相手の緊張を解く“魔法のツッコミ”【とっさの関西弁】

＜本日のお題＞

新しい部署に配属された後輩が、3分間の自己紹介スピーチをすることに。一生懸命話しているけど、声がうわずっている……緊張を解いてあげたい！ そんなとき言葉をかけるとしたら？

「なんでやねん！」は異次元のコミュニケーションワード！

場をなごませたいときは、立場が上の人が率先して「なんでやねん！」とツッコミましょう。

関西弁の「なんでやねん！」は、相手を否定したりディスったりする言葉ではありません。むしろ関心のある人にツッコミを入れる言葉、最高級のホメ言葉といってもいいくらい、その人を認めている証拠です。人をホメるだけではなく叱ったときになってはじめて、「あなたを認めました」となるものなんです。

「なんでやねん！」は、ホメると叱る、相反することを同時にできる異次元のコミュニケーションワード。「なんという奇抜な発想。あなたはすごい！」と「なんというバカな考え。あなた、大丈夫？」という、ホメると叱るが絶妙に混ざりあっているのです。

身近に関西人の後輩がいるのなら「なんでやねん！」と、合いの手を入れてみましょう。それもリズミカルに何度か。後輩の言葉や意見に関心が高いことの表れだと、周りのみんなも理解してくれるに違いありません。リーダーであるあなたの「なんでやねん！」で笑いが起こって、場がなごむことでしょう。

そう、漫才コンビのツッコミ役をあなたが演じるのです。
「なんでやねん！」の合いの手によって、愛の手を差し伸べているのですよ。（橋本さん）

まとめ

最近はテレビなどでもよく使われる「なんでやねん！」は、愛情と信頼関係がある相手に使うもの。標準語の「なんでですか！」と似ていますが、ニュアンスはまったく違います。「なんでやねん！」は、言われたほうも言ったほうも気軽に捉えられる言葉なんですね。