一面に広がるコスモスに感動…!奈良のお寺で見つけた「期間限定の絶景」
『奈良公園』の北方にある『奈良坂』と呼ばれる登り坂を登りきった場所に、『般若寺(はんにゃじ)』と呼ばれるお寺があります。
般若寺では、四季折々の花が楽しめ、春は山吹(やまぶき)、夏は紫陽花(あじさい)、秋は秋桜(コスモス)、冬は水仙(すいせん)の花が見頃を迎えます。
特に、秋は境内一面にコスモスの花が咲き、見応えがあることから般若寺は“コスモス寺”の異名も! 今回は、筆者が2020年10月に訪れた際の様子をご紹介します。今年も一面に広がるコスモスを眺めるのが楽しみですね。
■約1400年前に創建された由緒ある寺院「般若寺」
創建については正史(国家的に認められた歴史書)に記載がないため、定かではありません。ですが、『般若寺』の寺伝によると、飛鳥時代の629年に高句麗の僧・慧灌(えかん)が創建し、奈良時代の735年(天平7年)に第45代・聖武天皇が伽藍(お寺の建物)を建立したと伝えられています。聖武天皇といえば、世界遺産『東大寺』にある『奈良の大仏』を造立したことでも知られています。
般若寺には広い駐車場がありますが、コスモスが咲く時期の土曜・日曜・祝日はたいへん混雑して、満車になることが多いので電車・バスの利用をおすすめします。
公共交通機関を利用する場合はJR・奈良駅(西口11番のりば)、または近鉄・奈良駅(2番のりば)から、『青山住宅』または『州見台八丁目』行きの奈良交通バスに乗り、般若寺バス停で下車してください。
バスの乗車時間は、JR・奈良駅から15分、近鉄・奈良駅から8分ほどです。途中『奈良公園』を通るので、寄り道して鹿さんと遊ぶのもおすすめです。
こちらは高さ約12mの『十三重石宝塔』。
聖武天皇が自筆の大般若経を安置するために建立したのが始まりと伝えられています。なお、現在のものは鎌倉時代の1253年(建長5年)に建立されたものです。
■一面に広がるコスモス畑に感動!
『般若寺』のコスモスは、例年9月下旬~11月上旬頃に見頃を迎えます。
ピンク色が可愛らしいコスモスをはじめ、
変わった品種のコスモスも植えられているため、
それぞれの花の違いを楽しむのもよさそうです。
■境内には偉人や武将のお墓も!?
境内には藤原頼長の供養塔もあります。藤原頼長は平安時代末期の公卿(くぎょう・政治家)で、1156年(保元元年)に起こった『保元の乱』により奈良で亡くなったといわれています。
こちらは平清盛の五男、平重衡の供養塔です。1181年に平氏に従わない南都(奈良)の衆徒に、見せしめとして『興福寺』や『東大寺大仏殿』などの寺院を焼討ちし、仏教界の強い恨みをかったといわれています。
ここ『般若寺』もそのときに焼かれ、この出来事を『南都焼討』といいます。後に『一ノ谷の戦い』(現在の兵庫県神戸市・福原・須磨)で平氏は源氏に敗れ、重衡は須磨で囚われの身になり、鎌倉へ送られることになりました。そこへ、重衡を恨んでいた南都の大衆は身柄を引き取り、木津川の河原で処刑し、その首を般若寺の門前にさらしたそうです。
■境内のいろんなところにコスモスが…!
大正時代のガラス鉢に浮かべたコスモスなど……
花を使った演出も好評です。
こちらは人気の『コスモスお守り』。お守りはさまざまな色があるので、どれにしようか迷ってしまいますが、筆者は定番のピンク色にしました。
<施設詳細>
般若寺
住所:奈良県奈良市般若寺町221
電話番号:0742-22-6287
拝観時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
※1月・2月・7月・8月・12月は9:00~16:00
拝観料:【大人】500円【中・高生】200円【小学生】100円(各税込)
『般若寺』では、例年6月になると早咲きのコスモスとアジサイが同時に見ることも! 歴史を知って行くと、楽しみ方の幅が広がります。期間限定の絶景コスモス畑、ぜひ一度訪れてみてください。(取材・文/東ポチ)
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※ 東ポチ
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