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「見終わったあと、きっと誰かと語りたくなる映画」映画『Red』主演・夏帆さんインタビュー

2020.03.07

直木賞作家である島本理生原作の『Red』が、2020年2月21日(金)から公開されています。かつての恋人と深い関係に沈んでいく女性の姿を描いた『Red』。

今回は、主演を務める女優の夏帆さんにみどころや役柄への想いを語ってもらいました!

 

■『Red』あらすじ

愛する夫と娘と暮らす、専業主婦の村主塔子(夏帆)。周りから見ると幸せな生活をしているように見える塔子ですが、同居する夫の両親との関係や夫である真(間宮祥太朗)とのすれ違いに、少しずつ心を擦り減らしていきます。

©2020『Red』製作委員会

そんなある日、塔子は以前会社の上司だった鞍田(妻夫木聡)と10年ぶりに再会。10年前は恋人関係だった2人は、再会をきっかけに惹かれあうように。少しずつ愛を深めていく2人の関係の結末は──。

 

■相手が変わるごとに引き出される「顔」

─『Red』のお話を受けたとき、どのように感じられましたか?

このような大人の恋愛映画は初めてでした。また、ここ最近演じていないような役柄でもあります。監督の三島有紀子さんとは過去にご一緒したこともあり、そんな三島さんに主演として声を掛けて頂いたことに、まず嬉しく感じました。 難しい役ではありましたが、三島さんとだったらまた新たな境地に挑戦できるのではないかと思いお受けしました。

─難しい役柄である塔子とのことですが、夏帆さんに重なる部分はありますか?

基本的に、自分自身の性格と役柄を重ね合わせることは無いんです。あまり、自分とその役の「ここが似ている」とか「あそこが同じ」という風に演じていないというか。ただ、本来自分自身と言うものを持っているはずなのに周りから求められているものを優先してしまい、自分自身を抑え込んでしまうところや、彼女が抱えている葛藤に少なからず共感する部分はありましたね。

©2020『Red』製作委員会

─今回初共演となった妻夫木聡さんの印象はいかがでしたか。共演前と後で、印象は変わりましたか?

今回初めてご一緒させて頂きましたが、妻夫木さんが出演されている作品をずっと見てきて。役に対してとてもストイックな役者さんだなと思っていましたが、実際共演させて頂いたあともその印象は変わりませんでした。

©2020『Red』製作委員会

常にどこか役を身に纏って現場にいらっしゃる方です。どんなときも“鞍田さん”でいることを全うしてくださったので、私も思いっきり演じることができました。

現場で悩んでしまうことも多かったのですが、妻夫木さんが鞍田さんとしてずっと見守ってくださって、現場にいらっしゃるだけでとても心強かったです。

©2020『Red』製作委員会

─『Red』のみどころを教えて下さい。

見終わったあとに、きっと誰かと語り合いたくなる映画だと思います。また、人それぞれ、感じ方が異なる作品です。『Red』は恋愛映画というジャンル分けはされていますが、それだけではなくて。もちろん、恋愛が主軸ではあるのですが、塔子というひとりの女性の生き方を描いた作品なんです。

人生において何を選択していくのか、自分の人生において何を大切にして生きていきたいのか。そういったものを改めて見つめ直す作品になっていると思います。

 

■関西に抱くイメージは?

画像:anna

─前回関西に来たときに、何かおいしいものは食べられましたか?

一昨年に大阪に来たときは、京橋で焼肉を食べましたね。

─大阪以外を訪れたことは?

京都に行ったこともあります。特別詳しいというわけではないんですが、お寺などを見てまわるのが好きです。

─関西の印象を教えてください。

やっぱりごはんがおいしいってイメージはありますね。また東京とは違う雰囲気だなあと。大阪は東京から新幹線で行けばすぐ近くですよね。でも、街で飛び交う関西弁を聞くたびに「全く違う街なんだなあ」って感じます。

 

恋愛だけにとどまらず、見終わったあとには人生そのものを見つめ直したくなるような作品だと語ってくれた夏帆さん。そんな夏帆さんの新たな一面に迫れるような映画『Red』は公開中です!(撮影/Yusuke Nishikawa・文/つちだ四郎)

【画像】
※ ©2020『Red』製作委員会/anna

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