【絶景】地元の人しか知らない?奈良「桜の穴場スポット」
春と言えば桜の季節です。奈良県にも桜の名所がたくさんあります。桜と言えば一般的に『ソメイヨシノ』を指しますが、奈良公園にはソメイヨシノの他に、花びらに白とピンクが混じっている『ナラノヤエザクラ』や、緑色の花が咲く『御衣黄(ぎょいこう)』などの珍しい桜がたくさん植えられています。
また世界遺産の『吉野山』では、開花と同時に出る赤茶けた若葉がチャームポイントの山桜が、約3万本も植えられており、“日本一の桜の名所”とも言われています。
そんな桜の名所の中でも、今回は穴場の桜スポット『三室山(みむろやま)』をご紹介します。なお、写真は筆者が2021年3月末に撮影したものです。
■アクセスは王寺駅からバスが便利
三室山は、奈良県北西部の生駒郡斑鳩町にあります。山の近くには『竜田公園』の駐車場がありますが、20台分ほどしかないので、天気の良い土日などは満車で駐車できないことが多いです。
JR・近鉄の王寺駅北口から『国道横田行き』『シャープ前行き』『法隆寺前行き』のいずれかの奈良交通バスに乗車し、『三室山下』で下車するのがおすすめです。バス停からは10分ほど歩きます。
■山の麓を流れる竜田川にも注目!
三室山と大和川の支流である竜田川沿いには、多くの桜の木が植えられており、開花時期になると山周辺は地元の人たちで賑わいます。竜田川は平安時代の歌人・在原業平(ありはら の なりひら)や能因法師(のういんほうし)の歌など、多くの和歌に登場します。
在原業平が「千早ぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」、能因法師が「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」と詠うなど、竜田川は紅葉の名所としても知られています。
特に在原業平の詩は、競技かるたマンガのタイトルの由来にもなっています。ちなみに『竜田揚げ』は、竜田川に浮かぶモミジに似ていることからその名が付けられたそうです。
■地元民の憩いの場
三室山は標高82メートルの小さな山なので、手軽に山頂まで登ることができます。
三室山は、古くから神が鎮座する山とされています。飛鳥時代に聖徳太子が斑鳩宮を造営する際、飛鳥(今の明日香村)に祀られていた神様の分霊を、この地に移して祀ったと伝えられています。
三室山に植えられている桜は、ほとんどがソメイヨシノです。
■標高は低いけど、山頂からの景色もバッチリ
桜の花を見ながら登っていると、あっという間に山頂にたどり着きます。
山頂からは、大阪府との境にそびえる生駒山や信貴山を見ることができます。奈良県内には景観保護により高い建物が無いので、とても高い場所から見下ろしているように感じます。
山頂には五輪塔があり、能因法師の供養塔と伝えられています。もともとは三室山南側にありましたが、三室山が公園として整備される際に、今の場所に移されたそうです。
<スポット詳細>
三室山
住所:奈良県生駒郡斑鳩町神南4丁目
電話番号: 0745-74-6800
登山口:山の東・西・南側にあり
最寄駅:JR・近鉄『王寺駅』
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いかがでしたか? 桜スポットをお探しの方はぜひ訪れてみてくださいね。(文/東ポチ)
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※ 東ポチ
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