出石城下町、秋の宗鏡寺(沢庵寺)を訪れました。
11月上旬、出石城下町・宗鏡寺(豊岡市)を訪れました。
沢庵漬けで有名な沢庵和尚ゆかりのお寺です。
宗鏡寺は、1392年に山名氏の菩提寺として設立されたと伝えられ、その後織田信長公の但馬平定により山名氏が滅び、お寺も荒廃したとのことです。
荒廃したお寺を再興したのが沢庵和尚で、別名「沢庵寺」ともよばれ地域の人々に親しまれています。
紅葉の名所としても知られる宗鏡寺を拝観してみたいと思います。
まず目に入ってくるのが立派な本堂です。
室町時代の仏像が安置されており見ることができます。
本堂から右方向を見ると、「願いの鐘」とよばれる鐘撞堂の手前に
きれいに選定されたドウダンツツジが真っ赤に紅葉していました。
本堂の南側にある庭の紅葉が見ごろとなていました。
庭には巨石が配置されていて、紅葉とともに庭の雰囲気も楽しむことができました。
こちらは、本堂の東側にある庭で「鶴亀の庭」と呼ばれています。
この庭は、沢庵和尚が宗鏡寺を再興したときに作庭されたものだそうです。
紅葉はまだこれからというところでしたが11月中旬から下旬になると庭の景観もひときわ美しくなるそうです。
夏場には、モリアオガエルが産卵するなど自然豊かな庭となっています。
鶴亀の庭からさらに奥に進むと様々な石碑や建物があり、歴史を感じさせます。
そこでも紅葉を楽しむことができます。
庭を散策していると「投淵軒」と呼ばれる建物があります。
この建物は、沢庵和尚が静かに生活を送った場所であったとして1968年(昭和43)に復原されたものだそうです。
投淵軒の周囲には紅葉している木々が多くあり目を楽しませてくれます。
紅葉した木々の下に入って上を見上げると、真っ赤な天井があるようです。
下をみると緑色の苔の絨毯の上に、紅葉した落ち葉が並びます。
宗鏡寺東側の庭を散策していると少し小高い場所に沢庵和尚のお墓があります。
沢庵和尚のお墓のある高台から庭を見下ろすことができ、上からも紅葉を楽しめます。
宗鏡寺の本堂からは、南庭と鶴亀の庭をながめることができます。
住職によると庭の設計は、本堂の部屋から座って見る目線で作られているとのことです。
ぜひ畳にゆっくり座りながら紅葉の庭を満喫してみてください。
沢庵寺ということもあって「沢庵漬け」が本堂で販売されていました。
沢庵和尚が徳川家光公にこの漬物を献上したところ大変気に入った家光公が「沢庵漬け」と命名したことから、この名前が広まったと伝わっているそうです。
宗鏡寺では、住職自ら昔ながらの製法でぬかと塩だけで沢庵漬けを作られているそうです。
ひとつ500円で販売されていましたよ!
宗鏡寺では、歴史が刻まれた庭と美しい紅葉を存分に楽しむことができました。
紅葉はまだこれからピークを迎えそうです。
出石城下町を訪れたら宗鏡寺に歴史と秋を感じに行きませんか?
宗鏡寺
住所:豊岡市出石町東條33
参拝時間:9:00~16:00
拝観料:大人300円、子供:無料
こちらをご覧ください。
⇒2020紅葉・豊岡市