
【新連載!】とっさの関西弁:こんなとき関西弁でどう言うの?
<本日のお題>
飲み会の席で、上司が長い話を始めました。興味もないし、眠くて話がアタマに入ってこない。“きちんと聞いている風”を装える、相槌をうつときに便利な言葉は?
喜怒哀楽で使い分けできる、「ほんまですか?」は便利な言葉!

橋本さんによると、「ほんまですか?」は、さまざまな感情を表現できる、便利な一言なんだとか。
「会話の中で何度使っても、それぞれ微妙にニュアンスが異なり、違和感なく相槌としてすんなり馴染むから不思議です。司会者としても活躍中の芸人、サバンナの高橋茂雄さんは若手時代から口癖のように使っていて、先輩方におおいにかわいがられていたようです。どんな使い方ができるのか、具体的に見てみましょう」
喜びをあらわす「ほんまですか?」
やわらかい話題のときに、笑顔とともに明るい口調で言うと、続きを聞きたいのかな?と感じてもらえます。相手がジョークを言ったときの返しにも使え、親しい関係なら語尾をのばすパターンもありです。
強い同調の「ほんまですか!」
相手が怒りモード、否定モードのときに、力強い口調で発すると、“私は本音で話をしている”という印象を与えます。ただし、あまり同調の度がすぎると、自分の意見を言わないといけなくなるから注意しましょう。
ネガティブな話の相槌「ほんまですか……」
伏目がちに、か細い声で、語尾を小さめに発します。「そうなんですか……」と言うより深く伝わるので、「共感してくれている」と相手に強く印象付けることができて、あなたの「いい人度」がぐんとアップするはず!?
びっくりしたときの「ほんまですか!」
上司や先輩が自信たっぷりに言う話を、「初めて知った」というニュアンスで、驚いた表情で言いましょう。自分の話が認められたと感じたお相手はちょっぴりいい気分になって、あなたの好感度もアップするでしょう。
\Let’s arrange!/
「ほんまっすか」「ほんまでっか」「ほんまですのん」といった言い方もできます。
とっさの一言は、その瞬間の感情や反応をストレートに表現するものです。「ほんまですか」は、標準語の「本当ですか」のような強さはなく、感情をのせやすくて臨機応変に使える関西弁だといえますね。
教えてくれた人放送作家・橋本昌人さん