こんな症状が出たら危険!気象予報士が教える、熱中症や暑さ対策とは?
連日猛暑が続が続くなか、この時期に気を付けたいのが熱中症。
今回は、読売テレビ『かんさい情報ネットten.』のお天気コーナー『スケッチ予報』でおなじみの気象キャスター・蓬莱大介さんに熱中症の症状や対策を教えていただきました。
■こんな症状が出ていたら、熱中症の恐れも……!
──熱中症の初期段階には、めまい以外に筋肉痛や汗がとまらないといった症状もあるんですね。知らないと、熱中症にかかっても気付けないかもしれませんね。
そうですね。身体に異変を感じたら、熱中症のサインかもしれないので、皆さん気をつけてくださいね。もし、上記のような症状が現れたら、無理はせず、早め早めの対応を心掛けてください。
■猛暑日や熱帯夜の翌日こそ注意!熱中症が起こりやすい場面とは?
──何がきっかけで熱中症になるのでしょうか?
皆さんもご存知だと思いますが、気温が高いことが熱中症を引き起こす要因として挙げられています。8月上旬は一年で一番暑い時期。これから8月10日ごろまでは、35度前後の猛暑日が続くことが予想されていますので、特に注意が必要です。
──熱帯夜の翌日も熱中症になりやすいんですか?
そうなんです。暑さで寝苦しい夜は、エアコンや扇風機を上手く活用して、室内の温度調整をするように心掛けてください。
僕はエアコンに頼りきりだと電気代がかさむので、甚平を着て過ごしています。通気性の良い麻素材がおすすめですよ。
■猛暑日の外出は暑さ対策を念入りに
──猛暑日の外出は控えた方が良いのでしょうか?
意識して水分を摂ったり、日傘をさしたり、帽子をかぶるなどして屋外での対策ができていれば、大丈夫です。ただ、高温注意情報が出ている時には、長時間の外出は控えた方が良い場合もあります。
──最近テレビのニュースで「高温注意情報」という言葉をよく耳にします。気温が高くなることを示す注意喚起なんでしょうか?
高温注意情報は、気象庁が発表する暑さに対する警報のようなものです。当日もしくは翌日の気温が35度以上になりそうな時や、平年より気温が高くなる場合に発表されます。
高温注意情報が出ていたら、先ほど述べた暑さ対策に加えて、1時間に1回以上休憩を取るようにした方がいいです。
夏の外出時に、帽子は絶対あった方がいいですよ! 帽子をかぶらないで、サーモグラフィで頭部の温度をはかったら、50度近くになるそうです。
──そのほか、朝食を抜いた時や夜更かしした時も熱中症を起こしやすくなるんですね。暑さだけでなく、日頃からの生活習慣も整えておくことが大切ですね。
■熱中症にかかってしまったら……応急措置として出来ること5つ
──もし、外出先で居合わせた人が熱中症になってしまったら、どうしたらいいのでしょうか?応急措置としてすべきことを教えてください。
上のイラストの手順で、まずは熱中症にかかってしまった方を涼しい場所に運びます。衣服をゆるめ、タオル・上着などで作った枕を頭と足元に置きます。
次にスポーツ飲料などで水分補給を行うのですが、できない場合は直ちに病院に運ぶか、救急車を呼ぶ必要があります。水やアイスパックで首筋・わき・太もものつけ根を冷やしながら様子を見てください。
──自分で水分摂取ができるかどうかが病院に駆けつける1つの目安とのこと。屋外以外に限らず屋内でも異変を感じたら、自己判断で済ませず、早めの受診を心掛けることが大事なようです。
一年で一番暑い日が続く8月上旬。水分補給やエアコンの活用など暑さ対策をしっかり行いながら、熱中症に気を付けて下さいね。(文/原田静香)
【取材協力】
※ 蓬莱大介さん・・・2011年より読売テレビの気象キャスターを担当し、現在は『情報ライブ ミヤネ屋』、『かんさい情報ネット ten.』、『ウェークアップ!ぷらす』に出演中。翌日の天気のポイントをイラストで教えてくれる『スケッチ予報』では、ユーモア溢れるイラストが大人気!
【画像・参考】
※ 蓬莱大介/かんさい情報ネット ten./anna