サンスター管理栄養士に聞いた、「食べてできる口臭予防」って!?
6月は梅雨の季節。雨が続くこの季節は湿気を含んだじめじめした空気が肌にまとわりついて、決して快適な季節とはいえませんよね。さらに、マスクを付けるとマスクの内側にもさらに湿気がこもりやすくなります。吐く息に口臭があれば、湿気+お口の臭いで不快感がアップしそうです。せめてお口の中の空気環境は、できるだけ快適にしておきたいと思いませんか。
そこで、皆さんはどのような口臭予防をしていますか?
■お口のことはプロに聞こう!
ということで、口臭予防をプロに教えてもらうため、やってきたのは大阪・高槻市にある『サンスター コミュニケーションパーク』に行ってきました。
美しく手入れされた広い庭には、ハブラシをモチーフにしたベンチがありました。こういう遊び心がすてきですね! 思わずこんな写真を撮っちゃいました♡
実は、サンスターには「健康関連産業に携わる社員がまず健康であるべき」という理念のもと、社員が健康について学び、実践する『サンスター心身健康道場』という福利厚生施設があるのだそう。専属の管理栄養士が講師として指導を行ったり、健康情報を発信しているんです。そこで、心身健康道場の管理栄養士・田北史織さんに家庭で簡単にできる口臭予防を教えていただきました。
■食べ物で口臭予防ができる!?
「口臭の原因の一つには、唾液の減少が関係しているといわれています。マスク生活で口呼吸が増えて口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるんです。その細菌の繁殖が、口臭の原因の一つになるといわれています。唾液の減少を防ぐには、唾液の分泌を促進する食べ物を取り入れるといいですよ」と、田北さんに教えていただきました。
唾液の分泌に大切なことは、とにかく“よくかむこと”なんだそうです。そこで、実際に唾液の分泌を促す食材を使って、家庭で簡単に作れるレシピを教えていただきました。
今回注目した食材は、切り干し大根・納豆・ナッツです。
歯ごたえがある切り干し大根は、ゆっくりしっかりかむことによって唾液の分泌を促します。また納豆のネバネバの中に含まれるポリグルタミン酸には、唾液分泌を促進する作用があるのだとか。もちろん、ナッツもよくかんで食べる食材ですよね。これらの食材を使った注目の2つのレシピをご紹介します。
■5分でできる!コクうまランチ「ピリ辛納豆乳うどん」
今回ご紹介する1品目は、切り干し大根と納豆を使った『ピリ辛納豆乳うどん』です。食物繊維やカルシウムを豊富に含む切り干し大根は、水で戻す時間を短めの約5分にすることでしっかりした歯ごたえが残るので、よくかんで食べることにつながるそうですよ。
<材料/1人分>
冷凍うどん・・・1玉
切り干し大根・・・15g
コチュジャン・・・小さじ1
淡口しょうゆ・・・小さじ1/2
納豆・・・1パック
付属のタレ・・・1袋
豆乳・・・200ml
みそ(あれば赤みそ)・・・小さじ1
ノリ、いりごま、ラー油・・・お好みで
<作り方>
(1)まずは、切り干し大根を軽く洗って水で戻し、よく絞ってからコチュジャンと淡口しょうゆで和えます。
栄養価が高く、食べた後の満足度も高い切り干し大根は、刻む必要がないので時短調理にもおすすめです。
(2)切り干し大根をしっかり混ぜ合わせたら、次に納豆を付属のタレとよく混ぜ合わせます。
(3)豆乳にみそを入れ、よく混ぜて溶かします。
(4)電子レンジで温めて冷ましたうどんを器に盛り、みそ入りの豆乳を注ぎ入れます。
(5)うどんの上に、切り干し大根と納豆を盛り付けます。お好みでノリやいりごま、ラー油をトッピングしてできあがりです。
食べる前にしっかりかき混ぜて、よく味をなじませてくださいね。コチュジャンの辛さに豆乳のまろやかな甘さがほどよくマッチしていて、切り干し大根の食感がいいアクセントになっていますよ。辛い味が苦手な人は「コチュジャンを入れず、淡口しょうゆの量を2倍にして調味してみてください。」と田北さんが教えてくれました。
■いつもの和え物をランクアップ「小松菜とわかめの納豆和え」
2品目は『小松菜とわかめの納豆和え』をご紹介します。納豆は“ひきわり”タイプよりも、小粒や中粒タイプのほうがしっかりかむことができておすすめです。
<材料/4人分>
小松菜・・・1束(200g)
乾燥わかめ・・・5g
淡口しょうゆ・・・小さじ1
ごま油・・・小さじ1
納豆・・・1パック
付属のタレ・・・1袋
アーモンド・・・10粒
<作り方>
(1)まず湯を沸かし塩(分量外)を少々入れて小松菜を茎から入れます。約30秒ゆでたら水にさらし、5~6cmの食べやすい長さに切って絞っておきます。
(2)次に、乾燥わかめを5分程度水につけて戻し、絞ります。
(3)小松菜とわかめをボウルに入れ、淡口しょうゆとごま油を加えてよく混ぜ合わせます。
(4)付属のタレをかけてよく混ぜた納豆を加え、さらに混ぜます。全体がなじんだら、器に盛ります。
(5)1粒を5~6片にカットしたアーモンドを上に飾ってできあがりです。
さっぱりした味わいに、ナッツの香ばしさとわかめや納豆のうまみがほどよくマッチしたやさしい味です。小松菜やわかめ、納豆、ナッツなどそれぞれの食感の違いを楽しみながら、しっかりかんで味わうことができます。
■100年mouth、100年healthの時代に向けて
いかがでしたか。食べ物をしっかりかんで唾液の分泌を促進することが口臭予防の一つになることがわかりました。これなら誰でも簡単にチャレンジできそうですね。切り干し大根や納豆、ナッツ以外にも、唾液の分泌を促す歯ごたえがある食材をうまく取り入れながら、楽しくチャレンジしてみてください。
“口は生きるの1丁目”。お口から始まる健康生活を大切にしながら、100年先も健やかなお口と体で毎日を楽しく過ごしたいものですね。(取材・文/安井直美、写真/松井ヒロシ)
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