世界のマジシャンが買いに来る!マジックの“タネ”を売る男の仕事の裏側
不思議なトリックで私たちを驚かせてくれるマジシャン。実は、彼らにタネを販売しているクリエイターがいるのをご存じですか?
今回は、2020年10月15日(木)に読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』の人気コーナー『まるトクZIP!』で放送された、マジッククリエイターの仕事の裏側をご紹介します!
■マジシャンに欠かせないアレを作る!一風変わったクリエイター
一風変わったクリエイターとして活躍中の益田克也さん。何やら写真を取り出します。
写真を指で弾くと……。なんと一瞬にして、自由の女神像が消えてしまいました!
そう、益田さんの職業はマジシャン……ではなく、マジックのタネを考えるマジッククリエイターなんです。
プロのマジシャンなどが使うマジック道具を製作・販売してお金を稼ぐという、珍しい職業です。
これまでに手掛けたマジック道具は、300を超えるほど!
世界的マジシャンのデビッド・カッパーフィールドも益田さんの手掛けた商品を購入したそう。
さらに、先ほどの自由の女神像のマジックはMr.マリックさんが絶賛! なんと、1年間使用できる権利を約200万円で購入したのだとか。益田さんが実力派マジッククリエイターだとわかりますね。
さらに驚くことに、およそ2億円の売り上げを記録した商品も!
それがこの、トランプのマジックです。カードに手書きで文字を書いて、
そのカードをトランプの束の中に差し込みます。
そのまま束を揺すると……。一番上の黒いカバーに、先ほどの手書き文字入りカードが浮かび上がってきました! なんとも不思議です。
■トリック誕生のきっかけは日常の中に!工房に潜入
見る人を驚かせるマジックのタネは、どのようにして作られているのでしょう? 益田さんの工房にお邪魔しました。普段、マジックのタネは生活の中の何気ない瞬間に閃くことが多いのだと言います。今回は特別に、あるマジックのタネ明かしをしてもらえることに!
そのマジックがこちら。まず、コインに印を書いたシールを貼ります。
そのコインを、なんの変哲もない小さな封筒に入れます。
その封筒の入り口をハサミで切ると、
なぜか先ほどのコインが透明な袋の中に入って出てきました!
しかも、コインが完全に密閉されています! 一体どういうことなのでしょうか?
実は、封筒から出てきた透明の袋は、クリアファイルを小さく切ったもの。封筒にコインを入れる際、こっそりクリアファイルの中にコインを入れていたんです。
驚くことにクリアファイルには、ハサミで切ったところが熱によって一見くっついているような状態になるという性質が。これを上手く応用したマジックというわけですね。
あとは、封筒の入り口とクリアファイルを同時に切って、
コインを取り出せば完全に密閉されたように見せることができるというトリックです! 身近にあるアイテムを巧みに利用してタネが作られているのですね。
日夜様々なマジックを作り出している益田さん。しかし、実は一つのマジックを商品化するまでには、人件費などを含めて1,000万円ほどもかかることもあるそうで、本業はサラリーマンなのだとか。
華々しいマジックの裏側には、知られざる世界があったのですね。
【関連記事】SNSで大ブレイクした“バズりツイート”の裏側とは私たちを驚かせてくれるマジックのタネは、こんな風にして生まれていたんですね。秀逸なアイデアが飛び出す発想力にびっくりです!(文/ななえ)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』(月曜~金曜 5時20分~)
※この記事は2020年10月15日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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