旬のおすすめ情報 ノスタルジックトリップ【5選】
今、国内外のツーリストから熱い視線を集めているノスタルジック和歌山!古の時代から崇められてきた聖地や参詣道と、その背景にある大自然、さらには明治・大正・昭和のレトロ文化が融合した景観は、唯一無二の魅力です。高野山の麓や熊野速玉大社のお膝元など、聖地のすぐそばにあるレトロタウンでタイムスリップ気分を味わったり。日本のアマルフィと呼ばれる絶景の漁師町で、昭和レトロな路地をそぞろ歩いたり。食と技の伝統文化が息づく、醤油発祥の地や紀州漆器の里を訪ねたり。他にはないユニークなノスタルジックトリップを満喫しませんか?
高野山の玄関口「高野口」/橋本市
平安時代から高野山を訪れる人の宿場町として発展した橋本市。中でも高野山の玄関口として栄えた高野口は、明治時代の鉄道開通以降、旅館や土産店が立ち並ぶ繁華街として賑わいました。また織物が盛んで、旧道・大和街道沿いには、のこぎり屋根の織物工場など往時の面影が濃い町並みが残っています。JR「高野口」駅に降り立つと、明治時代に建てられた旧葛城館が目に飛び込み、いきなりタイムスリップ気分に。「千と千尋の神隠し」の油屋に似ていると評判の旅館建築です。江戸時代から続く商家の邸宅、前田邸には江戸~昭和期の収蔵品が展示されていて、こちらも訪ねたいところ。また木造平屋の旧高野口尋常小学校は、国内で2つしかない重要文化財の現役校舎です(外観のみ自由見学)。天空の聖地を参詣する前に、麓の町で散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
高野山の参詣口「高野口」/橋本市
和歌山県橋本市高野口町名倉226
■前田邸(ふれあいギャラリー双松舎)
和歌山県橋本市高野口町名倉392
https://www.city.hashimoto.lg.jp/hashimototaikan/asobu/midokoro/1464569395149.html
■高野口小学校(旧高野口尋常小学校)
和歌山県橋本市高野口町名倉226
https://hashimoto.schoolweb.ne.jp/hashimoto12
JR「高野口」駅前に佇む総ガラス木造3建ての豪奢な旅館建築「旧葛城館」が、2024年春から大正ロマン漂うカフェとして再スタート。高野口が高野山参詣客で賑わった当時の面影をそのまま残す登録有形文化財の建物で、お茶やスイーツをいただけます。広い玄関には旅館時代の看板や講札も残っていて、入った瞬間からワクワク。下地窓、結霜ガラス、アンティークなランプシェード、ショーケースに飾られたアンティーク食器や古道具など、歴史を感じる建具や骨董家具、雑貨に囲まれながら、ゆったり時を過ごしましょう。
cafe葛城館(旧葛城館)/橋本市
和歌山県橋本市高野口町名倉1053
0736-42-2017
営業時間/13:00~18:00
休み/月~水曜
https://www.instagram.com/katsuragikan/
日本のアマルフィ「雑賀崎」/和歌山市
湾を望む斜面に家々が立ち並ぶ景観が、イタリアのアマルフィ海岸に似ていると評判の雑賀崎。万葉歌人にも詠われた歴史ある景勝地で、江戸時代以降は独自の一本釣り漁法をあみ出した雑賀崎漁師の本拠地として名を馳せてきました。細い路地が迷路のように入り組むノスタルジックな漁師町を歩けば、かつて使われていた井戸や軒先の洗い場が目に入り、どこか懐かしい気分。昭和が香る商店や民家、水産加工場などが密集した路地裏に、古民家を利用したカフェやレストランがひょっこり姿を現し、わくわくが止まりません。高台にあるレモンの丘公園からは、風情ある町並みや漁港を一望でき、人気の撮影スポットになっています。また漁港のシンボル、雑賀崎灯台には展望広場があり、紀伊水道に沈む夕日が絶景。町歩きの締めくくりに、ぜひ訪れてください。
日本のアマルフィ「雑賀崎」/和歌山市
和歌山県和歌山市雑賀崎
073-433-8118(和歌山市観光協会)
■レモンの丘公園
和歌山県和歌山市雑賀崎1729
■雑賀崎灯台・展望広場
和歌山県和歌山市雑賀崎809-2
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/kankou/kankouspot/1044909.html
和歌山漁港から雑賀崎へ向かう海岸通り沿いのカフェです。階段と急坂を少し上った先に建つ築120年の古民家は、まさに絶景。海に向かって大きく開口した窓から和歌浦湾や市街地を一望できます。パワースポットとして有名な蓬莱岩もすぐ目の前です。店内は日本建築ならではの建具や設えを活かしつつリノベーションしたレトロモダンな雰囲気。開放感いっぱいの景色と空間に癒されながらいただけるのは、海外のビーチリゾートカフェを思わせるメニューです。ワッフルとベーグルは食事系、スイーツ系ともに楽しめます。人気のベリーベリーワッフルは、店主がオーストラリアに住んでいた頃によく作っていた思い出の味なのだとか。ぜひご賞味を。
JAHNEY(ジャーニー)/和歌山市
和歌山県和歌山市新和歌浦3-24
営業/平日8:30~16:30、土日8:00~16:30
休み/水曜日
※予約や質問はInstagramのDMで
https://www.instagram.com/jahney_wakanoura
紀州漆器の里「黒江」/海南市
黒江は四大漆器産地のひとつで、室町時代から400年以上続く紀州漆器の里です。川端通り周辺の通りには、昔の漆器職人たちの住居兼職場や問屋がのこぎりの歯のように一定の角度をもって並んでいます。京風の連子格子や黒壁が情緒ある町屋の軒先には、漆器製作に使用されていた大きな桶や荷車が飾られていて、漆器町ならではの風情。漆器蔵やうだつの家、白黒壁の家、虫籠窓の民家などが目を引きます。また町歩きがてらお土産選びをするのも、旅の楽しみのひとつ。代々続く池庄漆器店は、有形文化財に登録されている築200年の主屋の一部を漆器展示室として公開し、販売も行っています。伝統の町をよりディープに感じたいなら、紀州漆器伝統産業会館うるわし館で蒔絵を体験するのもオススメです。
のこぎり歯の町「黒江」/海南市
和歌山県海南市黒江(川端通り周辺)
073-484-3233(海南市観光協会)
■池庄漆器店
和歌山県海南市黒江692
http://www.ikeshoo.jp/
■紀州漆器伝統産業会館うるわし館
和歌山県海南市船尾222
https://www.kishusikki.com/03_kaikan.html
海南発展に寄与した岩橋新三郎が明治時代に建てた旧岩橋家住宅をリノベーション!登録有形文化財の邸宅で食事やお茶を楽しめるカフェです。美しく手入れされた庭園を眺められる雪見障子の奥座敷や、掛け軸のかかった畳の間にグランドピアノやじゅうたんを合わせた和モダンのテーブル席など、趣向が凝らされた店内で贅沢なひと時を。蔵や金庫を改装した部屋もあります。また建物を観賞しつつ、紀州に古くから伝わる味を楽しめるのも魅力です。
茶がゆセットは和歌山の郷土料理である茶粥に、焼き魚や金山寺味噌、梅干しなどの小鉢を合わせた欲張りなメニュー。
また和歌山伝統の早なれ寿司は、単品だけでなく、そばや茶がゆとのセットもあります。
べっちんさん/海南市
和歌山県海南市黒江659
073-488-3369
営業/10:00~17:00(L.O.16:30)
休み/火曜日、水曜日
※祝日の場合は営業の場合あり、電話にて確認を
https://www.bettinsan.jp/
醤油発祥の地「湯浅」/有田郡湯浅町
醤油醸造発祥の地として知られる湯浅。和歌山県唯一の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)には町家や土蔵が建ち並び、醤油と金山寺味噌の醸造で栄えた歴史を今に伝えています。醸造の香りが漂う町をそぞろ歩きながら、瓦葺き屋根や格子、漆喰で塗り籠めた虫籠窓、庇の軒先に下げられた幕板など、凝った意匠と佇まいを堪能しましょう。広い通りと、小路小路(しょうじこうじ)と呼ばれる路地が交差して広がる、独特な地割りも湯浅らしさのひとつ。昔の銭湯を利用した資料館・甚風呂や、江戸末期の町屋を改修したお休み処 立石茶屋、かつて醤油の原材料や商品の積み下ろしに利用されていたことからしょうゆ堀の名でも親しまれる大仙堀など、どこを歩いても絵になる建物と風景でいっぱいです。
醤油醸造発祥の地「湯浅町」/有田郡湯浅町
和歌山県有田郡湯浅町湯浅(重要伝統的建造物群保存地区)
■甚風呂
和歌山県有田郡湯浅町湯浅428
https://www.yuasa-kankokyokai.com/spot/2342/
■立石茶屋(旧堀田茶舗)
和歌山県有田郡湯浅町湯浅860-2
https://www.yuasa-kankokyokai.com/spot/2325/
■大仙堀
和歌山県有田郡湯浅町湯浅5
https://www.yuasa-kankokyokai.com/spot/1501/
地元・湯浅の人たちに愛される、熊野古道沿いのカフェレストラン。建物の周囲を囲む白いアーチが目印です。
ゆったりした時間が流れるノスタルジックな店内でいただけるのは、洋食を中心とした日替わりランチメニューや、季節のフルーツをふんだんに使ったスイーツ。とりわけパフェは老若男女が夢中になる名物で、インスタグラムで紹介されたことで遠方からわざわざ来店する人も。桃、いちご、シャインマスカット、スイカ、メロンなど、その時期おいしい果物がたっぷり盛り込まれたパフェメニューがそろっています。夏から秋にかけては濃厚な甘さがたまらない、いちじくを使ったパフェが登場。スイーツ好きな方は、ぜひ訪れてみてください。
カフェレストラン 花莚/有田郡湯浅町
和歌山県有田郡湯浅町栖原180
0737-63-6233
営業/10:00~18:00
休み/不定休
https://www.yuasa-kankokyokai.com/spot/171/
大正・昭和レトロな「新宮」/新宮市
熊野速玉大社や熊野古道など世界遺産の町、新宮市。一方で市街地のそこかしこに大正・昭和のノスタルジックな建物やハイカラな町並みが残る、レトロタウンとしての魅力もあります。見どころは、文化学院の創設者・西村伊作の住居であった重要文化財旧西村家住宅と、西村が設計した旧チャップマン邸。異国情緒漂う石畳と石垣の通りに大正モダンな洋館が向かい合って佇む風景は、ヨーロッパの街角のよう。旧チャップマン邸は予約すればワーケーション利用も可能で、ノスタルジックトリップを極めるには最適。また昔懐かしい昭和レトロな商店街・仲之町商店街や、江戸初期から昭和にかけて熊野川河川敷に並んでいた簡易商店を往時の風情のまま再現した川原家横丁で、買い物や食べ歩きを楽しむのもオススメの楽しみ方です。
大正・昭和レトロな「新宮市」/新宮市
和歌山県新宮市内(丹鶴、仲之町、船町など)
0735-22-2840(新宮市観光協会)
■旧西村家住宅(西村伊作記念館)
和歌山県新宮市丹鶴1-2-14
https://www.shinguu.jp/spots/detail/A0014
■旧チャップマン邸
和歌山県新宮市丹鶴1-3-2
https://www.shinguu.jp/spots/detail/A0082
■仲之町商店街
和歌山県新宮市仲之町
■川原家横丁
和歌山県和歌山新宮市船町1-2-1
https://www.shinguu.jp/spots/detail/A0015
熊野速玉大社の目の前に佇むアンティークビル。暖簾に誘われて2階に上がると…セルフリノベしたというレトロな空間に、自然素材の服や雑貨がセンス良く展示された衣類雑貨店が現れます。その一角にあるカフェがニカイノマドです。圧巻は、壁の端から端までズラリと並ぶ12列3段の木格子窓。陽だまりのような窓際のテーブル席から、参道を見下ろせます。たくさん歩いた後は、座卓の床座席で靴を脱いでくつろぐのも良さそう。オーガニックやホームメイドのスイーツ&ドリンクメニューが人気です。中でも自然卵と洗双糖を使った自家製プリンは、コクがあってクリーミーなのに後味さっぱり。素朴な甘さが、ほろ苦いコーヒーによく合います。
ニカイノマド/新宮市
和歌山県新宮市上本町2-1-2 ティピパオ内
0735-22-2992
営業/10:00~17:00
休み/月曜日、火曜日
https://www.instagram.com/tipipaoshop/
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