老舗旅館の若女将おすすめ!一度は食べたい「京都の絶品そば」3つ
有形文化財が数多くある京都。今や観光地としても大賑わいです。その京都でグルメというと、京野菜や京風○○といったものが思い浮かびます。
今回は、京都で老舗旅館『十四春旅館』を切り盛りしている若女将・玉垣多佳子さんに、京都に来たらぜひ立ち寄ってほしい“おそば屋”さんをご紹介いただきました!
年末年始のおでかけにもぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
■1:つなぎは一切なし!繊細な風味が堪能できる『自家製からすみと温泉玉子の冷やかけそば』(蕎麦屋 にこら)
まずご紹介するのが『蕎麦屋 にこら』。京町屋の外観を活かしつつ、和モダンの内装が素敵なお店です。
お蕎麦は、その日に使う分量だけ製粉し、蕎麦の香りが飛んでしまわないようゆっくりと石臼を使って挽いているのだそう。あえてつなぎを入れずに打たれたお蕎麦は、噛むごとに蕎麦の芳ばしい香りを堪能できます。
玉垣さんおすすめのお蕎麦は、『自家製からすみと温泉玉子の冷やかけそば』(1,850円・税込)。こちらのお蕎麦を目当てによく行かれるのだそう。からすみの塩辛さと蕎麦の甘み、京風だしがマッチして、絶品のおいしさなんだとか!
<店舗情報>
蕎麦屋 にこら
住所:京都府京都市上京区智恵光院通五辻上ル五辻町69-3
アクセス:地下鉄鳥丸線『今出川駅』下車、京都市営バス『今出川浄福寺』下車。
電話:075-431-7567
営業時間:ランチ11:30~14:30(L.O.14:00 ※最終入店13:45まで)ディナー17:30~21:30(L.O.20:30 ※最終入店20:00まで)
※12月31日(月)は通常の平日営業。蕎麦が売り切れ次第終了。年始は1月3日(木)から。詳細は公式HPでご確認ください。
■2:江戸時代から続く伝統の味『あなごそば』(晦庵 河道屋)
江戸時代から続く、生そばの老舗『晦庵 河道屋(みそかあん かわみちや)』。京都と自然の調和が美しい数寄屋造りの店舗は、昔ながらの京都を感じさせます。
こちらで玉垣さんがおすすめするのは、ふわふわの煮穴子を優しく味付けした『あなごそば』(1,600円・税込)。山椒の風味がほどよいアクセントとなり、大きな煮穴子を飽きなく最後まで味わえます。
中休みなく営業をされてるので、ランチを食べ損ねてしまったときでも大丈夫! テーブル席や座席だけでなく、風情あるお庭でお蕎麦をいただくこともできます。
<店舗情報>
晦庵 河道屋(みそかあん かわみちや)本店
住所:京都府京都市中京区麩屋町通三条上ル
最寄駅:地下鉄東西線『京都市役所前駅』
電話:075-221-2525
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日(※祝日の場合は、前後に振替えることがあります。)
■3:老舗鰹節屋の絶品そばつゆ『京風そばつゆ』(京都鰹節株式会社)
自宅でお蕎麦を作る方におすすめはこちら。京都鰹節株式会社の蕎麦(乾麺)と『京風そばつゆ』(1本/1,480円)です。玉垣さんはこのそばつゆを使って年越しそばをいただくのが習わしになっているそうです。
京風そばつゆは、京都の名水と厳選に厳選を重ねた削り節から作られた、老舗鰹節屋の渾身の一品。濃縮されたそばつゆなので、自分好みの濃さで使えるのも嬉しいところ。
お蕎麦には、同じく京都鰹節株式会社が販売しているお総菜『京風味付にしん姿煮』(1本詰め×5パック入り/1,270円)をトッピングしているのだとか。
醤油と砂糖、みりんというシンプルな調味料でじっくりと煮込まれ、味付けられたニシンは、舌の肥えた若女将・玉垣さんでさえ「これ以上のニシンの煮つけを、他で味わったことがない」と唸らせるほど。京風そばつゆは、そう麺つゆや、煮物のダシなどに使えば、簡単に京風の味付けを楽しむことができます。
京都鰹節株式会社では、ほかにも和食以外にも中華や総菜なども取り扱っており、いずれもオンラインから求めることからできます。
<詳細情報>
京都鰹節株式会社
住所:京都府京都市南区吉祥院石原堂ノ後西町7
※購入は、オンラインまたは営業所で開催される特設会場にて。
※特設会場の開催日はHPでご確認ください。
ほかではいただくことができない老舗の味が多いのも、京都グルメの魅力です。観光に来たら、ぜひ召し上がってみてはいかがでしょうか。(文/浜田みか)
【画像】
※玉垣多佳子/蕎麦屋 にこら