「金がないなら知恵を出す!」ひらパー兄さん誕生の裏側…ひらかたパークが関西人に愛され続ける理由
遊園地といえば、巨大なテーマパークや最新アトラクションを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし大阪には、114年もの間、関西の人々に親しまれ続けている遊園地があるんです。
今回は、2026年6月28日(日)に放送された読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』の人気コーナー「ほんわか100年百景」から、幾多の閉園危機を独自のアイデアで乗り越え、関西人の思い出を作り続けてきた「ひらかたパーク」をご紹介します。
※この記事は2026年6月28日(日)放送時点の情報です。最新の情報は店舗にお問い合わせください。
114年愛され続ける、日本最古の遊園地
大阪府枚方市にある「ひらかたパーク」。およそ40種類のアトラクションに加え、最近ではアクアリウムができたり、イルミネーションが開催されるなど、年間100万人以上が訪れる関西人にはなじみのある遊園地です。
ひらかたパーク事業部の田中さんによると、開園は1912年(大正元年)。継続して営業している遊園地としては、日本最古と言われているそうです。
菊人形展から始まった「枚方遊園地」の誕生
ひらかたパークの歴史は、かつて寝屋川市で開催されていた「菊人形展」が枚方へ移転し、1912年に「枚方遊園地」として誕生したことから始まります。そこへ池や滑り台、飛行塔が作られ、少しずつ遊園地としての施設が充実していったのですが、1944年からの5年間は戦争で休園を余儀なくされました。
しかし戦後、高度経済成長期を迎えるとひらかたパークは黄金期へと突入していきます!
「東洋一」で話題を集めた黄金時代
戦後のひらかたパークは、「東洋一」や「初物・一番もの」をキーワードに注目を集めました。1953年には当時「東洋一」と呼ばれたハリケーンコースターが登場し、1955年には約4万株ものバラが咲き誇る「東洋一のバラ園」が誕生。さらに1960年には、およそ40種類のおサルさんを集めた「モンキーランド」が完成。関西初となるゴリラの「リカちゃん」を見ようと、多くのお客さんが足を運びました。
その後もプール(1965年)やスケートリンク(1972年)などが次々に開設され、1974年には過去最高の年間入場者数160万人を突破しました!
レジャー多様化の窮地を救った「脱日常」という発想
しかし、1970年代後半に入ると、テレビゲームの登場や海外旅行の普及など多様化するレジャーの影響で、お客さんの数はどんどん減少していきます。
そんな難局を救ったのが、1983年に開業した「東京ディズニーランド」の誕生でした。現地を訪れたスタッフが「現実の世界とは思えない、まさに非日常の夢の国」に感動。「お客さんが日常を忘れて遊びに没頭できるような場所をつくるんや!」と、「脱日常」をテーマに大改革を決意したのです。
そこで、カモメをモチーフにしたオリジナルキャラクター「ギャビーガルタン」と恋人の「ベッキーバーディー」を誕生させて独自の世界観を作りました。さらに、現在園内で一番歴史のあるローラーコースター「レッドファルコン」(1988年)や大観覧車「スカイウォーカー」(1991年)、花博で使われていたメリーゴーランドなどを導入。“脱日常”の世界観づくりが実を結び、再び多くのお客さんで賑わうようになりました。
「金がないなら知恵を出す!」危機を救った発想
しかし、ひらかたパークに再び試練が訪れます。職人の高齢化と後継者不足によって、94回も開催された「大菊人形展」が2005年に閉幕。他にもレジャーの多様化やユニバーサル・スタジオ・ジャパン開業の影響を受け、2000年代には関西の老舗遊園地が相次いで閉園していきました。
再び大ピンチに陥る中、スタッフが行き着いた答えが「金がないなら知恵を出すんや!」という逆転の発想でした。「ひらパーを身近に感じてもらえるような兄貴分みたいな存在」として考案されたのが、「ひらパー兄さん」です。
直筆の手紙で実現!全国区の顔となった「ひらパー兄さん」
初代ひらパー兄さんに起用されたのは、当時『M-1グランプリ』王者として大人気だったブラックマヨネーズの小杉竜一さん。「ひらパーに行こうぜ!」のフレーズとともに、ひらパーを庶民的でより親しみやすい存在にしました。
そして2013年、小杉さんの勇退に伴い次に担ってくれる人物として名前が挙がったのが、枚方市出身の岡田准一さんでした。
ダメ元でのオファーでしたが、スタッフは直筆の手紙で岡田さんを口説く作戦を決行しました。
「わたしたちひらかたパークは、いくつかの強い意志を持っています。それはひとりでも多くの人にひらかたパークへ来てもらい、一生忘れない思い出を作ってもらいたい。100年続いた遊園地から枚方を、枚方から関西を、そして関西から日本を元気にしたい。というものです。枚方で育ち、ひらかたパークで遊んだ思い出をお持ちの、そしてご自身の言葉でひらかたパークを語ることのできる岡田さんだけが、ひらかたパークから日本中を元気にしていけると信じております。なにとぞよろしくお願いいたします。」
この切実な想いが届き、岡田さんは“超ひらパー兄さん”に就任。岡田さんが超ひらパー兄さんになって今年で14年目を迎えます。ユニークな歴代ポスターなどは50種類以上にのぼり、全国的な知名度獲得に大きく貢献しています。
114年間変わらないのは、「思い出を届けたい」という気持ち
時代の移ろいとともに進化するひらパーですが、70年以上変わらず残っているものもあります。1955年から続くローズガーデンで、半世紀にわたってバラの管理をし続けてきた髙田さんは、「その時代のニーズに合った営業をされているので、我々はそれにお答えするような管理をしていかなあかん」と語ります。そして、「バラ園に一歩足を踏み入れられた時に『わあ』っていう歓声というか、その一言だけなんですよね」と、お客さんに喜んでもらえることがやりがいだとお話しされていました。
園内のお客さんからも、「手ごろな遊園地」「だんだん成長していく姿が見られてね、あの乗り物にも乗れるようになったんやとか」と、愛される声が多数寄せられています。
「初物・一番もの」で注目を集め、「脱日常」をテーマに遊園地を刷新し、「金がないなら知恵で勝負」とピンチを乗り越えてきた歴史。紆余曲折ありながらも、ひらかたパークが何より大切にしてきたのは「お客さんに一生忘れない思い出を作ってもらいたい」という熱い思いでした。
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大阪ほんわかテレビ
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※この記事は2026年6月28日(日)放送時点の情報です。最新の情報は店舗にお問い合わせください
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