所。そこからロープを垂らし、足場が組めない場所でも点検作業をするのだとか。
ロープ自体は、一本で2トンのトラックを支えられるほど頑丈なものなのだそうですが、見ているこちらがヒヤヒヤしてしまいます……!
作業員のみなさんが所属する会社は、京都にある株式会社特殊高所技術。こちらの会社には高さ18mもある研修施設があり、さまざまなトレーニングをおこなっているのです。
なかには、熱中症などによりパートナーが突然気を失ってしまったときに備えるトレーニングも。現場に出る前にきちんとした講習を受けないと、点検作業ができない仕組みになっています。
【関連記事】高さ20mから宙ぶらりん!阪神高速道路を守る「点検作業」の裏側に密着■2:『大阪メトロ御堂筋線』の裏側
2018年4月から大阪市営地下鉄から名称変更した『大阪メトロ』。私鉄なども乗り入れる関西最大級の電鉄で、特に御堂筋線は、オフィス街や歓楽街を通る路線。乗車率が高いことでも有名ですよね。ラッシュ時に走る本数は、なんと41本! 通常時でも22本が運行しています。
しかし、ラッシュを終えた19本の列車は、どこに行ってしまうのでしょうか?
御堂筋線の終着点・中百舌鳥駅の一つ手前にある、新金岡駅。ここに、実は回送電車が入っていくための別ルートの線路が敷かれているのです。
線路は、どんどん枝分かれしていきます。それを奥へ奥へと進んでいくと、駅のない場所に電車が並んでいるのが見えてきます。
これが、御堂筋線の車庫です。ここに並ぶ車庫は全部で40もあり、1つの車庫につき1本の列車が停車できるようになっています。
つまり、地下に40本の線路が敷かれていることになります。この広さは、10万平米。甲子園のグラウンドに換算すると7個分に相当するのだとか!
車庫の中には、安全に運行できるように車両を点検・検査するための施設も併設されています。ここでは、列車に異常がないかを調べるために、車両の下にも入ることができます。
190mもある列車を隈なく調べられるように、車体の下の通路は人が立って作業できる高さになっています。
車庫には点検施設のほかに、列車専用の洗車場があり、ここでは10両編成の列車を一気に洗うことができるようになっています。
【関連記事】回送電車が行きつく先にビックリ!関西最大の地下鉄『大阪メトロ御堂筋線』の裏側に潜入いつも何気なく利用している公共交通機関ですが、こうして安全が守られていたんですね。
【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 よる7時~)
この記事は過去に公開した記事を再編集したものです。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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