TOP ライフスタイル 【兵庫出身】アーチェリー日本代表・上原瑠果がロス五輪を見据え、競技を続ける理由

【兵庫出身】アーチェリー日本代表・上原瑠果がロス五輪を見据え、競技を続ける理由

2026.01.31

アーチェリー日本代表として活躍する上原瑠果(うえはら るか)選手は、甲南女子中・高等学校、同志社大学を経て、現在は名古屋市を本社とする日本特殊陶業に所属する社会人アスリートです。

2025年7月に行われた、オリンピックや世界選手権へとつながる登竜門ともいわれる「FISUワールドユニバーシティゲームズ」では、女子団体で金メダル、個人でも銅メダルを獲得。
同年9月の「2025年世界選手権大会」では、アーチェリー リカーブ女子団体で銀メダルを獲得し、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックでの活躍が期待される、日本のトップ選手のひとりです。

普段は学生アスリートを取材している連載「放課後アスリート」。今回は、学生から社会人へとステージを移した上原選手に、競技を続ける決意と、今の想いを聞きました。

上原瑠果 (うえはら るか)

中学時代にアーチェリーに出会い、高校1年時に「世界ユース選手権 アルゼンチン大会」団体優勝。高校2年時に「全国高等学校アーチェリー競技選手権大会」優勝。大学1年時に「全日本学生アーチェリー女子王座決定戦」団体優勝、大学4年時には同大会で団体準優勝を果たす。2024年、日本特殊陶業に入社。2025年7月開催の「FISUワールドユニバーシティゲームズ」では女子団体金メダル、個人銅メダルを獲得。さらに同年9月の「2025年世界選手権大会」では、リカーブ女子団体で銀メダルを獲得した。趣味はショッピング。

弓を引く楽しさとかっこよさに惹かれて入部

提供:上原瑠果

まず、アーチェリーを始めたきっかけを教えてください。

甲南女子中学校に入学し、運動部に入りたいなと思っているときにアーチェリー部があるのを知りました。それで部活動体験に参加したんですが、弓を射る姿がかっこよくて興味を持ったのがきっかけです。

実際に弓を引いたときのことは覚えていますか? どんな印象でしたか?

先輩方が引き方を教えてくださって、初心者用の弓だったこともあり、思っていたより簡単でした。風船もたくさん割れて、「これならできるかも」って思えたんです。それに、先輩方も部員を獲得したいからか(笑)、すごく褒めてくださって。まさに思うツボでした。

想像以上に楽しかったんですね。入部してからは、どんな練習の日々だったのでしょう。

アーチェリーは日常生活では使わない筋肉を使うので、中学1年生の間は筋トレが中心でした。半年ほどかけて筋肉をつけ、そのあと“素引き”といって、矢を射たずに弓を引き続ける練習をさらに半年、ようやく弓が射てるようになります。ようやく弓が射てるようになります。実際に射ち始めると難しさもありましたが、ステップアップは学年で一番早かったんです。もしかしたら、少し才能があったのかもしれません(笑)。そこから、より一層アーチェリーにのめり込んでいきました。

競技を続ける中で、「もっと上を目指したい」と思うようになったのは、いつ頃でしたか?

中学3年生のときにU-17のナショナルチームに入ることができたんですが、当時は「サッカーではよく聞くけど、アーチェリーにもあるんだな」という感覚でした。でも翌年、世界ユース選手権に出場して、初めて世界中のアスリートと戦う経験をして。そのときに、「行けるところまで、とことん行こう」と思うようになりました。

世界ユース選手権での一コマ
提供:上原瑠果

ロス五輪にも挑戦できる今だからこそ継続を決意

学生から社会人へと立場が変わるタイミングは、やはり大きな節目だったと思います。競技を続けるかどうか、迷うことはありませんでしたか?

実は、すごく悩みました。アーチェリーは実業団が少なく、社会人になっても続けている人は多くありません。社会人アスリートの方に話を聞いたり、中学・高校時代のコーチや親に相談したりする中で、「オリンピックを目指せる人は少ないんだから、できるところまでやってみたら?」と背中を押してもらいました。自分自身も、オリンピックに挑戦できる位置にいるという自覚があったので、続けることを決めました。

実際に社会人アスリートとしての生活が始まってからは、どのようなペースで練習を続けているのでしょうか?

基本は週5日のほとんどの時間を練習に充てています。アーチェリーは再現性のスポーツなので、弓を射たないと筋肉も感覚も維持できません。自分の傾向を探るためにも、とにかく数を射つことが大切で、1日に平均450〜500本ほど、ひとりで射っています。

提供:上原瑠果

それだけの本数を、毎日おひとりで射ち続けているんですね。すごいです。ただ、ひとりでの練習は寂しく感じることはありませんか?

よく聞かれるんですが(笑)、ひとりのほうが集中できるので、私には合っています。道具を使う競技だからこそ、自分のペースで細かくチューニングできるのも、ひとり練習の良さですね。

自分のペースで向き合える環境でもあるんですね。その中で、学生時代と比べていちばん変わったと感じるのは、どんな点でしょうか。

パーソナルトレーニングを取り入れるようになりました。アーチェリーは運動量が少なく見られがちですが、試合は長時間に及び、体力や筋力がないと最後まで持ちません。トレーニングを始めてから基礎体力が安定し、それに合わせて試合中の点数の落ち込みが大幅に減りました。そこが一番大きな変化だと思います。

香りで気分転換を、ファッションでいつもと違う自分を楽しむ

アーチェリーの試合は朝から昼過ぎまで続くことも多いそうですね。長い時間の中で、集中力はどのように保っていますか?

最近は香水をつけるようになりました。野球選手が気持ちの切り替えに香りを使っていると聞いて、私も取り入れてみたんです。柑橘系の香水をつけて練習した日に自己ベストが出て、それ以来ハマっています。

提供:上原瑠果

香りで気分転換できるのはいいですね。それでも疲れを感じるときは、どんなふうに気持ちを切り替えていますか?

おしゃれをして、梅田や神戸方面にショッピングに出かけます。大学時代は家で過ごすことが多かったんですが、社会人になってからは活動的になりました。普段はジャージばかりですが、実はファッションが好きで。おめかしをすると、競技のときとは違う自分になれる気がして、いい気分転換になっています。

提供:上原瑠果

ファッションがお好きなんですね。洋服を購入する際に意識していることはありますか?

トレーニングの影響で肩まわりがかなり大きくなってしまって(笑)。競技には良いんですが、服のシルエットが変わるので、買う前に必ず試着するようにしています。

遠征や試合のときに、必ず持っていくものがあれば教えてください。

グミとチョコです。試合中は糖分補給が欠かせませんし、噛むことで脳が刺激されると聞いているので、バッグの中には常にストックしています。同期が差し入れでグミを持ってきてくれることも多くて、気づくと増えすぎてしまうこともあります(笑)。あとは、試合に持っていくバッグに日本特殊陶業のオリジナルキャラクター「スイスイ」のキーホルダーを付けています。

上原さんが手にしているのが、日本特殊陶業のオリジナルキャラクター「スイスイ」。

今後の目標について、改めて聞かせてください。

長期的な目標は、2028年のロサンゼルスオリンピックのメンバーに入り、メダルを獲ること。その前に、2026年愛知県で開催されるアジア競技大会への出場を目指しています。愛知本社の企業の一社員として、愛知でメダルを獲りたいですね。

最後に、社会人アスリートとして、いま競技に打ち込んでいる学生アスリートに伝えたい言葉があればお願いします。

スポーツは結果を求められる分、つらいことも多いと思います。勝てるのはひとり、ひとつのチームだけなので、失敗の方が多いはずです。でも、そこからどう立ち上がるかを大切にしてほしい。初心と感謝を忘れず、一瞬一瞬を大切にしていけば、自然と結果はついてくると思います。

学生時代に磨いた集中力と、自分を信じる心を武器に、日本のトップアーチャーとしてロス五輪を目指す上原選手。弓を構える凛としたフォームは、彼女の芯の強さそのものを表している気がします。

これまでの「放課後アスリート」はこちら

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